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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
4章 あれもこれも。
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026 パンは食べるもの。

パンてね。黒くてちょっと酸っぱい。で固い。

時間が経つとカチカチ。スープにけて柔らかくして食べる。

チーズも固い。火であぶって食べる。

柔らかくて、美味しいパンが隣の国にあるって、食べたい?


今日もよろしく。

 朝が来ました。とても美味しい夢が嬉しかった。いつものようにこそこそって食堂に来たのだけれど、とても賑やかで集まっているから、はしっこで安心してご飯を食べる。どうやら、筋肉痛のタイミングが遅かったおじさんたちと勇者予備軍が復活して盛り上がっている様子。昨日、何度も盛り上がって定番の可能性を秘めた勇者の話。お兄さん達、大笑いしてるけど、最後の所を除くとほぼ当てはまるんだからね。

 称号の話題も出ている、まあ昨日は見た人多いし。勇者事件と合わせて定番化するかも。


 久しぶりの朝会議は、相変わらず寂しい役所&学校棟。向かいの二つはすっかりカラ。

 まあ、ワンフロアに大量の荷物込みで30人くらいが住んでいた所。並ぶだけなら500人全員どころか倍いける所に10人いない人数だからねぇ。


「勇者たちと称号が増えたっていうのは、朝聞いた通りなの。今度の新作。新しいゲーム。

 まずはやってからね」


 昨日のおやつからの話し合いしながら、細かい調整を済ませて形になったの。やった方が分かるし、反応が見たかったので、商材グループのお弟子さん付いてもらってゲームスタート。ま、みんな居るけどね。初お披露目だし。まあ、ゲーム慣れてるとはいえ、盛り上がった。一番は集まった勇者を笑っていたら、押しつけられたところ。もう、大爆笑!

 やってもらって、改良点も分かったし、もっと面白くなるって思った。


「ね、状況分かったでしょ。この町の。でも、もっとひどい。採石場と畑は限界。

 何とかなるかなを止めて、何とかするにしたの。この会議も止める・・・ううん。ここが中心」


 称号をモチーフにしたのは表向きでネタは、ここの出来事。ひとの不幸は笑えると言うゲームなんだけど、この町のリアルなの。勇者たちをゲームの通りに放り出したけど、リアルは称号が取れて帰って来る予定。ゲームの話を聞いた、食堂のお姉さんが「ドンドン湧いてくるし黒いアイツよね〜」って言ってみんなで笑ってた。みんなへのゲームお披露目できっとまた言うから広まるに違いない。


「あの国で、ばーんで全部大丈夫だったのが、上手く行かなくて、もっともっとして

 勇者になったのかなって思ったの。

 でね。なりそうな人分かるの。100人ちょっと、もいる。

 これからゴーレム入れるけど、たぶん操作ムリ。このままだとお姉さん達、倒れちゃう。

 おじさん達に鍛え直してもらいたいの。ここで。全部学校にするの」


 が〜んって顔してるおじさん達、ムリムリって。でもね。お話を座って聞けるようにするからだから、もっとなの。今日もちゃんと聞いてないのが、いるなあ、採石場で見た気がする。あ〜あ・・・

 がしっ、みしっ、べ〜姉のアイアンクロー炸裂さくれるした。ねっブツリOK!効くよ。ガントレットやムチも用意するからね。


 それから、べ〜姉が昨日決めた規定について、説明。それを元に規格が、これから。僕とあの国で試したことに思い当たって、いつのもキリッとした顔で聞いていた。

 大変だけど必要なことだから、がんばって。


 今までは、子供全員と希望する大人だけだったけど、これからは、ほぼ全員が通うことになる。みんな、能力は高いんだから、ちゃんと学んで、能力に見合う人物になってね。このままじゃ、子供たちと立場逆転するよ。すごく近い将来に。


 うきうきと食堂に行く。朝食の片付けが終わったところ。

 べ〜姉にささっと作ってもらった金スノコと作り方を書いておいた布を持って、こんにちはって調理室に行く。はい、注目しないで聞いてくださ〜い。って言うのも、いつも通り。持ってきたモノを置いて、これで作れるかの、試しねって置く。


「これからは、お姉さん達に色々な食べのものをね。作って欲しいの。

 ふわふわとか、つるつるするのをね。保存が利くのもあるから、商材になるの。

 あとね。調味料。昨日夢で見たお料理の本。楽しかったの」


「あ〜昨日ちょっと言ってたねぇ」「保存できるのは美味しくないよ」「本って?」


「最初は、小麦のパン。食べたことないから食べたいの。

 お腹がパーンとしてた人の食べてたのって美味しそうだった。もっとふわふわのもね。作りたいの。


 他に、小麦で色々とね。パンの代わりになる、おいしいの色々。まとめてね、本を作るの。

 これから、たぶん大変だけど、楽しいはずなの」


 あの国は、最初王国で狭く弱くて周りの国に怯える貧しい国だった。ある時、妖精の声を聞くという者が現れて奇跡をする。かわいらしい容姿で大層愛されて、その子の愛称のミコと呼ばれようになる。

 この国の転機は、おいしいパンの話を聞いたミコが、パンが食べたいと言って、信者のようになった大人達を連れて豊かな隣国に攻め入った時。奇跡の力であっという間に勝利した。それからも望むままに付き従う大人を引き連れて連戦連勝を繰り返した。あまりの強さに戦わずに従う国が増えたが、国を望まなかったので国の大きさは変わらないけれど、望まれるままに知識も集められて大変に進んだ豊かな国になっていた。何もしていない王は支持を失い、ミコに膝を折る。というのがこの国の始まり。なので、今は巫女と呼ばれる、あの人達が一番偉い。


 なんて、思いをせているけど。そうパンがキッカケなの、小麦パン。なのにその小麦のパンは定着することなく、口に出来るのはライ麦のだけ。戦っていた大人たち、何してるのって、パンのことを思う度にもうって思う。とてもズルい。僕も食べたい。お買い物リクエストより、かなり多く小麦が手に入った。頭の痛い事は何とかなった。もう作るしか無い。作るからには、もっと良いもの!


 ということで、まずは小麦のお勉強からと言うことで、変と言われた両目眼帯は無し。代わりに黒い眼鏡(僕からは正面が見えない)を装着。何人でも大丈夫になったので、希望者が増加。もちろんゆ〜姉とおまけのおじさんは強制参加。先に希望が出てきた畑や採石場からもチラホラ。全部で50人くらいらしい。こちらからは見えていない。場所が食事のテーブル席に変更となった。

 属国からの納入・配分をしたことがある人がほとんどなので、存在は知っているけど、使い方を分かっている人はいない。ライ麦は、飼料の他は全部パンの組合に入り、全部同じあの固いパンを作るだけなので、パンは変わらないことの比喩に使われる。


「まずは、おなじみのライ麦。

 痩せた土地でも育つ上に、栄養満点だけど美味しくない。

 やり方が悪いだけなんだけど、ちっとも美味しくしようとしない。

 サボっている。

 どの土地でもだいたい品質が同じなの。


 次に、小麦粉。色々なところのを買って来てもらったの。白いパンができるの。

 作っている所でパンの味が違う。良くないって、値段が違うの。

 う〜んと、粘り気? パンはこれ。一番高い。粘り気がある。

 これがちょっと少ないくて、一番安い。

 もっと少ないのがこれ。これも安い。甘味を作る時に使うのがこれ。

 この黄色いのでもパンが美味しい。

 こんな風に違うの。パンって考えるとダメなんだけど。

 それぞれで美味しいのある。甘味とかのね。

 今、畑で作ってるのは、パンになるのだけ。


 お買い物隊は、安いのをね。

 たくさん買う契約をしてもらってるの。勇者馬車ね。

 ちぢめて勇車。大好きだから、高く買うよ。いっぱい作ってって。

  

 でね。中間ので作ったのがこれ。ちょっと味を付けて、卵入れただけ」


 はい、って。ぱぱっと盛って、前にいる誰かに食べてっていう。(見えてない)

 うしろで、食堂のお姉さんに作ってもらっているところから、じゅわ〜って音がする。じゃあ、配ってってお願いする。これが黄色いの。ってお姉さん達が今度も配る。

「なんだこれ、柔らかい」「長ぇ」「おいしい」「おもしろいねぇ」「さくさく、うめえ」「甘い」などなどの声がする。少ないって不満があるけど、こんなに集まるって思わないよっ。


「安いのをね。高くして、いっぱい買って、喜んでもっと作ってもらってね。

 うちでね。美味しいのに変えるの。

 あと、あの黒いパンに小麦を入れると美味しくなるの。

 お昼に出すから今度はいっぱい食べられるからね」


 うえ〜とか言ってるけど。試食でなんか違うって感じたから、期待した顔になってる。残念、小麦パンは明日の朝。でも、ライ麦パンもぜんぜん違うよ。形だって変えるし・・

 ふふふっ。食べて驚くが良いよ。


 


 昼は、かなり多めに作ったんだけど、口コミでお弁当を持ったのまでやって来て、夕ご飯みたいな賑やかさになった。ずっと変わらない、ただお腹に入れるものだったパンが、楽しむモノになった。

 明日の朝は、ふわふわの白パンが出る。


 変わる事を怖がっていた多くの人達が、変わっても良いなって思ってくれたかなって。

ほらやっぱりって、予想は当たった?

僕はウスウスだったけど、ちょっと違ってた。

パンが無ければ奪うんじゃなくて作れば良いんだよ。

でもね、ケーキはまだ。アレ無いからフワフワにならないの。

お姉さん達は、小麦より大麦だろうけど。


毎週火曜日と木曜の22時にアップなの。お楽しみに!

またねぇ。


あと「悪のマ王がやってくる」も見て。こっちは金曜日。

https://ncode.syosetu.com/n2454gf/

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