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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
12章 人魚さんとなかよし。
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092 せつめいしてみた。

説明って、柔らかい感じだけど決まってることを言ってるだけなの。

意見を集めたいときは違う名前にするでしょ。

よくある、謝らなきゃいけない会で使う名前じゃ無いからね。

言い換えれば通告。分からせるためにやるもの。

ババ〜ンって


いつもありがとう!

 今日は、雲が速い。嵐が来るって感じがする。いつもはちょっとワクワクするんだけど、心配があふれそうで、流石さすがに無理だなあって思う、水の日で15日。

 ケンシュウの人達には、ルミナリエで言う事を昨日話してあるというか、今日ありそうな色んなケースを出してもらっていて、予想に無かった事例の対策も考えてある。イヤな予感が当たりそうで、やだなあ。

 みんなは分からない1200人の予想をアレコレしているらしく、表情が暗い。序列が自然に発生したり、悪意がココや自分たちに向かないように、一人で行くって言うのが称号でよく分かるから、余計にれているみたい、ゴメンネ。逆におじさん達は良い笑顔なので、対処要員でムリヤリ一緒に来てもらうことにした。予想通りだと僕じゃ対処出来ないからねぇ。

 ケンシュウは今日は商店街で実地。付け焼き刃なんだけど、もっとヒドイ人達がいっぱいだから指導をしてもらうの。冗談だと思ってるだろうけど、よろしくって言われて、えええ〜って言ってる顔が目に浮かぶ。

 早くなんとかなってくれないと作業が進まないよ。これからドーンって来るの。製造はこれからが本番だから、どうしようって、あれこれ。

 もしょもしょってゴハンして、じゃあって行く。おじさん達はいっぱいにお願いされて仕方ねえって言ってるけど、行ってくれるって分かってた。いつもこっそり助けてくれてるって知ってるよ、ありがとう。

 いっぱいのお見送りにバイバイして出発。


 ファントムは速いといっても、空に上がっちゃうと違いが分からないかな。かなり遠いんだけど、今日の打ち合わせをしているうちに着いちゃう。おじさん達の出番はたぶんお昼の後からで、忙しい気がするの。

 食堂に行くと、いっぱいいる。すぐに準備するから、もうちょっと待っててね。

 3階に行って椅子を並べる。真ん中をけて、まあるく席を並べる。学校じゃないんだから横には並べないんだよ。

 席が出来たので「1団目の人達は3階に来てね」って、1階に放送する。ここは人がいっぱいだからって、色々と考えてくれているの。必要って思うのは、ちゃんとある。王や聖女ってすごいなあって。

 しばらくすると人魚さん達がゾロゾロ入ってくる。この人達は、ケンシュウで来る予定の足の人達。おじさん達は席の後ろに座ってる。たぶん出番は当分無い、無いと良いな。


「じゃあ始めるね。

 ホントは器だけ作って、一緒に頑張っていこうねのつもりだったの。

 上流の町は、里って言うことにするね。まだ途中なの。

 畑の収穫はあったけど、注文しているのが何倍も来る。

 練習はしてきたけど本格的に作るのはこれからで、

 言ってみれば何も作れていない。こことたいして変わらないの。

 ここは僕のだけど、僕が欲しいものだけ作ってくれれば、

 町の色はみんなで塗れば良いと思ってた。

 最初の決まりは働く事だけ。これはキミタチの決まりだよね。

 僕達は安全を確保する。それだけのつもりだった。

 でも、働く気が無い人がいっぱいいるでしょ。半分よりも多い。

 どうするのって聞いても、みんなは困ると思う。

 変えられないって、たぶん言う。

 だからね。僕が言うの。働かないのは要らないよって。

 キミタチの決まりの通りねって。


 あと、役目って言うのは、もう無いの。というか当分はダメ。

 考えてみて。

 冬を越せるかどうかって、大丈夫って、まだ言える事が無いの。

 里だって分かんない。お金がもう無いの。

 これからいっぱい作って頑張って売らないとって。

 それはココも同じ。僕達は対等なの。もらうだけじゃダメだしイヤでしょ。


 無料のアレコレは終わり。町を運営するための税も始まる。

 家は、広かったり豪華だったりで値段が違うの。当たり前のこと。

 これから店をいっぱい作るの。欲しいものがいっぱい並ぶ。

 ごはんや必要なもの、服とか生活のものも自分のお金で買わないといけない。

 僕達は、里の人達やニンゲン達に買ってもらえるように、調べて考えてる。

 キミタチも里の人やニンゲンが買いたくなるにはって、考えて欲しいの。


 楽しいや幸せが、どんな形や色をしてるかなって。

 今まではきっと生きることだけだったけど、これからは楽しいも忘れないで。

 誰と、っていうのも大事。

 まずは来月、そして冬、来年の春の話が楽しくできるようにがんばろうね」


 この話は色んな人から何回も説明を受けていること、普通ならだけど。みんなに同じ内容で言うけど、人を見て強弱するの。基本だからね。大事なとこ。

 当たり前の部分、例えば家を変わる時はキレイにしないと清掃費用とか補修費用っていう原状復帰のお金が掛かるよというのは最初に言われるし、家を変えるって時にそれぞれ説明される。鍵があるから勝手に新しい家っていうのは出来ないようになってるし、勝手に出て使ってないから払わないもダメ。どうなるを予想済み、細かいの。


 大きくなる町で考えてくれているから、今いる人達がみんな働くって条件が付く。ところが働こうって人がすごく少ないって分かっちゃって、最初の予定の個別に技術を教えて育ててってする余裕が無いの。仕方が無いからハリボテでも始めちゃえにした。

 ケンシュウの人達が聞いてた話と違うっていうのは、ゴメンネして説明した。働かないがいっぱいは知ってたけど、そんなに多いの!ってビックリしてたね。

 里はとっても少ないから、人魚さんみんなに細かく教えていく余裕が無いの。ケンシュウ組が、いつの間にか指導する立場に変えられているって事がウスウスで感じてるだろうなあ。ごめんねえ。


 ここにいる人達をはじめ4団までの足の人達は、当たり前ってヒレや足関係無く育児を受け持っていた。自分たちの子供や育児放棄された子どもたち、事故で動けなくなったり外に買い物に行って帰ってこない人も時々いる。布や金物はここでは作れないから、怖いけど魚や山で採れたものを物々交換に行く。ニンゲンじゃないって分かると捕まる。どういう扱いを受けるかも知ってるから、すごく怖いって思う。

 食を支えていた200人は水着で表彰したけど、ホントはこの人達にも感謝したかった。当たり前って言うし、育て方を間違えて楽な方に流れているから、申し訳ないって何もしてないの。

 魚だけじゃ栄養は足りないだろうし、味は色々あった方が良い、漁をするにも道具が要るって、今までは出来ることを探してやっていたんだけど、良かったかどうか分からないっていう。

 ちゃんとみんなの健康に繫がっていた、生かしてくれてたし守っていたよで、嬉しい顔をしていた人達。だから大丈夫って思う。

 で、ここから実務。


「8月19日の月の日から、水の日、金の日にケンシュウを開始するよ。

 もっとゆっくりって思ったけど、大丈夫だった。

 なら成果も出しちゃおうって。

 海の塩は安くて美味しいよ。魚だって美味しいよって驚かせようってこと。


 冬はガマンだけ? ううん、とっても忙しくしてあげる。やらなきゃダメ。

 春を笑って迎えるように、美味しいにしようね。

 まだやりたいこと決めてない人がいっぱい。ケンシュウで見つかるかな。

 決めなくても良いけど、町を動かして欲しいの。

 全部ある、から始まるのがこの町のやり方なんだよ」


 町は全部僕の、にしたままなのに自分たちで言ったでしょなんて、ずるい理由を使って働けって言うの。今までセーフだったのにね。ヒドイって思うのは理由付けだけ。

 みんなをずっとだまして、サボってたのを罪にしても良いのって聞いちゃうよっていうか言うつもり。

 種族の存続をネタにしておどしていた事実は残す、命を賭けたゲームはリスクが大きいよ。

 感情に決着が付いていれば、つぐなわせることに何にも思わないんだけど、悲しむって分かるからやらないだけでしかないの。悲しまないようにすくいっぽい理由は用意してあるし、あの人達にもいい話のはずなんだけど、人任ひとまかせでやっていた人が何とかなるかは、う〜んだなあ。期限はもうじき。


 ケンシュウが終わったら、町を全部動かすつもり。ケンシュウはそういう内容に変えたしね。店はもちろんだし、海塩かいえんや産物もね。少しずつでもやる。形からっていう、里とは逆のやり方にするの。文化自体が初めてだし、選べって言われてもムリでしょ。


 質問〜って出たのが、お姉さん達や王の人達とかの相手がいるかどうかばかりだったの。楽しそうで何より、じゃあケンシュウで来るの待ってるね。

 あと、明日の夕方から嵐が来るよ。この前は(かす)っただけだけど、今度のは直撃だって。気を付けてね。

つべこべ言わないで、ヤレって言ってるのは、僕。

争えって言ってるのも、やっぱり僕。

良いことは自分。悪いことは・・たぶん僕。


いつも通りだけど、平気にはならないなあ。

また来週ねぇ。

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