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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
12章 人魚さんとなかよし。
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086 人魚さん達が来るって。*

ルミ姫の行動が早いよ。

商店街運営でどうしようかにオタオタが乗っかってきた。

気にしてるからムリというものだけど、きっと会ったら大丈夫って思うよ。

(暦は旧暦なので、9月って思えば良いかな)


めるしー、ちぇるしー。ありがとね。

 ミンミンがちょっとになって、虫の声が元気になったけど、まだ暑い毎日が続いてる8月11日は金の日で、人魚さん達が今日来ることになった。

 昨日は催促したわけじゃなくって、日にちを確認に行ったの。受入うけいれの準備あるしね。そうしたら明日って言われちゃって・・。準備が忙しくならないように聞いたんだけど、もうちょっと先と思っていたし昨日の夜は慌てた感じ、してたかな。

 湖の人魚さん達の時は保護してやった気持ちがあったり、勉強がちょっと早かっただけなのにえらそうだった気がするとか、俺らに変な態度があったから嫌われたんじゃないかって今度こそって対応を相談したり、悪いところを言い合って直すところを考えたりしてたみたい、直せるかあやしいけど気持ちが嬉しい。

 がんばってね。


 ケンシュウに手を上げた人達は、前のおみやげに意味があるってだけ。気がついた人も必要かどうかは、さっぱりそうだけど、あの町では新しいことばかりだから確かな居場所が出来るって思ったのかな。


 来るのは、ちゃんと決まっていた30人で、15人が商材棟、後は5人ずつ、畑、食材棟、そして僕のところ。採石場は希望が無かった。鉱山を見つけたのは、ちょっと前だし、石を掘るっていう職種がそもそも変。だから次に行かないのかもって、今さら気がついたり。

 そして、初めて僕の所に人材が!は、希望じゃ無いの。かなり難しいことをさせたくて、良く視て強制選抜した人達で、エリートと言っても良いかも。

 本人達には言わないけどね。


 建前上は、世界初なので頭の良い人たちを選んだだけって言ってる。海沿いの国ではだいたい海塩かいえん作ってて、渋くて美味しくは無い。岩塩の粗悪品って言って、良くする研究をやってこなかった結果かな。東の国では岩塩があんまり採れないそうで、全部海塩なの。

 で、おいしくする技術がある。でもすっごく手間が掛かるから、道具で解決〜に他の技術を組み合わせて、ラクラクにするの。後は、それを理解できるかな、なので最初は軽め。読み書き、計算がまだの人にアレコレ言うのは可哀相だしね。


 ルミ姫の行動が早かったのは、姫になったからだと思う。聞いたら人魚さんは、ヒレで生まれる人が多くて8割くらい。でもあの場所には足の人は少なめくらいだったの。というのは海が厳しいから。襲われたり、毒を受けたり、流されたりする。不意を突かれると強い人魚さんでもやられちゃうし、治療が出来なかったそうだから、小さな傷や毒の魚なんかでも危ない。小さい子が流されるのは良くあって、大人でも弱っていると流されるそう。一気に遠くまで運ばれるらしく、戻ってこられた人は少ないっていう。

 足の人は、鉄器が無いから罠猟したり、採取。たまに魚を持ってお買い物に行くんだけど、陸じゃ弱いから絡まれて、首を見ればニンゲンじゃないって奴隷にされて帰ってこないらしい。ケガや毒の危険は陸の方が高いよ。どこも危険がいっぱい、比較して海がキケン多めだった。ちょっと考えると足の人が低く見られそうだけど、そんなことはなくて大事な役目があるからだって。


 長い時間を掛けて今の数まで増えた、頑張ってくれてありがとうって思うし、収穫とのバランスが取れていないから、無計画だよ〜とも思う。

 僕らに見つかって安全になったし、食べ物がいっぱいどころか美味しくなった。常に超大漁になったし、肉がいっぱい、いろんな野菜もいっぱいある。良かったなあで、ぽや〜んとしていたんだけど、僕らが盛んに仕事の話をするから、押しつけるなよ、うるさ〜いとか思ってた人が多かったと思う。

 でもね、これからは魚獲りの人は、ちょっとでいいし、やり方もガラッと変わる。今までのは忘れてくれた方が良いくらいだし、毎日でもない。

 じゃあどうするって、これからのことを考えてみて。これは自分達で気がつかないといけないことなの。


 負い目いっぱいだった足の人達が、新しい仕事を受け入れて、居場所だって言う。ようやく頑張れる場所ができたって鼻息が荒い。

 王に集まった人達は足の人達ばっかりだった。もちろん見ては分らなくて、泳ぎが上手くないし歩き方でまあ分かる。ちょっとだけ元ヒレの人がいて、これからを気がついている。カンが良い、ウスウスなんだろうけど、生き残りには大事な事。


 強いものがまもり、弱いものが支えるって前ばっかり見ていれば、それでいい。先頭を切って、魚をいっぱい獲るだけを考えてきたら、突然現れた小さいのが創り変えてしまった。文字通り創ってる。ものだけじゃなく。全て。この身体までをだ。

 今までは生きるのが精一杯だったのが、安全どころか外敵が侵入できなくなって、ぐっすり眠れるようになったし、ムリしなくても誰かが魚を獲る。肉や野菜もふんだんにある。そりゃいいって思った。みんなが幸せになるならって。ところが、ごはんの時しか出てこない者達に気がつく。今までの「みんなに貢献しなきゃ」っていう使命感が残念な勢いで崩壊してる。というかしてた。

 何か違う事に注意が向いている気がする。あと、後から来たクズの思考が分からなかったが、姫が入って何となくがハッキリと分かる。理解したくなかった考えで、動きが似てる・・・

 あの小さいのが「仕事を創る」「仕事をさせる」と散々(さんざん)言っていた意味がやっと分かってきてあせる。自然という強敵がいなくなり、身体の制約がなくなり、希望まで見えた。今は緊張の糸が切れて修理中だと思いたい。

 大多数の仕事が変わる。すぐに動いたのはわずかで陸のものばかりと漁が得意で無かった者達で畑に畜産、そして養殖。試験が次々と成功して本格稼働になると聞いている。働くのが当たり前と思ってきたが、これからは個々に任せてはいけないらしい。モクヒョウやユウドウにゴラクに、お金を使えと浮かぶ。称号で分かるが理解がついていかない。

 昨日「いつ来る?」って聞かれたので「明日!」と答えた。30人だけだが、500人くらい送り込みたいところだ。しばらくは希望者だが、その後はだらっとしているのを狙って鍛え直してもらおうと思う。ここは町。魚を獲っているだけではダメ。複雑ないとなみを作り出さねばいけないと、姫の称号がささやいている。

 ところで、あの何にもしていないのは、何をしているのか? 嫌な予感がする。小さいのも分からないらしく「お前らには、まだ早い」と言われるばかりだった。


 今回僕のとこにあの流されアーサーが来るの。名前のいわれを言い回ったそうで、アーサーが何人もになって、ファミリーネームを付けて「アーサー・ブライトナイト」になったそう。いやでもそれって朝昼晩だよは、言わないでおこう。ルミ姫の騎士は本気らしいけど、普通職種を名前にはしない。まぎらわしい。騎士騎士さんやパン屋の騎士さんって、訳分かんなくなるって名付けの注意に書いておいたんだけど、そこから選んでるのがチラホラ。担当だった湖の人魚さん達、その後のお買い物隊は、怪しい人達だったけど、今はやっと読める人がやってるから似たようなもの。まず学校を何とかしたいんだけど、こちらから送れる人がいない。


 そろそろ良いかなと思って、昨日の夕ご飯の時に今月で無料を止めるという発表をしたの。無料って結構あるけど、お仕事料を上げたので実質は変わらないはず。回収できないお金が痛くって、秋の収穫を買ったら、ほとんど残らない。でも今後利益がぐっと増えるって、見通しが付いたから、もう良いかなって。

 お家は広さに対して。家族の多いところは子供達がよく働くので全く問題無いどころか裕福だろうけど、やたら広く確保しているゼロライン達は、どうするかな。とりあえず、ごはんのためでも良いから、がんばって。

 向こうの方でお姉さん達とス〜ちゃんに、やっぱり無理矢理連れてきた湖の人魚さん達の子供達が楽しそうにしてる。一族の大黒柱だったし働き過ぎを注意しているくらい。来てすぐに落ち着いて笑顔をくれた。


 お買い物隊をどうするのかって聞かれたけど、どんな罰にするかは金額だから僕は答えを言わないの、言ったら実行しなくちゃいけなくなるの。

 あの人達が欲しかったのは自分たちの町じゃなくて、僕達のお金だった。贖罪しょくざいはしないみたい。出ていくなら止めないし、次に会ったら罪は問うから見つからないようにねってだけ言ったよって。

 ルミナリエでも分かってるから言えば罪を問う。あれはゴラクみたいなもの。関わりが薄ければ余計に。みんなはゴクリってして金額を聞く。1人当たりは8年分くらいって答えると、湧き上がる感情があってから、すぐ真っ白に変わる。ずっと少ないとでも思ってたのかな。奴隷をいっぱい買えるようにって、たくさんお金を渡していたの知ってるよね。

 ウサミミのお姉さん達のお耳が下がってて、悲しそうだった。


 そんな感じで、昨日はオタオタして、どよ〜ん。だから余計に今日は、わざとらしい明るい雰囲気。今日は金の日だから頑張って、明日いっぱい遊んでスッキリしようね。

僕達はね。街の人達の機嫌が悪かっただけで、ボカ〜ンされてきたの。

だから、罪に問わないといけないって分かってても、やろうとはいえない。

きっとスカッとはしないと思うし。

あっちで、楽しそうにごはん食べてるのを見ると、ガク〜ってする。


う〜んと、また二日後の木曜日にね。

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