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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
8章 楽しい夏休み。
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055 みんなで夏を楽しもう。*

お祭りの後は夏休み。

ただ休みなんてつまんない。遊ぶぞ〜!


お〜。よろしく。

 外が明るくなって、モゾモゾと起きる。

 お祭りの後は5日間お休み。といってもおなかは減る。一向に料理をしない人が多いから食堂は休めない。今日はお姉さん達に休んでもらおうと思って、僕が朝食を作る。畑の早朝作業が無いので、明るくなってからで良いし、朝のパンも焼かない。昨日、材料のある内に仕込んで置いたスープを冷蔵室からガラガラと持ってくる。ちゃんと調理器に乗せて作ったので、持ってくるだけ。設置したら、スイッチを入れる。改良して、最弱モードもあるので、後に出すものは弱にして温かくなったら最弱にしておく。持っていく間にゆであがったメンを上げて軽く油で混ぜて、くっつかないようにしておく。ガラガラと運ぶ。

 一通り揃った頃に、何人かが入ってきたので、「メンを入れてスープを盛って、パラパラとのせてね」といつものように先頭の人に言う。次の人達に言ってくれることを期待するやり方。パラパラは、小麦パンが乾燥したものを取って置いて、細かくしたものと緑野菜を刻んだもの、辛み調味料を用意した。

 引っ込んで、メンを茹ででまた持っていく。スープの減りを見て、また持ってくるを何回か。


「今日は食べに来たよ。おや一人かい」すごいねえって言われる。「今日はトマト味、お肉と野菜いっぱいで美味しいよ」に下の方から、げ〜って声がする。

 自分で食べる分を取って、スープかけてねって言うと「手抜きだ〜」で、スパ〜ンと叩かれてる。

 今朝は何食(なんしょく)って聞かれたので1000だよ。で、ひぇ〜って。席で先生やってたんだろ計算してみなって言われてる。


 準備は終わったので、今日の盛り係になっちゃった人によそってもらって、はしっこで食べる。トマト苦手って人が多いから、食べやすいように酸味を抑えたスープにしてみた。少しずつでも好きになって丸かじりの美味しさを味わって欲しいなって思ってね。


 お姉さん達も降りてきていて、「美味しいわよぉ」って言ってくれる。向こうでは、ぐ〜ちゃん達が「ヒマ〜」って言ってる。ちょっと仕事中毒だなあって可笑(おか)しい。


 僕が身振りで今日のお誘いをすると、「おっけ〜!」って何人か引っ張っていった。相変わらずの超理解が嬉しい。お姉さん達が「なあにぃ」ってほっぺをツンツンするので、「試作してた夏の遊びを試そうって」合図したの。「湖に行って、水浴遊びするの。お昼もそこ」

「よく伝わるわねぇ」「私たちよりスゴイねぇ」「じゃあ準備ねぇ」


 食べに来た、ゆ〜姉に野菜をお願いする。ごはんが終わって行こうとしたところをガシッてされると、ゆ〜姉はウインクする。えっ何? 今の何?

 お姉さん達はすごい笑顔。

 外が急に騒がしくなった。「遅れたら置いてくぞ〜」とか言ってる。食材棟の屋台は、売り切れになったらすぐに片付けてたから、もう残ってない。商材棟の方は販売の練習なので、あんまり売れないと分かってるものとか全部あっていっぱい。

 でも人形は結構売れたから、ゼロライン続出だったかもね。


 朝食を早いけど終わりにして、道具と食材を詰めて荷台に載せる。馬さん呼んでこようかなあって思っていると、ゆ〜姉が戻ってくる。早いって思ったら、車に紐付けて荷台を引っ張って来た。なるほど。真似(まね)させてもらって、車に(つな)ぐ。

 そりゃそうか20日掛かった聖都までが、半日で往復できるくらいだもの。楽ラクだよね。畑の荷台のいくつかの樽を見て、お姉さん達が確認したものがわかった。エールだ。僕が仕込んだのは100樽分だけで昨日飲みきった。最初の仕込みに、すぐ追加したんだね、はあ。


 僕達は設備の準備があるので先発する。

 歩いていこうとしたら荷台に()せられた。だよね。僕が作るんだからね。歩くとそこそこ掛かる場所だけど車だとすぐ着く。

 ここは遠足の集合場所だったこともあって、僕を含めてみんなが()けちゃっていた。今日は遊んじゃって、モヤモヤ吹っ飛ばせ〜って、気持ちもある。

 トリとかウサギ、遠くに鹿が居る。生き物がちゃんと居る、よかった。お姉さん達が狩りをすると、群れ単位の狩りになるから地域の動物全部いなくなっちゃう。

 いや群れでウチに越して来ただけかな。


 まず、水の中を探索して、危険なものがないか見てみる。100M位を目安に大きなものは沖に。凹凸を無くしていく。ちょっと先に湧き水が出るように水脈に導水路を入れる。次に下に白い砂利を敷き詰めて浜を白い砂浜に変える。2Mくらい厚く盛ったので、誰かを埋めて遊んだりも出来る。湧き水は浄化と、水の流れを浜向きにしたかったから、気がついたら沖合にはやだなって。あと真水に近いから魚があんまり来ないようになる、遊ぶとこで釣りして針を落とされるの怖いなって思ったの。


 建物をポンポンと建てる。まず食堂、平屋。テーブルと僕の家みたいに草マットのとこ、ごろごろしたいからね。お店は服と遊び道具。貸し出しあり。砂浜が切れたところにボートをいくつか作る。

 砂浜のもう反対側にはちょうど、小山があるのでスピード大好きな人達のために大きな滑り台を作る。井戸と同じような仕組みで水が流れるようにしたので、勢いよく流れ落ちるはず。


 一通り設置して食堂とお店の開店の準備が出来た頃に、パラパラと来始める。

 車で次々に来るかと思ってたんだけど、昨日遊びすぎて(ふところ)(さび)しいのが多いみたい。朝食を早めに切り上げたから、腹ペコのもいるんじゃないかな。メニューは、朝食のと時々作るフワフワメンで、あんまり変わらないから卵のせサービスと入ってる肉が多めにしてある。「食堂」ってなってるから、残高ゼロでもツケOK。いっぱい食べて。お休みだからね。


 お酒もいっぱいある。お休みにお酒あると問題起きそうだから、お祭りで飲みきる調整して造ってたんだけど。

 と言うか、チラチラって見ていて、そっちが気になっているよね。新商品の水着。昨日のファッションショーでも夏用のお腹や足出してるのあったでしょ。可愛いけど恥ずかしいって声だったけど、こういう場所なら普通っぽく見える。まあ、新しいスタイルの普及意図はなかったんだけど。


 発端は、お風呂にみんなで入りたいって思ってて、(はだか)は恥ずかしいって人のために湯着(ゆぎ)は最初からあるの。お風呂自体が歴史知識から作ってるからね。お湯を感じられるようにとか、ぺた〜ってしないように麻の生地で。

 元の用途は、身体の傷やアザを隠したいっていう大切なもの。確かに最初の頃は、そう言う人ばっかりだった。そのうち成長が恥ずかしいって着てるって聞いて、じゃあ気になるところだけを隠すのを作ってね。

 生地少ないし洗うのラクって、衛生管理が必要な場所のに使っていたら、着けていて楽って普段も使う人が出てきてね。

 じゃあちゃんと下着を作ろうってなって、形や大きさを調べて、お胸のとお尻のを作ったの。男の人はお尻のだけね。ちょうど南のお買い物隊がゴムを買ってきたから、細くして織って紐の代わりにしたり、織り込んで作ったのが水着の方。湖で遊ぶのは考えていたし(水で遊ぶ湯着だから)水着を作ったらすごく良いから遊ぼうって、ぐ〜ちゃんズと話しててフリル付けたり、下着に見えないようにってスカート付けたりしたの。で、それを普段着にって言うのが昨日のヤツ。


 ただでさえ、可愛い・ステキな人達なんだから、肌がいっぱい見えたらドキドキする、らしい。僕には湯着の延長なだけだから、よく分からない。

 これも販促のうちなの。お店で買ってねっていう。ここで普段の服は野暮(やぼ)ったいよっていうこと。

 ほらほら〜。ぐ〜ちゃんズやカタバミちゃん、アサガオちゃん、カード王や銀やゆ〜姉と遊びたかったら、水着買って、遊び道具買って行かなくちゃ。

 毎度あり〜。


 で、き〜ちゃんには、アレのテストをお願いする。車のテストって気絶者続出だったから、安全を確認してからじゃないと。

 小山を登って上に着くと・・結構高いね。

 慣れるまでは手を前にして座ってご〜。おおっ、あっという間に見えなくなった。

 しばらくしてドバーンという水の音がする。当然、怖いもの見たさが付いてきてるので、次々と送り出す。ドバン、ドバーンっと。

 き〜ちゃんがもっとすごいのっていうので、小山の上からぐるぐる回ったり、ふわっと浮いたり、真っ暗の中を通ったりするのを作る。あと、ひたすら真っ直ぐのスピード狂用のをテッペンから、途中に浮き上がるようにするのも忘れない。

 そこそこ楽しみたい人用に上がる途中スタートの高さのも作った。

 何度かテストして調整したので「(すべ)り遊びオ〜プン」って下に言いに行った。


「行く行く〜」って、ぐ〜ちゃんズとかいっぱい。「ほえ〜、結構高〜い」って楽しそう。「じゃあ行こう」って、手を(つか)まれたまま、(すべ)ってぐるぐる回ったり上がったり下がったりとめまぐるしい。ドバ〜ン! で、僕がプカプカ。

「あははは〜」って、ぐ〜ちゃん大笑い。

 滑っているうちに水着が取れたお姉さんが「アラアラ」っていってる横で鼻血出して倒れるお兄さん、頭から滑ったせいで水着が取れたムキムキには、あちこちからボールが飛んできてた。「勝負よ」って泳ぎ対決を言ってきたのは、たぶん巫女ちゃん。だけど(おぼ)れて、僕に助けられたのが悔しそう。ふつう泳げないって。

 おじさん達は釣り。魚は捕ったことなかったんだけど、魚影は濃いって、いっぱい。さっそく塩を振って焼いたら美味しかった。

 今度、何が獲れるか調べてみよう。


 いっぱい遊んで夕方で終わり。お休み中は毎日やってるよ。楽しかったと言いながら、ぞろぞろと帰って行く。休めないところは交代して明日来てね。

 お休みは、まだ始まったばかり、だいぶ変わっちゃったから遠足の場所だなんて思わないだろう。

 明日は何しようとか思う。ワクワクしてるなあ。

夏なんだし、肌出したもん勝ち。

ほら。やり過ぎじゃ無かったでしょ。

とっても似合ってるよ。可愛いっ!


次の木曜の22時にアップは、まだ大丈夫。

またね。


「悪のマ王がやってくる」は金曜日でえす。

こっちは今、書いているとこ。

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