087 ケンシュウやります。
今日は、人魚さん達のケンシュウ開始の日。
ゴハン食べてからだから、お昼くらい?
やる事は大体決めてあるし、準備しなくちゃって。
いつもありがとね。
朝ごはんしててね。さあ受け入れ準備って、みんなが立ったときに「たのも〜う!」なんて入ってきた。もう来たの?! ってルミ姫もいるよ。
ん〜っと考えて、人魚さん達は学校に行ってもらって、どのくらい何ができるかをおじさん達に見てもらうで良いかな。まずは状況の確認だよね。
急いで朝食のお片付けをして、王と聖女に集まってもらった。
元ヒレの人達が仕事に出てこなくなったってことだそうだ。
設定した仕事はいっぱいあるのに新しい仕事をやりたがらないとかって、うちでよく聞く話だねえ。でもウチとはちょっと違う。当たり前だけど・・・
「やりたい仕事が無いじゃなくて、今までちゃんと、やってなかった、だよね」
ルミ姫は、まさかって顔だけど、見てれば分かる。僕は外からの視点。思い込み無しで見ると分かる事は多い。
自分や周りが頑張ってるからって、他の人達が同じじゃないって。あの海はとても豊かなんだから、たくさん居るヒレの人魚さん達がみんな同じくらい頑張っていたら、腹ペコにはなっていなかったでしょ。
「足の人は、食べさせてもらってたけど、
今は頑張れて嬉しいって思ってる人が400人で
足の人の中の半分くらい。
ヒレの人で、採取だけだったけど、
これからは頑張れるって思ってる人が200人でヒレの人の2割弱?
がんばって、みんなのご飯を獲っていた人が200人でしょ。
半分以上の1200人くらいがちゃんと働いてこなかった人達って、
僕は予想したけど」
なんでみんな僕のことが嫌いなのかなって、何十年も人物観察しててね。でもいくら考えても気持ちは分からないから分析してね。分類したの。サンプルはいっぱいあったしね。
この町では、どうしても家族になりたくて一生懸命に視て半年間実験した。
居場所がここじゃないって思った人はカンじゃないの。僕にそういうステキ機能は付いてない。行動や言動、運動機能や服装、育った状況とかね、どう影響するって、研究してたから分かるだけ、外れるといいなって。
「身体を直したときに、頑張ってきた人達には努力の軌跡があってね。
筋肉とか傷や怪我の痕がある。行動もちゃんと見てる。
僕はみんなメモしてあるの。何が得意かも何となく分かるというか。
人魚さん達はすごく差があって分かりやすいと思うけど」
ハテナってしてる。ええ〜っ。
「泳ぎは全身運動でヒレは腰なんだから、腰が締まっていてお尻が大きいの」
流されアーサーとルミ姫を指差すと、ルミ姫にパカッて叩かれる。
「海で採取を頑張っていた人は上腕ムキムキ。
足の人は罠や採取頑張って、足が太いの」
ム〜って睨まれる。
「筋肉が付いてないからスラッとしてて、
傷もない絵本に出てくるような人達が半分以上もいて、
変だなって思ったの。
自然は厳しいし、隠れて住んでたから、もっと大変なはず。
おかしいって思った。
今、来ている人魚さん達は、頑張ってきた証を持っていた人達。
家族を守ってきたんだなあって。
最初、僕は助けたいだけで保護しようだったの。
でも、視たら出来ることを頑張っていたスゴイ人達だった。
じゃあ町を作ろうって思って、家族になってって願ったんだよ。
働き者でとってもキレイだって僕は思うし、カッコイイって言うよ」
テレテレな雰囲気になる。
「ここは、必要なものしかない町で、ルミナリエは理想の町なの。
最初から全部あるけど、オススメはしないし、やりなさいも言わない。
それで失敗したから。
ヒントはいくつも用意した。やりたいは応援する。
命がけで頑張った人魚さんには、名前(二つ名の方)入り水着にした。
これはみんなを守ってくれた勲章なだけ。
今は役目らしいけど、気にしなくて良いの。
人魚さん達の町は、”仕事すべし”の考えがある。
ここの町はようやく大丈夫になった。
どっちも無料は、今月までにするからね」
僕がニコッとすると、人魚さん達はちょっと引く。
で、ハッとする。守ってやるって相手を下に見ている。出来ないってバカにしてた。後から来て奥に隠れてるヤツラは変なのに、それほど気にならなかったのは同じだったから。ユウエツカンってのかもしれない。
「分かった。それぞれで考えろだな」
姫になって、理解が早くなったというより、僕には分からない町の将来まで見えているのかも知れない。理解が追いつかない他の人達には姫から説明してもらえば良いよね。
ちょっと先しか予想できないし、僕の説明は話が飛んで分かりにくいって言われるの。
じゃあって、女の人だけって元の商材グループの建物に行く。男の人達は飲みものの用意があるお風呂へどうぞ。
コホンして、月が満ち欠けする間隔でお腹が痛くなって、血が出たりする事を快適にしたいっていう。痛くなるのは、薬があるから何とか抑えられる。大事なことなので、お休みも考えて欲しいってルミ姫に言う。
そのときに服を汚さないように着けるのを開発したの。下着に付けるのとお腹に入れる2種類。だいたい3〜7日間くらいなので、その間は静かに生活できるようにしてね。
興味深く聞いてくれているのが足の人で、ホッペ赤くしているのがヒレの人で、周りも分からなくて、困ったのかもしれない。ハテナってしてる姫はまだか。
ヒレのときに、排泄はできるようになっていたけど、生殖機能は止まっていたの。足に変えられるようになった後日談で聞いたから機能に問題無くて、変だったのは聞いていない。
「使い方と処分の仕方は、女の人同士で教えて、広めてね」
じゃあって、僕は出ていく。僕が使い方を説明するの嫌がるからねぇ。
畑の工場で布より、先に紙を作りたかったのは、これのため。布のは今までもあったんだけど大きすぎて歩けなくなるし、運動は無理になる。気付かれたくないことだろうし、自然になるには小さくで薄くしなきゃ。だから紙なの。触れる部分は、絹みたいに優しく。吸収して漏れないし、臭いも出さないもの。まだ、厚いけど、もっと吸収出来ればペラペラに出来るから待っててね。
女の人が歩き方が変になる時期が時々あって、何かなって調べて、大切な命の奇跡だから何とかしたいって思ってたもの。
アノ国に居たときは紙を作ることは出来ないし、女の人とそういう話もできなかった。ぐ〜ちゃんとき〜ちゃんが相談に乗ってくれてね。ゆ〜姉に協力してもらってやっと出来た。
まだまだ改良が必要だけど、歩き方が変な日は無くなったし、痛みは聖女がいっぱいのこの町では大丈夫なこと。お出かけ用に薬を再現して改良してあるの。
人魚さんの町で、ヒレだった人は知らなかったこと。起きない身体の変化を教える意味は無いしね。下はヒレに変えられるように着けない人が多いから、落とし物や服の汚れで分かっちゃって、早く何とかしなきゃは思ってた。今日は良い機会だったよ。
今日はヒレに変えるかもって人は、スカートを履く。速乾性の布。男の人もね。ズボンの歴史は浅いから、そうじゃなくてもスカートの人は多いので、スタイルやデザインも色々。可愛いし、カッコイイよ。
でも、泳ぐときに動きやすいようにって短いのが好きだけど、ジャンプや回ったりはダメ、見えちゃうよ。
しばらく外で待っているとみんなが出てくる。嬉しい顔の人とホッペが赤い人。姫は赤い。ここの町は、ペラペラ派が多いけど、畑や採石で動く人だとお腹に入れる方が良いから、人魚さんだと必ず両方って言ってある。お姉さん達はなぜか満足げ。鼻に棒を突っ込まれるみたいで、ちょっとヤダよね、ゴメンネ。
このままお風呂に行くっていうので、僕は食堂で軽食を用意して、お風呂の2階の方に行く。
男の人達は、おじさん達と楽しそうにしていて、どうぞした。少しして女の人達もやって来てどうぞする。これからの事は一応決めてあったんだけど、僕らの成果というか外を見た方が良いだろうということで、これからクローネに行くことになった。
お昼前に着くから、お昼も食べてしまおうってことで、ノルデンで行くことになったというより、来た時からチラチラ見てて言わされたって感じ。ルミ姫は飛行の道具大好きだし、じゃあみんなでゴ〜。
あれ? お姉さん達、お昼は? ああいつもの人達ね。今日から食材棟の店がクローネでオープンするから気になるってことか。あと、下着の店もオープンしてる。女性用。湯着から発展した、サラシじゃないもの。画期的!
このお店は採石場の担当。き〜ちゃんがデザインと監修に参加している商材棟商品なんだけど、採石場も担当したいっていうから。男の人のも開発してて銀が監修してるけど、商材棟の衣服の売り場に並んでるの。
最初は、湯着がペッタリくっ付くっていうので、隠したいとこだけのを作ったの。それから衛生で身体を洗う必要のある場所用に見せないし洗うの簡単だから、これでいいやって、下着用にちょっと変えたのを作ったらね。
サラシより楽って普段に使う人が出てきて、じゃあちゃんと作ってみようって、研究したら身体の線もキレイになったって、胸が苦しくないって好評だったの。
見せないものだけど、レースとかフリフリとか刺繍のとかにしたらとっても良いよって。けど普通の店には並べられないってことで専門店にしたものなの。女の人の衛生用品もここ。
お胸がサラシじゃなかったり、お尻が南瓜みたいにモコモコしていないのは、スゴイ事だと思う。立体の型をいっぱい作って、快適を研究してるから、着ければすぐ良さが分かるし、服でお胸は大事な要素。
ちいさいのを気にしている人がいっぱいグルグルしたり、布を詰めたりをしなくても簡単に盛れるようにもした。モコモコだとお尻が大きく見えちゃって、服のステキなラインが崩れるの。ゴムいっぱい手に入って、紐で結ばなくてラクラクだったりもする。肝心の生地の原料が少ないので、ちょっとだけ。高級ラインは生地待ち。この1店だけだし、宣伝はちょっと待ってね。
型を作って試作してて試着したら小さいよって、変だなって思ったら大きさが変わってたの。形はともかく大きさが違うのは快適じゃない。でもいちいち測って作ったら、大変。
またべ〜姉にお願いして、弟子〜ズ(女性限定)に走り回ってもらって、サイズを調べてね。規格を作ってもらったの。
データも増えたし、ばらつきも分かった。これは商品にするときに必要な在庫の参考になるんだよ。
今まで、栄養が足りなかったせいで大事な成長期に発育が出来なかったって人がいっぱい。急に大きくなったのは成長期に十分な栄養が入ったからかな。
でもね。成長の不足は悲しいって、ケガを治しているときに聞いたから知ってるので言ってね。僕なら深いところで治せるから、将来も大丈夫だよって言ったのが広まって、人がいっぱい来た。身長を伸ばしてって人はいなかったのは、ケモミミで小さいのは可愛いからじゃないかなって勝手に思った。
あと、男の人が筋肉つけて〜は女の人から努力すれば良いことだからダメって言われたり、ゆ〜姉がお胸を小さくしてっていうのをダメって、男の人達の声が揃ったり面白かった。
余裕?が出たのかな。だったら嬉しいよ。
ゆ〜姉のお胸、実は小さくしてるの。
ぼよ〜んって、ただ大きいだけだと太って見えるのがやだって。
形を上向きにしてるので、大きさは変わらない。シルエットが格好良くなったよ。
かなり軽いって喜んでくれた。ナイショね。
じゃ、また来週ねえ。




