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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
10章 秋になりました。
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074 お休みは遠足。

人魚さん達の町って人魚さんばっかりでいっぱい。

町がステキらしい。海は初めてだし、海の食べ物美味しかった。

ワクワク。


新年だからって訳じゃ無くて、ちょっと長いです。

いつもありがとう。

(旧暦です〜)

 タコさんにツンツンされた夢が楽しかった朝。ツンツンは妖精さんだったよ。いつもありがとう!

 外は、お日様がまだお休み中の時間、朝ぼらけ。今日は3回目のお休みで、8月になるところだけど、暦に合わせた日だと一番寒い日が合わなくなる。暦を作った後で分かって足された1日で、まだ7月の31日、お日様の日。夏休みで疲れたから、思いついて1日足しました感じに言ってたけど、最初から休みは6日のつもりだったの。オマケの方が嬉しいし決まってたら、きっとフルに遊んでいた(決勝の日とかね)と思うの。昨日みたいな余裕の時間ってこと。

 何で一番寒い日を気にするかっていうと、僕がここに着いた日。1月1日にもなって開町の日で始まりの大事な日だって強く言うものだから、合わせることになった。まあ、昼と夜が同じになる日の45日前なだけ。アノ国が(かしこ)かった頃に三百年くらい記録した結果なんだけど、こんなにすごいのに何で暦を作らなかったのかが謎。


 僕のお土産は、昨日仕込んでいたスープでもう船に積んである。と寝かしていたメンに、乗せる具材用のあれこれ。人数が多いから、すごい量あって他のお土産もいっぱい。先頭は先触れをするというか、演出をお願いするのでパラダイス演出見なくて良いよって言う人だけにしているせいで、人数が少ないから荷物を担当してる。みんなの朝ご飯は船の中で食べるように積んであるの。朝食(ちょうしょく)食べて〜だと遅れるのが出るの確実だし、時間がもったいない寝てて良いから乗ってにしてある。この前も寝てばっかりの人多かったから、船は寝心地が良いのかもしれない。


 今日行くのはね。なんと全員。町からっぽ、動物さん達だけなの。留守番よろしくねえ。

 来てない人が何処にいるかも分かるので、寝てるまんま引っ張ってきてもらう。他の2艘も増築して、お風呂の2階みたいにしてあるから寝たい人はそこ。座りたい人は下だけど窓は開けないのを推奨してる。眠くなるからねぇ。


 では行くよ。よ〜そろ〜。

 先頭は僕。先触れするから飛ばして行く。人魚さんに夢みてる人は後の方が良いよって言ってるのに、いっぱい乗ってきて5人ずつの部屋。まあ、荷下ろしに助かるから良いんだけど。ぐ〜ちゃんとき〜ちゃんが何故か操舵室にいるの。前よりも速いから、面白いか分かんないよ。後ろの船は何度か通った情報をセットしてあって、ゆっくり下ってくる。これが上手く行くと無人の定期船が出来るかなって、楽しみにしてるの。


「お〜すごいすごい! 風景が溶けるねぇ」

「この前より速いかも!」

 この2人なら、操船できるだろうけど、王を漁師にする訳にいかないしねえ。あ〜漁師はもう良いんだっけ。定期便があれば誰も乗ってなくても良いんだしね。川魚は今の住民程度なら僕で十分だよねえ。それは違うんだけど仕方ないか。

 安全を担保するため、さらに削りながら進む。高速で蛇行が緩やかなら、低速だと無いって思うかな。河も流れやすくなったし遡上(そじょう)も、し易いから良いよね、うん。ずっと先まで人の気配ないから、ほぼ15勇車のまま。後ろの船は最速で10勇車だし、途中必ず町村で減速するから1.5Hくらい遅れると見込んでいるの。だいぶ遅いから外を見て景色を楽しめるかなあ。


 お姉さんに朝食用のいつものパンをもらって、モグモグしているところ。安全を視て操作しているし操船する端末っぽいものは、この船には無いから両手は空いてる。実はどこに居ても良いんだけど、一応目視で確認しているの。安全第一。他の船でも、ごはん始まっているはず。担当は、この前のお留守番の人達ね。お姉さん達は、こういうときのために鍛えたんだろう。先を見ているなあ。

 せっかく2人がいてくれるので、この辺は熊がいるとか、ここら辺りには狼。何とか村、何とか町で特産はとか。流れを抜いちゃったせいで、崖のこの辺は向こうに倒れるようにしているから、堰止(せきと)め湖になりそうとか解説するの。この内容は、後ろの船でアナウンスする内容と一緒。よく分からないとつまんないから、寝ちゃうのかなって。


「もうすぐ街でえす。デッキへどおぞ」のアナウンスをして速度を落としていく。一般的な船より速いけど、この街をもう気に掛けてないから気にしないな。

 んん、上がる気配が8つしかない。あ〜あって思う。

「お姉さん達の他は、寝ちゃってるみたい」

「あ〜やっぱり見ちゃうかあ。お土産を運んでもらうの違うから頼んだんだけど」

 ぐ〜ちゃんの気配りにありがとして、僕達もデッキに上がる。ちょうど突入するところだった。追加の人達を運んできたとき、「ぶつかる!!」って(うるさ)かった気持ちがちょっと分かる。

 お姉さん達は、船はもう慣れたわぁとか上手く隠せてる、懐かしいって変ねぇって言ってる。ちょっと前に来たばかりなのに、懐かしいって僕も思う。ただいまって浮かぶ。


 入江には、ちょっとしかいなかった。たぶん朝ごはんタイム。で、暦は同じだから今日はお休みの日。町長さんの居るところは分かるので、ぴゅ〜っと行く。

 食堂に入って「ば〜ん! 遊びに来たよ」って言う。ドア開いてたし。近くの人がビクッとしたけど、特に驚いてない。まあ3日しか経ってないし。町長さんをアクセで確認して「3日ぶり〜。町のみんなで遊びに来たの。おみやげいっぱい!」

 あとねで、ぎゅ〜っとする。「元気でうれしい」


 食堂に居た人にお仕事って言って、運んでもらって、前に山積みするの。仕舞う前に見てもらおうと思って、ここの人魚さん達とこれから来る人達。あげたぁ、もらったぁ、が終わったことじゃつまんないかなって。僕のはこれからなので食堂に運んでもらう。後でね。

 僕らが帰ってからの状況を聞くと問題は無かったって、良かった。養殖も設置はできたそうで、まずまず。生活が変わったことで困ったことは聞いてないそう。元々、全てが足りない生活をしていたから、今はこれで良い。徐々に向上していこうね。

 あの人達の事を気にしてくれているけど、ウチもココも流民の受け入れの場所だから、人によって道義の食い違いがあることは知っているよ。斟酌(しんしゃく)するつもりはないかな、事実が大事。

 僕達が捨てられただけ。きっとまたは確実、残念だけどねって言う。


 僕のお願い(お仕事)が町中に伝わって、少し集まってくれた。

 でヒレにチェ〜ンジ。うんうん上手くなったねぇ。手の振り方とか、座り方をお姉さん達が指導してる。

 そろそろ時間で、位置についてもらうと、スーっと船が入ってくる。静かすぎて、つまんないなあ、音楽でも鳴らそうかなって考える。デッキにいるのは驚いたポーズのまま固まっている、面白い。そうしてゾロゾロと降りてくると、うお〜とか、わああぁって声が上がる。パラダイス感するでしょ。遠くに、お城も見えるしね。

 船まで行って。お疲れ様〜ってみるとゴロゴロしてる。朝早かったからねえ。よく寝ている様子を見て昼はいらないなって見込みを調整する。


 みんなが着いたから、ご紹介をする。お仕事の終わった人魚さん達は、もちろん足。もちろんお互い全員じゃないけどね。ウチの人達は半分寝ているし。

 じゃあ、採石場は銀王から、岩塩で〜す。人魚さん達からステキって声があちこちで。パチパチ。

 何で塩って反応だなあ。これから陸生活だし身体に必要なんだから。料理で味が変わったのは塩のせい・・というのは作る人しか分かんないけどね。何よりこれから作ってもらうものに塩を使うの、だからいっぱい。


 食材グループは、カタバミちゃんとアサガオちゃんから、メンで〜す。可愛いって声がしてパチパチ。この前食べて、ビックリしてたけど、まだ馴染(なじみ)み無いからねえ。乾麺で保存が出来る、とても良いもの。お昼のメンで好きになってね。


 商材グループは始原王から、水着で〜す。人魚さんが着て登場すると、わ〜って声が上がる。ステキっていうのもあるけど普段、海に入ってるから、今まで困ったなあや、こうだったら良いのにと思っていたものだって分かるよね。

 あと調理用具もあるんだけど、聞こえてない感じ。ほとんどの人が関係無いって思っているだろうしね。興味が出るのを期待しておこう。


 畑グループは、夕王から、お酒とジュースで〜す。もうお酒ってところで歓声が起きちゃって、すごいの。(いただ)きますだけだと、すぐ無くなっちゃうから作れるようにしようね。

 近くにいた人魚さんに、お昼用に獲ってきてってお願いする。もちろん特別手当って言ってある。


 海の人魚さん達は、僕らにはお馴染みの湖の人魚さん達とは違うなって、みんな思ってるはず。称号持ちが増えて、さらに安心したこともあって、興味津々(きょうみしんしん)でグイグイ来るの。

 銀とカード王のところは違う意味で。お土産に意味があるっていうのを気が付いた人もいて、質問に来てる。特にお酒の製造をしたいって人が何人も。町では僕に作って!作って!だけだったんだから、グイグイさが分かるというもの。

 北の海は良い漁場があるようだけど、生身では大変だったと思う。深いところは冷たいし、冬は荒れて厳しいだろうから、余計に。

 あれもこれも、そもそもも親切の押し売りになっていないかなって心配だったの。なんだか嬉しい。


 案内を名乗り出てくれる人がいっぱいいて、ゾロゾロと分かれて行く。楽しそうに話しているのを見てて、わざわざ来て寝てるのは贅沢(ぜいたく)な時間の使い方って言ってたヤツかなあ。

 なんて船で寝ている人達のことを考えていたら漁を頼んでいた人魚さん達が戻ってきて「大漁よ」って渡してくれるんだけど、引っ張っても、ちっとも動いていないのを見て運んでくれる。ありがとう。


 メンだけしか考えていなかったんだけど、美味しいそうなお魚がいっぱいで、追加することにしたよ。お姉さん達はやっぱり監督するみたい。初めて扱うものばっかりだろうし、少し丁寧(ていねい)に、見せるようにゆっくりと下処理をしていく。人魚さん達が休みで食堂に来る人数がどのくらい変わるか読めないので、余ったら持ち帰って加工品を作るつもりで全部処理。まだ全部1人で処理するのは難しいみたいなので、分業しているの。数がとっても多いからね。空いた時間に教え合ってね。

 今日のメニューは、昨日から仕込んでいるトリの骨がメインの白いスープに昨日のパリパリとろみを付けていないのが乗ってる。白いのはミルクでだし、味付けはちょっと違うけど。野菜いっぱい、具が新鮮でプリプリが気持ちいいメン。サイドメニューに魚に衣を付けて揚げたもの。野菜の千切りとトマト付きにタマゴケチャップ掛け。尻尾まで食べられるよ。小さいのは塩も試して見てね。魚と野菜の美味しさにビックリでしょ。これが僕のおみやげ。


 東の人にこれは(たましい)のメンって聞くと、違うって言う。このメンを作る時に入れる塩水に、特別なものを入れてるせい? 煮込んでるから? いや魂のメンを煮込んでも変わらないはず。やっぱり基準が分からない。

 でも、魂って言うくらい大事なのに、何で自分で作らないの? というのは思ってるだけ。食べるだけって人は多いもの。批評家もいっぱい。お姉さん達は、きっとみんなのことを考えて味付けやメニューを考えていると思うけど、僕は食べたいものを作ってるだけなので、美味しいって声の他はあんまり聞いてない。味の研鑽(けんさん)は自分基準なの。色んな意見を聞いて最善を見つけるのは僕には難しい事。

 住んでいる人の倍で用意したし、来た人半分寝ているし、お休みってこともあって残るなあって思ってたけど、全部無くなった。びっくり。海の人魚さんもいっぱい食べちゃう人達だったの?

 動けない〜。美味しかっただって。嬉しい! お酒も出しているんだけど、酔っ払いは人魚さん達にはいない。前後不覚はとても危険なことだからだと思う。安心できる町にしていこうね。


 ごはんが終わった町長さんを捕獲して、今、色々してるところ。アサガオちゃんとカタバミちゃんが来たから、みんなの傷は治したんだけど「戦いの勲章だ」とか言ってやらせてくれなかったから、お姉さん達に捕まって、傷は治されて磨かれて、デコられているの。楽しそうに。・・って驚いたよ!

「町長さん登場!」

 パパ〜ンって、例のヤツやって注目してもらい登場した町長さんを見て、みんなが超驚いてるの。だってね。髪の色が赤銅色(しゃくどういろ)から金髪になったし、白くなった肌にお化粧して、ドレス着てるのは、お姫様みたいなんだもの。キレイとは思ってたけど、カッコイイ感じだったしね。威厳(いげん)とか気にしてたけど、違う意味で大丈夫だと思うよ。


 お片付けが終わってから、まずは養殖を見に行く。

 設置は問題無く、広々な()()に群れが見える。何でも可愛い方が良いからって、丸にしてもらっているの。丸がいっぱい。これから美味しくなる大きな魚やよく獲れるっていう魚もいる。海老は小さいのや、あの大きいのも。うえ〜っって言われた足がいっぱいのとか色々。貝は籠に入れたり、海藻は棒から洗濯物みたいにしていたりする。作りたかったもの用に細かい網をいっぱい張って「ここをおうちにしてね」って、お願いのような。人魚さん達は何してるのか、説明しても、よく分からないみたい。まあ僕のお願いでやってくれてる。細かく入江があるから、色んなコトできそう。小さい入江全部を生け簀にしちゃおうって言う。育てる魚さんのごはんと僕達の加工品用っていう。あと護衛の仕事料も。


 寒い冬は大変だから、ちゃんとごはんをとか、深いとこは冷たいから、釣りや網でって考える。養殖は海が荒れた時に無理しないで良いようにするためもあるの。なんて良い人みたいだけど、僕が季節に関係無く食べたいだけだし、真珠がたまたまじゃなくて、増やせるようにしたいっていうこと。美味しくって調味料になるものある。東の方で成功した方法によく分からないところがあって、その試験もあるの。うまくいくと良いなあ。


 入江に戻ってきて、真ん中にセンサー付きの道具を沈める。寒くなっても水の温度は変わらない場所になる。冷えた身体を温めてもらおうと思って。

 何か、人魚さんいっぱいなので、お仕事はもう良いよって言ったら「練習中」って言われた。ああ、足だった人達かあ。泳ぎが下手だなあとは思っていた。ずっと足だったものね。ヒレに変わったからって、すぐにスイスイ泳げるとかはないよねぇ。湖の人魚さん達が練習してなかったから、出来ちゃうものだと思ってたよ。僕?ぼくは泳げるよっ。頭の中で泳いでいたもの。

 ジャバ〜ンって飛び込んでスイスイって泳ぐ。カッコイイって言われる。でしょ、速く泳ぐための泳ぎ方だし、泳ぎ始めの人魚さん達より速いはず。って思ってたら、ス〜ちゃんがスイスイって。

 そう言えば、何で急に上手くなったの。


「おふろでれんしゅう おやすみはね ずっと みずうみで がんばったよ」

 ヒレだった子供達に教わっていたみたい。お姉さん達の他は泳げないって言ってたし、人魚さん達は協力・・は、してくれなそう。でもすごいよ。

 同じように足だった子達はここの足だった子達と遊んでるって聞いてる。楽しい方に行くのが子供だし自然なこと。ジャンプ出来るって見せてくれるけど、僕には無理。ジャンプしてターンしてる小説を読んだけど、あれは人魚さんだと思う。


「おやつ」って言って、ぴゅ〜っと食堂に行くと、お姉さん達が「待ってたぁ」なんて言う。道具を用意してもらって、セット。氷をいっぱい持って来てもらう。また氷のおやつだけど、オヤツが出るのは海の人魚さん達には初めてだって、料理に手一杯でオヤツまでは作れな〜いって言う。

 同じようだけど、この掛けるシロップは本物果汁なので、舌が面白い色にならないもの、カラフルじゃなくて見映えしないの。お祭り用じゃないから美味しい方が良いかなって。小豆から作った甘いのを乗せて練乳を掛けるのが新しいよ。

 味は本物使っているから全部初めてぽいものって説明したら、お姉さん達は別々にして8種類全部食べるって。


 器を空いているところに入れるとザアアって氷の削ったのが落ちてくる。それにシロップを掛けるだけ。甘いのはそれだけを食べそうな人がいるので、これは道具にセットしてある。

 子供達がお知らせに走ってくれたので、お昼よりいっぱいの人が集まってくる。と思ったら寝ていた人達だよね。お顔に落書きされているから僕でも分かるよ。おはよう。よく眠れたぁ?


 ガツガツって食べてキ〜ンする()りない人達。海の人魚さん達は甘味ならって、初めてに興味津々。でも慎重さがあるから、キ〜ンする人は少ないかな。でもゼロにはならないの。()き込みたくなるらしいから。人魚さん達は楽しそう。目が()める〜って言ってるのは、寝ていた人達。

贅沢(ぜいたく)な昼寝してんなあ。あとちょっとで帰るんだぜ」で、ざくっと食べちゃって、キ〜ンしてガ〜ンしてるの。あちこちで、面白いカオ。

 それを見て、人魚さん達があはは、わははって笑う。僕達も笑う。

 ああ、このために。ネタに全力過ぎるんじゃないかなあ。ありがとうって思う。


 速い景色が原因って、ぐ〜ちゃんに言われたので、高速運行時は自動的に閉じて開けられないようにして、曇りガラスに変わるように改良しておいたよ。景色無しはつまらないと思うし、何か考えてみるね。定期便は、もう少し行き来して情報を集めてから。自動運航は問題なさそうだから、後は情報から修正するの。大丈夫できる。


 頑張っちゃってるのは、気を(まぎ)らわしてるだけ。かもしれないだったのが確信になってるし。期待したより、ずっと仲良しになった2つの町が嬉しい。もうさよならの時間なので、浜に人が集まっている。

 湖の人魚さん達は前の人達を含めて浜にはいない、子供達を除いて。あ〜あって思う。やっぱりとも。どうやら奥の池に引きこもることにしたらしい。でもあの池は水道や川の水量が落ちた時のために作ったものだから純度が高い、将来的にも魚はいない。お姉さん達の話で、狩猟はやれないって分かってる。せいぜいわな程度なんだろう。ここまで来て、引きこもりとか一体何がしたいのやら。子供達は現実が見えているようで安心した。これで最悪にはならないだろう。

 ス〜ちゃんの大手柄! 御礼しないとね。


 みんなに見送られながら、するすると進む。見送りの歓声が嬉しい。ちょっと寂しいけど終わりじゃない。こうなることは予想していたから何度も考えて、みんなに相談してみたし、海の人魚さん達にも聞いてみたけれど思考が分からない。構って欲しいのだろうけど、ここじゃ無理だろうなあ。うん、一応の答えは出たし、明日は大事な日。気持ちを切り替えて頑張ろう。急いで帰るよ。


 海の景色を楽しんで、街に差し掛かると船内へのアナウンスが流れる。河に入るとドアをロック。窓が曇りになり、外が見えなくなる。どうしても見たい人は操舵室だけど後ろの船は、入れないことにしている。飲み物くらいはあるから大人しくしててね。前方へ探査を向けてスピードを上げる。今日は何故か河に人が無くて、行きと同じ時間で戻ることができた。寝てばっかりで役立たずだったのも起きていたし、明るいうちに着けて良かった。

 窓の効果なのか、寝過ぎたせいなのかは、ちょっと分からない。


 明日も早いし、今日みたいにゴロゴロされたら困るから、夕ご飯は軽くにした。(半数だけ)海の町を楽しんだし交流は楽しかったから、ちょっと寂しさはあるけど明るい雰囲気だった。

 最大の功労者にもらったので作った真珠のネックレスをプレゼント。今は大きすぎだけど、そのうち似合うようになるよ。

 明日は、僕達が何度も練習して、ずっと準備していた戦いのようなもの。

 がんばろうね。

やっぱり同族がいいんだよって、さびしさを納得させたみたい。

明るい人ばっかりで、仲良しがいっぱい。

一方で、目を覚ましたら、オヤツでもうじき帰るって。あれ〜。

次、すぐあるよね。ね。


今年もよろしくぅ。

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