Episode 1:全ての始まり。
新作です。
不定期更新なので更新が遅れるかもしれません。
どうぞごゆるりと。
「何か刺激が欲しいなぁ、」
そう愚痴をこぼすのは、私こと天咲かりん、高校3年生です。
「そんなこと言ってられないよ、私たちもう18歳だよ?18歳。受験の時期だよ...」
「えぇ〜?だってさぁ〜、」
今は4限が終わって昼食兼昼休み中。
隣で私の愚痴を聞いてくれてるのは、私の親友の西本みすず。とっても可愛いんですよ。特にほら、くるくる〜ってしてる髪先とか可愛いでしょ。もっと見てください、ほら。おっと、取り乱しちゃいましたね。
「受験勉強ばっかでもう嫌になっちゃう〜、なんか刺激される出来事みたいなの起きないかなぁ?」
「そんな都合良い事基本起きるわけないでしょ、諦めて勉強して」
「うえ〜ん、」
すごい辛辣だけど言ってることはめっちゃ正論だから言い返せない...
でも、でも!!
やっぱ刺激が!欲しい!!
えぇ〜い!この際何でもいいから何か起きて〜!
まあ、そんな願いも届かずあっという間に時間が過ぎて、気づけば帰りのHR前に。
「え〜ん、みすず〜、暇すぎるよぉ〜」
「受験シーズンなんだから当然でしょ...。今年ばかりは我慢しなよ」
「今年さえ終わって大学に行ければしばらくは刺激ばっかりの生活になると思うよ?」
「違うんだよ〜...」
「今!今!!刺激が欲しいんだよ〜、」
「そんなこと言われても...」
そうみすずに泣きついていると
「はーい、皆席について」
「これからHR始めますよ〜」
担当の赤坂先生がいつものセリフ言いながら教室に入ってきた。。赤坂先生、なんか性格?的にふわふわしてて可愛いからすきなんだよね〜。
「それじゃあ、HRをはじめま...」
"先生がそう言おうとしたその瞬間、聞き慣れない音と一緒に床になにか幾何学模様?みたいな模様が貼られていました。"
もしかしてこれ...刺激の予感!?
何が起きるかわかんないドキドキ感が心を刺激してたまんない!
楽しみだなぁ...!
"そう、これが─────"
"私たちの、冒険の始まりだったのです。"