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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
2章 楽しい町づくり。
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009 工事が始まりました。*

頭で考えて簡単だと思ったことがやってみたら大変だったなんて起きて欲しくない。

正論聞きたくない!

濡れ手にあわが良いんだよって見たことない?

健康大好きなら食べてるよ。胃の弱いあなたとか。

いつもありがとう。

 のんびりしている人達に大変なのはこれからだぞおってニヤニヤとかしてたの。今は、なんでって思ってる。土木工事してるの、ずっと。

 弱々しいのは見かけ通りなの。知的労働者なんだよう。


 まず必要だからと言われ畑作り。妖精さんにお願いするだけって、そうだけど。

 土の栄養がこう、ふかふかの感じはこう。砂利の層の厚みとか大きさとか、もう色々。「やって」だけだと、ハテナってしてるだけ。分からないよね〜。すっごく広いし、すっごく疲れるの。


 基礎部分やるから、そこの! あくびしているお前達、後は自分たちだよ。見本で1面はやった。水路も作った。後はこれを自分たちでやるが良い。わざわざ説明しながらやったのだし、ちゃんと見て聞いていなかったのがお前達が悪いのだ。怖いひげ親父に聞くが良かろう。


 ・・とか格好つけてますが早く早くとか、こっちこっちとか言われて引っ張り回されてるう。

 まあ人手はあるのだし、馬さんに道具付けて引っ張るのを誘導するとかで、手でチマチマじゃないから今までのやり方よりかなり早く出来るよ。

 大事なのはうねなんだ。種をいちいち埋めないといけないので面倒だけど、鳥害対策とか転倒防止とか、間引き作業にもメリット多いからって・・これ説明したよね。しつこく。追肥とか、大風対策とか色々。覚えてる?

 聞いてってばあ。


 水田きれいだなあは、想像だけど。まだ水入れてないし。

「苗の育成は建物内でやるけど植えるの重労働だって聞いてた? そんな生返事で他に応援頼んでいないと地獄を見るよ! ここ全部なんだよー!」

 はあはあ。(のど)ガラガラだよもう。聞いてないなぁ。もうし〜らないっと。


 ・・・で、もう夕方。


「ねえ、あの人達ちゃんと聞いてなかったような気がするんだけど、

 ぱっと作っちゃたから楽だと思ってそうだよ。

 種をぱ〜ってくやり方じゃ無くて、

 ひとつずつ埋めていかないといけないし、こっちの水の麦はもっとなの。

 大変なのはこれからなんだけど大丈夫だと思う?」

 僕大変だったんだよってひげのおじさんといつも笑顔のお姉さんに聞いてみた。

「「ふふふ・・・」」っていう、やさしい笑顔がなぜか怖い。


 労働の後のご飯っておいしいねっ。お風呂入ってぐっすり眠るよ。

 今日から間違え(て怒られ)ないように。入口にヒラヒラ付けてみた。色ですぐ分かるから大丈夫! 絵にすると、どうしたらって聞いたら「ヒラヒラで」「髪が長くて」って僕のこと? 字が読めない人、いっぱいいるからねぇ。


 ・・・作業が落ち着いた頃から読み書き教えるってのも良いかもしれないなあ。石版と白い石用意しとこう。明日は山?丘?に行くから、あったら確保だね。

 寝る前に石鹸の材料こねこねっと。 おやすみなさい。


・・・・ぐーぐーぐー・・・・


「くんくん・・・」

 美味しいにおいで目が覚めたよ。よく寝た〜 今日は失敗しない! こそこそするっ。


 今朝は、お買い物隊が出発なのでお見送り。近くの町に行って食料を中心に買ってきてもらうの。

 野菜いっぱいお願いしてる。保存食っぽいの工夫しても美味しくするの難しい。固いパンももう無いし。肉とその辺の野草や果物ばっかり。いっぱい持って来てくれたんだけど、人数多いから、すごい勢いで無くなっていくの。来てすぐ植えたけど、すぐ収穫って訳にはいかないしね。

 お買い物隊は、お金いっぱいと馬さんがいっぱい。馬の調教は時間が掛かるから、お金より価値が高い時がある。あの国のは良い馬が揃ってるから特に良いはず。

 なので遠くへお買い物に行くのにも馬さんを連れて行くの。やっぱり外の方が楽しそうだから、これで良い。新しい街で元気で暮らしてね。これでお城も寂しくなるなあ。

 遠くで買ってきて欲しいのもいっぱい。すごく楽しみにしてるからね。

 いってらっしゃ〜い!


 お買い物隊がだいたい100人。急に減ったなあって思う。

 そのまま、お見送りから朝の会議へ。

「あ〜。あのな。楽しくなるからって付けた、近づくと笑い声がするっている廊下だが怖えって声が多いので外した。それより灯りに変えてくれって事だ」

 何ですと!

「私も夜ビクッとした。ちょっと怖かった。師匠さんは外のトイレ怖いのに夜の笑い声とか平気なの」

「妖精の笑い声って可愛いから、似たの作ってみたの。夜は静かだから、楽しい方が良いかなあって。んん・・・トイレ怖いって言ってないよぉ」

 言ってたぜとかヒソヒソ聞こえる、むむむ。

「えっ今も?」「うん、何が面白いのか笑ってる」

 お姉さん、ふ〜んってつぶやいてる。耳に手を当てて広げても見えなきゃ聞こえないって。


 トイレが怖いんじゃ無くて、汚いところってね。妖精さんが居ないの。すごく不安になる。このままいなくなっちゃうんじゃないかって。そんなこと無いって、自信ないし。あと他の理由もある。

 

「あとな。食堂のスミで丸くなって寝るの止めてくれって。俺もそう思う」

「えっ床にそのまま?」

「でっかいネコがいるって、子供が騒いでた」「食堂でいつも待ってるんじゃなくて住んでたのかあ」

「まさか・・・」


「えっ。しっしって言われるから。

 寝られる隙間すきまを見つけないと、外になっちゃうでしょ」

 なんでって聞いてみたけど、なんか悲しい目で見られた。

「そうかあ。だから建物の部屋あんなのか。急に作ったって言うからかと思ってたよ。家作る前に分かって良かった、良かった。このまま小っちゃくされるとトイレが付いてるだけの倉庫になるしな」

 あとで、普通の家ってのを教えてやるなって優しい声で言われたけど・・


 その後、作業の調整を話し合って・・・畑の方の人たち、大丈夫かなあとか考えてるうちに山?丘?に着いた。ってどっちなんだろう。微妙な高さなんだよ。山って言っちゃうと露天掘りだから、ドンドン低くなっちゃうし、採石場でいいか。可愛くないけど。

 取りあえず掘って確かめるかっていうので、そことそこを背の高さぐらい凹ませる。


「おおっすげえ。純度高えな。それもカスが少ししか無い」「こっちもだ!」

 良いものらしいっていうのは分かってたんだけど、本職が見て絶賛とか嬉しくなるねぇ。

 探知してまわると探していた白い石の鉱脈が見つかったよ。これで耐火レンガも作れる。探知したモノを地図にしておこう。喜んでくれるかな。


 戻ってみると、鼻歌歌いながら掘りまくってる。でも、これ目的違う!

「あのお。お楽しみのところ申し訳ないけど、

 試掘OKなら今後の計画するんでしょお」

「ああ、そうだったけか」

 とか忘れてる完全に・・・

「じゃあ、これ」

 鉱石マップ渡して帰った。なんか大絶叫してるみたい。よかったね。


 でもね。石だけ売るとか運ぶ人が足んないし。鉄とか色々買わないといけないんだよ。割合わないよ。ここは話が噛み合う人がいないなあ。あの人達掘る専門みたいだし、どうしたらが分かんない。僕がやるんじゃ掘るのが意味なくなるというか、鉱山要らないし。

 自活のアテをそれぞれ見つけてくれないとなんだけど。サボってるのとか遊んでるのが多い。僕の知ってる人達にこういうのいなかったんだけど。作ってるとことご飯のとこじゃないところの人達なのかもしれない。どういうことしてた人達なんだろ。


 しかし、安心出来るとこが、どこもないなあ。あれえって思った。

甘いのは、若者らしさ! バカ者じゃないと良いけど。

ひらひらの服はすごいの。気持ちの良いところを見つけてね。すぐ寝るの。

自分の部屋? あったよ。ポイって入れられるとこ、臭い部屋。

またね。

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