表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
12章 人魚さんとなかよし。
90/849

088 ケンシュウやります。その2

商店街ってこんなのだよ。

大体同じっていうか、もっと素敵なもの。

お買い物もしてみよう。できるかな。


今日もありがとう。

 なんて、ちょっと新店のことを考えていたら、すぐ着く。

 3つの街の商店街の外に広場を作ってあってね。街の広場が狭すぎるし、大きくした車だともう広場までの道が通れない。出入りの度の横槍よこやりが面倒くさいから、やらな〜いって言ったんだけど、またやろうよって、楽しかったって言うの。


 降りてテクテク歩くと街壁の前に出る。振り返ると森。いちいち場所を覚えておいてね。入口を見つける機能もあるんだけど、どうやら上級者じゃないと使えないんだって。

 うむむってしている流されアーサーがお姉さんにグイグイ押されて、叫びながら壁に消えていく。海の結界で慣れていないの? 何かと驚くのがお姉さん達には楽しいらしい。ちょうどお昼前の賑やかな時間で、初日よりも人が多い感じがする。

 広場の席を確保して、この商店街用のクローネを渡す。今までは、ご飯で使っていただけだから、これが初めてのお買い物の人がほとんどかな。これからの町のイメージができるかなって連れてきたんだよ。すぐにモノづくりが出来なくても良いの。お買い物ゴッコだってかまわない。まずは町を動かしてね、全員で働く町に、形だけなんだけど楽しいを先に知ってからね。中身を詰めて本物の町にするの。


 最初から町が出来ていて、経験を貯めて少しずつ店を自分のものにしていく。ぐ〜ちゃんの新作ゲーム。

 すぐ楽しいけど、仕入れがあってめんどくさい。ジョブイベントを1つずつクリアして店を自分のものにしていくっていうものだけ。誰が勝つって言うものじゃなくて、協力して自分たちの町にしていこうっていう内容で、それには、発生する子育てイベントや学校作成も要るし、新しい商品も開発しないといけない。猛獣や盗賊討伐のイベントやお祭りイベントが発生して、なかなかに忙しい。盛りだくさんなものなんだよね。さわりだけやったけど、なかなか時間が掛かりそう、楽しかった。


 お買い物は、みんな無事にできて色んなものが並ぶ。ちょっと誇らしい顔。この街では、商店街だけのものばかりだと思うけど、僕らには普通のものかな。紙のお皿がちょっと安っぽいけど、紙は高いものだから、陶器や金属のお皿よりスゴイって思う? 捨てないで持ち帰る人が多いからゴミが少なくて助かるけど。紙は洗って溶かして再利用する。洗ったものは下水処理で肥料に変える。汚さないし、焼却処分とかもったいない。

 強度の問題で、スプーンなんかは金属で、価格に乗っているの。戻すと返金(クローネで)するんだけど、持って行っちゃう人が結構いる。まだ出来が良く無い鉄じゃあんまりだから、銀ですごく薄くおおうメッキっていうのをしてる。銀食器が安く手に入るとでも思ってるのかも。メッキは鏡を作るための練習みたいなもので、減ればいっぱい作れるし、良いかもね。

 お店をやってすぐに、クシ状のスプーン(と言ってたんだけど)じゃ変だとお客に言われたってことで名前を付けてって言われたの。ん〜って考えて、牧場に似たのあったなあって。長いツメの干しワラを積む道具がフォークっていうの。じゃ同じでいいかって。名前は良いね、新しい価値になったよ。


 僕がね、食器を使わせたいのは、すぐ手づかみで食べるから、ウチじゃ随分ずいぶん前から手を洗うボウルは出してないの。ナプキンは自分で持ってくるものだけど持ってこないから、服で拭くの。ウェッて思う。

 クシ状の、じゃなくてフォークができて、ベタベタ触らないで良いようになったから、ボウルを出すのを止めた。

 最初はみんな戸惑(とまど)ったけど、僕がイヤだっていうことより、洗い物や洗濯ものが減るってことで、何故か洗い物役にになる女性の方々が当たり前にしたもの。ここでも「手食は汚い食べ方」って言い方にして、恥ずかしいことにしようとしてる。

 バイ菌のキケンがあるのに、洗い方が十分な人は少ないし、石鹸(せっけん)は高いし、手が汚れている人があっちこっち触って汚くなってるのはホントのことだしね。と言いながら、上品に食べようとしてもパンはやっぱり手で食べてる。手食の歴史が染みついてるなあ。服で手を拭かないでね。


 きっかけは東の人達が来たときに、棒2本で器用にキレイに食べていたことを見てね。今までの習慣だし、僕がイヤだからって止めてとは言えないなあって思ってたけど、手食を止めることにした。

 知識では知っていて使えるけど、やってみたら良いなって、キレイって、すっごく感じたんだよ。

 魂のメンも棒ので食べた方が食べやすいのかもなんて思う。せっかくフォークができたので食べやすい方法を考えたりしてるけど、これは真似した方が良いのかなって、ちょっと思ってるとこ。全く違うものだから、食べ方までって欲張りすぎかなあ。


 クローネカードは回収した。今日は見るだけでお買い物はしないの。ルミナリエはもっと楽しくなる。腕輪に同じ機能があるし、その時にね。聞いて分からなかったことが何となくになったかな。

 食材棟のお店は、試食出来ないとダメなものが多いので、担当が居るときだけにするって。

 生食もあるし、最初が大事だから良いと思う。だとすると2日ごとかな。

 き〜ちゃんは、お客さんで来た人に良さそうな何人かがいたそうで、こっちに担当が来るときにしばらく雇ってみるだって、下着の店の呼び込みに男の子を使ってどうかと思ったけど、それも問題無いみたい。


 じゃあ帰るよ〜。

 帰ったら、おやつの時間で食材棟の野菜チップ。まあ、美味しいけど。


 予定してたことがあったんだけど、ルミ姫を見てね。コツコツより楽しいでやっちゃえって思ってね。町を先に形にしようにしたの。

 ルミナリエはそういう作り方だしね。形から入るのって、分かりやすいし楽しいでしょ。だからね。売り物をコツコツするのは後回しにして、お店をば〜んするの。


「町を始めるよ。他の人達はお仕事選びしないみたいだから、おしまい。

 やらないは、やっぱり分からないけど働くが基本。パスは無し。

 これからは、この町とルミナリエは同じ動きね。

 待っていたいけど、もう秋だし冬が来る。

 ここも寒いけど海の方は、かなり厳しいでしょ。

 できるのは間に合わないから、ちょっとだけ助けるけど、タダじゃない。

 マイナスいいよや、やりなさいも、おわり。猶予(ゆうよ)は今月いっぱい」


 まだ19日ある。今までの僕達の動きや今度の発表で、決めないといけないって思うかどうか。

 海だと文字読めないのが多いから、掲示されても分からないじゃないかな。大きな変化だし、お節介(せっかい)焼くのは多いと思うけど、ちゃんと聞くのかな。

 ウチではダメだったから期待はできない? いやずっと誤魔化(ごまか)してきたからビンカンかも。

 感情のベクトルは掛かるだろうけど、これで湖の人魚さん達も同条件になる。(まだ認証具は止めてないの)働かせられ始めた大きな子たちは、全部食べ物に換えるから残金が無いし、新しい決まりを伝えてダメなら、すぐ選ぶだろう。あの町の勢力圏に居るだけで、住民税が掛かる。働いていた数日はちゃんとやっていたから、春まで大丈夫だけど、働き手がまた居なくなるよ。ごはんとか厳しい冬をどうするって考えるかな。

 まあそれは他の人達も同じ。ウチでは迷惑を掛けて遊んでいた勇者やもどきと違って、表に出てこないから何してるのかはサッパリ分からないの。

 おじさん達はニヤニヤしてて何してるのか分かってるみたいだけど。


 僕がこれからの町の事を言うと、まあ仕方ないって納得してくれた。クジイベントが効果ないし。

 ウチもポロポロ減って300人くらい、東に行ってるのが50人ちょっとで、処分保留にしてるのが40人ちょっともいる。色々やっているのを残りの200人くらいで回していて、赤ちゃんを除いて子供も大事な戦力に数えているの。商店街運営も始めちゃったし、さらに仕事を増やそうとしている。

 かまってあげる余裕が無いのが本当のところ。


 海の方は、働いてるフリをしてたのが半分以上もだった。足の人は、少ない狩りと採取、主に衣食住の方を受け持ってきたのだろう。食料は実質1割の人達が漁で支えて、負い目を感じながらも出来る範囲で頑張って、不足しがちな栄養を海と陸の採取のおかげで身体の異常が出なくて済んでいた。

 豊かな海であっても働かない人が多いからまずしかったのは当たり前。働かない人のことを気がついていなかったのは驚きだけど。

 足の人達の役目は、まあ知識で分かる。でも養ってもらう程の事では無いと思うし、役目は終わり。働くのが当たり前の社会なら何にもしてこなかったのは焦った方が・・というか、ゴメンナサイしないと不味まずいって思うんだけど。


 まあ決めちゃったし、まずは学校ねぇって送り出す。おじさん達は、畑の工場から戻ってきてもらってスタンバイ中。基礎力を見るの、一通り。もちろん姫も。

 急いじゃっててゴメンネ。来月になると注文してた収穫物がドンドン入ってくるから、生産に追われるの。それは、海の方もなのというか僕の依頼のだけど。

 海が余剰人員になって手伝ってくれるのが希望だけど、無いってだけじゃなく、イヤなナニカを予想してて、それははずれないんだよねえ。

 まあそんなとこで今月中にってことなの。

 あれもこれも僕が言ってるってコトで、パンチするときは手加減してねって、顔とおなかをナデナデしてみたよ。

かなり待ったココはともかく、ルミナリエはもう決めてって言う。

オキテを使うには多いし、働かないのが分かっちゃって、どうするを悩ませたくない。

感情がハッキリしない今なら、僕が悪者になればって。


じゃあ、木曜日にまたね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ