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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
6章 変わるコト、変わらないコト。
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040 ドキドキ遠足。*

今日は遠足。どきどきだけど、わくわくしない。

町を回りながら、クイズに答えてっていう楽しいもの。

眠れなかったって言う人多かったって。


今日もありがとう。

 遠足前だから眠れなかったと言うことも無く。お悩みは楽しいで上書きするタイプ。昨日は、色々と我慢するのが辛かったかな。ねえ、あのつのとか、羽とかさわりたいでしょ。よくみんな平気だなあって思ってた。

 ケモミミさんにベタベタと触られるからって、耳さわっても良い? と聞けるはずも無く。

 う〜ん。気にしてるよね。それもそうか。


 朝ご飯はちょっと豪華って、お姉さん達も気にしてるなあ。最後かもって思うとやっぱりねぇ。

 今日の遠足は「帰るまでが遠足です」イベントなの。帰るの、帰りたいところにってこと。心の中の深くの帰りたいところに足が向いてしまう。ぼくもちょっと自信が無い。未だに夢見たりするし。特に心配だったのが来たばっかりの人達。イイトコアピールをやたら頑張っていたのは、そのためもある。帰りたいところがここじゃなかったら、ちゃんと送り届け・・・られるかなあ。色んな人が浮かぶ。ぼくのワガママに付き合ってくれた人いっぱい。来たくなかったのにっていう声いっぱい聞いてる。ごめんね。ここを好きになってって頑張ったけど。ダメだった人もついに出てしまった。

 どこが自分の居たいところ?って、きっと言葉にできないから、帰りたいところに帰りましょうになってる。というか。あいだの感情を判断するのって無理。でも良いかなって思った。今日はハッキリ分かる。みんなの心が本当に帰りたいところ。


 たっぷりの食料を持って出発する。ここに帰らない人が困らないようにお金になるモノを集めるイベント。ここに帰って来る人は「面白かったで終わる」帰ってこない人は「ここの記憶がすっぽり抜ける」参加のためのコインは自分の記憶。

 クイズが答えられると宝石をくれて、持っているブローチにはめる。10個あるうちの5個採れればOKで、ステキな湖のところのゴールまで行って昼ご飯。価値の高いアダマンタイト系は簡単な問題の方、簡単計算とか、町で一番大きな動物はとかなの。植物に必要なのは水と空気と何?が一番難しい問題かな。

 時間か、5個以上で終わりと思えば、終了で、行きたいところに足が向く。町を選んだ人は湖に来る。


 今日は、監督する人はいない。お昼の準備もいる人でやる。全員参加イベント。

 お昼の用意は、昨日の夜に運んであるけど、お姉さん達や僕が全員たどり着けなかったら、材料ボリボリ。お姉さん達は大丈夫って確信してる。


 誰から行くかって、かなりザワザワしてる。ドキドキイベント開始・・・


「僕も大丈夫って言えないけど、準備できる人が先に着く方が良いから行くね」

 ブローチを見れば、お目当てがどこにあるか分かる。ゴーレムがそれぞれ用に動いているから、かち合ったりはしない。クイズはまともに勉強していれば簡単。ポイントまで行ったらOKじゃつまらないから問題を出すだけ、1答のみ。まさか間違える人いないよね。いやうっかりミスはあるから半分答えればOKにしてあるし、大丈夫だよね。不正とかはそこで終わりって言ってあるから、無理矢理とかしないはず。

 最初は湯源にあった。「始まりの巫女の名前は」いや。難しいんだけど「ミコ」ピンポーン。ダイヤがポロリ。いやちょっと考えたよ。最初はミコだけど。巫女じゃないし、巫女認定された最初のって禁書にあった名前だから、いやいやまてよ。ってすっごく考えちゃったよ。でも1個ゲット。

 次は、蔵のところか。「これの長さは」うわっやっぱり難しいよ。体でも測れるようにしておいて助かった〜「7センチM」ピンポ〜ン。

 次はお風呂で「今年の1年は何日」あ〜この前計算したんだよね「301日」ピンポ〜ン。

 いや、難しいって。次はお城かあ、「ミリの高さ」、これはそのまま答えちゃダメなヤツだよね。みりみり、ああ〜ミリ「1M35センチM」ピンポ〜ン。

 食堂って、戻るのか。おや、まだ出発していないのがいっぱいいる。順番とか無いのに。時間なくなっちゃうよ。新しく来た人は、いない。ガンバ。「カタバミちゃんは」問題でたけど、答えなんだろう。性別、髪、目の色? 髪型は毎日変わるし、う〜んまあ、外しても良いか「高い」ピンポ〜ン。

 いやいや、もうカンだよねこの問題。え〜とこれで一応クリアなはず、おっ「クリアです。終了しますか」「はい」

 うっ、これが誘導効果か、歩かされる。

 ドキドキドキドキ・・・・・・ ああ、湖だ。「よかった。ぼくのウチはここ!」

 ぼくの心がここだって、ここが家だって言ってくれる。とってもうれしい。


 あれ〜次の人が来ない。用意終わっちゃったよ。

 ぽかぽかと待っていると、ウサギとかトリが近づいてくれる。来ないねえとか良い景色だね〜と言うと答えてくれる。優しいなあ。


 さすがに、もう全員出発したかな。ゆっくりしてると、途中で終わっちゃう。

 ブローチきれいだよ。ちょっと前まで変な絵しか描けなかったのに、称号の力ってすごいなあ。僕は5個で諦めちゃったけど、全部はまったらすごくキレイだよねえ。石が、すっごくキレイ。磨くのって大変とか言われてたのに、ピカピカだよお。種類いっぱい採れるけど、土台の材料は買ってるからいっぱい作れない、もう石のままでって。欲し〜って思うだろうけど、かなり高価だから町に残る人にはゴメンネなの。

 結構歩きまわるし問題出るのはオマケなのに難しいんだもの。作った問題と違うし、これって妖精さんが作ってくれてるよね。嬉しいんだけど、戻れないかものドキドキイベントでは怖いよっ。みんなもビックリしちゃってるよね。ゴメンねぇ。ドキドキすぎて、半分で止めちゃった。みんなは、がんばってるんだよね。すごいと思う。


 称号が強い願いというのはよく知られている、童話でだけど。

 場所が大事というのも知られている。こっちは経験。戦いはよくあって、守ってくれるものだから守りたい場所を必ず持っているの。みんなを守りたいでは戦えないってこと。称号の人や元称号の人は、他の町でも尊敬されるけど、信用のために見定められる。自分たちを守ってくれる存在なのかどうかを。それは質問だったり観察だったり持ち物だったり。仲間になってくれるんなら嬉しいこと。だからとても歓迎される、値踏みが終わるまで。

 あのお使いの町は値踏みに10日かかった。普通は、すぐ。仲間になるかもって見せていたので時間がかかったって事だ、称号を逆手に取ってる。称号は仲間を害さない、だから尊敬される。逆に言えば、そういう行動があれば仲間じゃ無いってことになる。僕達はずっと気がつかなかった。思い込みが強すぎた。仲間と思われなくても居るだけなら平気なのは当たり前。けど害をなした、僕達は仲間じゃ無いって宣言。みんなは怖くなった、ぼくもそう。

 敵がここに、敵かもしれない人が・・いっぱいいる。そういえばがとても多い。


 だから、こんな心を試すような怖いイベントに反対をすることなく、みんなは参加する。怖くて怖くて。

大好きな人達を害したくないって想い、ここは居場所じゃ無いかもっていう想い、見つかったっていうあせりはこの前、ぼくみたいに居場所は無いかもっていう不安な気持ち・・今日、それが分かる。

 悲しいけど居場所に帰るのは、妖精さんが見ているこの世界では大事な事。

 称号の話は、いっぱいあるけど、だいたいが正しいというのは、この町では当たり前になった。


 おや、人が来始めたようだ。

 最初は、ぐ〜ちゃん・・・ズ。向かう途中で見つけて、合流したのかな。それを、こども達が追い越して走ってくる。次々とつづく。新しい人達らしいまとまりもある、良かった。


「いちば〜ん」って駆け込んでくる。それから次々とこども達。いない子は、人をよく覚えていない僕には難しいこと。たどり着いた子が、僕の手をぎゅっと握る。そして次々と。手が震えている。そうだよね。

 ぼくもって、わ〜んとみんなで泣いてしまう。「こわかった〜」って。


 泣いている僕達にぐ〜ちゃんズが駆け寄ってきて、抱きついて泣き出す。とっても怖かったって。

 それから、来る人みんな着いて泣く。それを見て先に来ている人が抱きついて泣く。平気な顔をしていたべ〜姉もこども達に抱きつかれて泣いていたし、おじいさんやおじさん達も。

 カタバミちゃんやアサガオちゃんは、溶けてしまうんじゃないかって思うくらい大泣きだった。

 落ち着いていた新しい人達もつられて泣き出してしまう。僕は、覚えがある人を見つける度に泣く。

 泣き虫大会になってしまった。


 終了の時間が過ぎて、もう来ないというのが分かって、お昼ご飯になる。

 今日のは、小麦粉の生地を薄焼きして具いっぱい入れたモノを包んだ、前に言ってた新作メニューと各種お茶に軽いお酒も用意してある。いつもならワイワイとするところだけど、空気が重い、かなり。


 人をよく覚えていない僕が「何か静かだなあ」というのと違って、みんなははっきりといない人が分かる。それもいっぱい。静かだから、たぶん元勇者とモドキが全部。今、遠くにお買い物に行っている人達は、町を作ろうと考えた最初の人達で、僕より町が大好き。想いが強い人ほど遠くを志願しているの。だから大丈夫。


 みんなが食べ終わって片付けたら、成績発表。うん、イベントだからね。ちなみにブローチは回収してるの。売り物を流用したものだからね。石はとっても高価。記録はここから取ってるの。


 1位は、ぐ〜ちゃん。全問正解! その中で一番早く着いた。商品はスイーツ・お酒券。次も一緒。枚数が違うだけ。最下位は、僕だった。6問以下の正解だけって一人だって。

 だめだったな〜とか残念、しょぼいとか言われてたくさんの人にグリグリされる。半泣き顔で。

 仲間がいっぱいで嬉しいと僕はただ思っていたよ。

泣き虫のくせに、人にドライなのは、いまさら。

町が静かになっちゃうなあって。


夏恒例の肝試しとかってしないでよね。


たぶん、次はどうなちゃったが分かるし

また、よろしくね。


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