096 また嵐がきた。*
おとなしくじっとしてれば良いんだけど、
嵐ってワクワクしちゃうから何かしたくなる。でしょ。
外を走り回りたいんだけど、僕だと飛ばされちゃうの。
ありがと〜
木の日は朝から、ワサワサってしてる。なんかが迫ってるって感じ。前もって分かるのは素晴らしい。ゆ〜姉や畑の人達って、すごいなって思う。たぶん、妖精さんにお願いすれば、もっと前、1月前とか分かると思うんだけど、それは違うって思うからやらないよ・・だけどもっと長期なら知りたいかな。
この嵐が過ぎると寒くなるって思う。暑いのはもうオワリ。湖のお休みも肌を出さない水着になる。夏からずっとボートがブームというか、定番の遊びになっていてね。ううん。凄すぎて遊びには見えないよ。船づくりで僕のスキルが上がって、ボートは作り直しの設計が出来てるの。かなり乗りやすくなるし、加速のタイムラグが目立たないところまでアップしてるから、乗り方次第でもっと速くなるよ。
新しい提案として、走るに戦いを足す、シューティングバトルは、今度の休みにテストをお願いするの。
だってね。二人乗りで後ろがベタ〜っとしてるだけって、乗り方としては正しいかも知れないけど、見ててツマンナイって思ったの。ワザが必要になる横乗りも考えたんだけど、レースだけの乗り物は何か違う。憧れない。
風強いな〜。木が風でブルブルしている。みんなゴハン食べてるかなって。
今朝は何にしようって考えていたらね。ガラガラってして「「おはよ〜」」って声がする。ぐ〜ちゃんとき〜ちゃんと、銀もいるね。
ごはんは、まだって言うので、コメを水多めにしてコトコト炊く。この間に、コメのぬかを使って野菜を漬けるものを作ったので、そこから掘り出したのを洗ってトントンと切る。
次にあん作り。出汁の濃いのをどろっとさせているだけ。コメを柔らかく炊いたのを盛って、あんを掛ける。コメとパンに漬け物付き。
主食に主食なんだけど、さっぱりしすぎって思って、細くしたパンをねじって、揚げて砂糖をまぶしてある、お菓子みたいなもの。昨夜は食べ貯めみたいに重いのいっぱい作ったから、おなかに優しいもの。お代わりもあるよ。
みんなでいただきますをしてパクパク。美味しかった、パンも意外に合う。食堂でも、こういう朝ごはんも良いかも。そのうちね。
最近、ときどき来る二人に銀が来たのは分かる。そろそろあの人達を何とかしたいってことだよね。ずっと焦っていて、何か成果をって思ってるんだろうなあは分かるんだけど、勉強をしてくれないの。計算で例えると、公式を覚えれば、答えが早く出せるのに、覚えよう!が無いし、かといって、いっぱい問題を解くもしないって感じなんだよね。
うん、まあ、ほっとけって人達なんだけどさ。
女の人達には1点集中にして、男の人はふざけられないように危険な作業にして、追い詰めて成果がようやく出た。そうしたら何をするにも集団作業になっちゃって、見てて面白いんだけど、いっぱいいて何人か分しかないの。ちゃんと一人で頑張ってる人達と同じ扱いにできないから、5人〜10人で一人扱いなの。それでも良いって思ってたらしいけど、ちょっと前の水田の全収穫やこの前の商店街運営で採石場から指導員として何人か選抜があってね。意識に変化が出てきてる。ようやっとね。
目立ちたくないって、努力かっこ悪いって言ってたけど、集団行動はかなり目立つし、周りに合わせるために頑張るようになってるってこと。気が付いてる?
そろそろって思っていたのをぐ〜ちゃんが分かってくれて、二人を引っ張って来たみたい。嵐は、じっくり考えるには良いからね。代わりに今回のテーマにしていたのにも協力してね。
名前が石を採るだと、今やってることと違うし、これからが想像できないよ、まず変えようって、工業、資源、加工、生産、開発、山、丘、秘宝とか色々出して、資源になった。資源グループ、部門、棟に変わる。これからは誇り多めでお願いしたい。
掘って、そのまま売れる物がいくつか見つかっているし、待望の燃える石を見つけた。他にも当たりが付いてる。加工材料を外から買うのをまず止めたいの。それには手が足りない。人がいっぱい居るんだけど、半人前にもならないのばっかり。
僕が考えていたのが、べ〜姉がやった頭に書き込むってやり方で、方法を聞いてなるほどって思った。強烈なことは、記憶に残りやすい。うれしいこと、ビックリしたことや悲しかったこと、そして痛いこと。痛みに情報を乗せて記憶させてるの。だからすごく痛い。覚えているうちに繰り返して、自分のものにする。でも単純な車にしては長かったのは、ワザとだったみたい。
有効なうちに練習して身につけないと、またやられるって思えば、死ぬ気でやるでしょって笑ってた。
まずね。高炉を本格稼働にするために燃える石、石炭を乾留、蒸し焼きにして高温で燃えるものに変えるの。大規模にできない時は木炭を高品質にしないといけないんだけど。
頑張っても無理だったからね、石炭を粉々にして、空気の燃えやすいのだけ使って、鉄鉱石も粉々にして、一気に鉄の元を作るの。大きい高炉を小さくする。行程が多いのは難しいみたいだし、こっちの方が簡単だと思う。
それから転換炉を追加。租鉄から不純物をとって鋼にする。一般的にいう鉄の事ね。過去にはあったけど、今はどこも失伝して聖国しかできない最高純度のものを作る。ミラクルな技術にするけど、この機を逃せない、仕方ないにしてる。
これに他の材質を混ぜて、性能を変えるの。とってもステキなものが本命。お楽しみに。
上手く出来たら、次々違う材料も作ってもらう。まず5工程で出来るようになったら、また5工程を頭に焼き込む。そして次も。
痛いのがイヤなら、自分から覚えるようになるんじゃないかな。収穫や商店街作りで、認められる素晴らしさを知ったから大丈夫な気がするんだよね。今は男女で分かれているけど適正で分けるの。追い込まれないと力が出ない人達だから余計な事を考えなくて良いと思う。
き〜ちゃんは何故かドヤ顔で、銀は困った顔をして「分かった」って言う。
それでね。大きな工場じゃ無くていいものは、ガラスや陶器、石材を作ったりする、どちらかというと職人ぽいから目標が分かり易くて良いかなと思う。痛くても頑張れるって思うの。
時々、石炭や岩塩や色んな鉱石を掘ったりする。息抜きは大事かなって、ね。
僕(銀)とき〜ちゃんは、ずっと見て待っていたんだ。
楽しかった勇者やもどき達が居なくなったのをずっと引きずっていて、前に進もうとしない。ムリヤリ鉄を作らせてみたら、また楽しそうになった。ところが前に出るのを怖がるから固まってしかやらない。
まずは自信をっていうので、刈り取りをしてもらったら、なかなか良い仕事をする。大勢で一人分というのが情けないけれど、見渡す限りあった全部を終えた。分からないようにサポートが入っていたとはいえ、その夜の主役になれた。
商店街で店の運営が出来たし、指導役の選抜もあった。あの子が「もうそうそろ」って言うから、楽しみにしていたんだけど。
じゃあって思っていたのに、海の町が怪しくなった。昨日それも終わったし、ちょうど嵐だからって、ぐ〜ちゃんに引っ張られて来たんだよね。そうしたら、予想の斜め上でかなり、えげつない事をやるって言ってるけど、称号が悪くないなんて思わせる。やり方を人によって変える。よく見ているなと思う。
「じゃあ、よろしく」
にこってしたら、ハテナって顔をしてる。
「やるのは、二人なの。べ〜姉にトックン受けたでしょ。
アレは自分のためであるけど、何よりみんなのため。
教えるには解らないと出来ないからね。
べ〜姉や僕がやると、恨まれるだけで、
やろうって気持ちが起きないと思うの」
痛い思いしたのに練習しないから、すぐ乗れなくなったのばかり。たぶん何とも思ってないは分かるけど、何で根拠の無い自信があるのかは分からない
痛いのは手加減しちゃダメ。効果が短くなるよで引きつってたね。アレは叩かれるより痛いんだって。
今は僕がかなり手助けしちゃうけど、みんなの力でできるように頑張ってね。でもガンバルがイヤでも、石掘りを仕事にすれば〜なの。石掘るのも知識や技術が要るから、ただの坑夫になっちゃうけど良いならいいよ。
大変な割にもらえるお金は少ないの。だって道具でできることだもの。勉強頑張ろうって思うかな。
やり方を書き込むよって言って、ほっぺにチュッてして、ぎゅっとした。銀ならすぐ分かるから、大好きの気持ちで書き込んでみたの。湖の人魚さん達が繁殖ばっかりするのが分からないって、お母さん達に聞いてみたら「チュ〜して、ギュ〜ッとすれば分かる」だって言うから。ありったけの好きを込めてみたよ。
どうって聞くと、ほっぺを赤くして、う・うんとか、はあ〜♡とか言うだけ?
やってみて分かる。嬉しいや好きも強い感情だけど、自分から頑張ろうにはならないって。反発する心が必要かも、痛いや怖いに負けたくないっていう気持ち。
それで感じたの。人魚さん達からは、好きとは違う感情だった。ずっと原始的な、おなかが空いたなあに近い感情。それに、新しい命おめでとうのはずが「意外」や「失敗」っていう変な感情を感じたの。
気のせいって、あの時は思ったけど、今ならはっきり分かる。命に出会いたいじゃないくって、繁殖が好きって、繁殖だけ。
あの人魚さん達は、町なんてどうでもいい養ってくれ、だった。でも働かないは町の決まりと違う。
僕は仕方ないにしない。ムリに働かせるのはダメだって経験した。働かない人達は繁殖ばかりだし、この冬を越せるかどうかも分からないのに、人口爆発したら町が終っちゃうし、引きずられて里も危なくなる。
よく分からない考えも大事にしたいから、豊かで暖かい場所に連れて行ってあげる。あんまり頑張らなくっても食べるには困らない魚の多いところ。暖かければ、ごろんばかりでも大丈夫だしね。
服や道具や家は、最低限のものくらいは作ると思う。必要になれば、役割のものが現れるのはアリで見てる。女王アリが居るから大丈夫でしょ。
王だから分かると思うけど、働かないのをポイすることの「説明」をした。
ポイの内容はルミナリエの人達には言わないでおくつもりだし、自分の方針に合わないのを追放するヒトデナシって思われている方が焦ってくれるから、都合が良いの。キミタチは嫌われるの向いてないからね。
き〜ちゃんがね。ぽわ〜んとしてる銀をみて「私にもやって」する。
でへへ〜なんて、いつもじゃない、蕩けた感じになっちゃった。
あれ〜。
仲間はずれズル〜イって、ぐ〜ちゃんは言うけど、やり方はべ〜姉に聞いてマスターしてるでしょ。ん〜って考えて、お昼のメニューをね。
ちゅっちゅっ、ぎゅ〜〜。
三人は、ニヤニヤしたり、ゴロゴロしてる。お昼の準備をして、やらなくちゃがいっぱいのこれからの事を考えていたの。
お昼になって、おなかが空いたからか、みんなが復活した。僕のスキスキは重たいみたいなので気を付けよう。ゴメンネ。
みんな調理室に来てもらって、ぐ〜ちゃんに覚えたばかりのハンドトスをしてもらう。元々の器用さで、最初からベテランさんみたい。いくつか伸ばしてもらって、みんなで具材をノセノセ。それを焼いて、ごはんにした。
風が強いみたいで、雨戸のガタガタが細かい。今日と明日のお昼前くらいが凄くて、ルミナリエを直撃するらしい。ドラゴン避けの結界に、嵐の塩害や強すぎる風を弾くようにしているけど、直撃だっていうし、籠もってもゴハン大丈夫だよね?
うちの人達は大丈夫じゃ無いのが多かった。魚は生か焼くだったって言ってたし、簡単だから出来るだろう。嵐や海が荒れるのは、しょっちゅう経験していただろうから余計な心配だよねえ。
ゴハンの後は、これからの資源棟についての話。気持ちとかは置いておいて、急に最高難易度に変える。最初は抑えるけど、制御が繊細で短時間でやるから慣れるまではかなりクタクタになると思う。キツイのはイチイチ道具の補助機能を使うからなので、知識を急上昇しないといけないの。
楽のために勉強するってこと。
道具ばっかりの重工場と反対に、釜や混合くらいしか道具を使わない軽工場は、職人の技を焼き込み頼みで始めるの。何日しか持たないので、真剣にやって身体で覚えられないと、また痛いのをやられる。
個人の差がはっきり出るから、競争で意欲が生まれるかなと。でね、ある程度できるとまた違う材料や工作をするの。
どっちも、とりあえず一通りやってみないと、適正が解らないから、文字通り冬の間は頭が痛いかな。ずっとポヤンとしてて、忙しい他の人達をちょっと羨ましそうにしていたの知ってるよ。
ムリヤリはイヤだろうけど、成果を出したいって気持ちが今かなり高いって分かってる。銀やき〜ちゃんが、技術の無さでストップしてた。この気持ちになるのを待っていたの。何年も掛かる技術、道具を使える高い知識は無理って早々に諦めちゃってて、ヒドいことしないと壁を越えられない。
仕向けたわけじゃ無いけど、町の雰囲気で追い詰められてるって、欠片も無かった頑張ろうが芽生えた、もう少しって、お節介をしながら待ってたの。それが今だなって。
気持ちが分かるのに理解は出来ない、心が少しでもある人には、こんなにヒドいことはできないねって、おかしくて悲しかった。大好きって言って(みんなを痛めつけろって)辛いことをさせるんだよ、効果が高いからなんて。
資源棟が稼働するようになると、買わないといけないものが無くなる。たくさんは作らないけど種類が多い。ルミナリエに供給もする。
これから買うのは、周りの村や町と仲良くするためなの。決して作業が面倒だからって言う本音は漏らしちゃダメ。育成依頼するのは、使い道が解らないものが多い。肥料を渡すけど、何かは分からせないと思う。というのはゆ〜姉と計画したこと。二人が話しているときは悪巧みの顔をしているって言われる。
短い秋はもうじき終わって冬が来る。忙しいにスゴクが付いて、どっちも町も変化があって安定すると良いな。美味しい秋はこれから。嵐で収穫が減りませんように、お手柔らかにって、お願いしたよ。
僕のウチは、広々なので、100人くらい泊まれる、たぶん。
寝具もちゃんとある。いつもふかふか。
食べ物も30人くらいなら大丈夫にしてる。
足りなければコネコネするし、目の前が食堂で食料庫だもの。
お隣がトリさん達だし。
え〜と次は火曜日に。がんばるね。




