023 強者共(つわものども)が去った後。
やっぱり勇者は最強。
勝ち逃げしてくれてありがとう。
世界を幸せにしてください。
今日もよろしく。
勇者の見送りでみんなでかなり笑った。後で聞いた人達も、話だけで大笑いしてた。直に見たかったな、ざんね〜んって。
今も思い出しても吹き出すくらいだし。うくく。
足ゴーレムで勇者の称号が取れるとは思ってなかったけれど、全く効いていなくて驚いた。昨夜、お風呂に行くときに騒いでいる勇者を見て、確かにしつこさでドラゴンを倒せるとは思った。笑いでだけど。
実のところ、称号付きの制御は難しい。出来るだけ単純にしないと弾かれてしまう。いっぱい考えて、想いの制御だけにしている「馬車を牽きたくなる」というもの。洗脳は心を縛るので、妖精さんから拒否される。「創られたの、楽しい違う」は基本とされていることの一つ。普通の人じゃダメだけど勇者ならノってくる。面白いと妖精さんが返してくれたのが昨夜の確認。今回は個数が多くて。作成に朝までかかってしまった。
成果は素晴らしく、勇者は笑いをかっ攫って行った。
最強の愛されキャラだと思った。
僕に睡眠は、あまり必要ないけれど、欲求は変わらないから眠さはある。騒がしいのがいないのでちょうど良いから今日は確認に回ることにしてみたんだけど。
遠くの方、元商材グループの建物の前、カード王とそのむさい弟子達がウロウロしている。
「どうしたの? 忘れモノあったの?」
「誰も居ないし、何も無いから勇者に連れて行かれたかもしれない」
カード王が青い顔になっている。「聞いてないの?」ああワザとか、面白くするの好きだなあ。さっき一緒に一行を見送ってたじゃない。こっちこっちって、さっき見送った所まで戻ってくる。
「こんちは〜」って入ると、パパ〜ンって布吹雪が飛んでくる。
「おかえり!! 遅かったねぇ。 ビックリしたあ?」
カード王と弟子ズは、あんぐりと口を開けたままで固まっていた。さっきのパーンは、べ〜姉と開発中のモノで花火玉を砂にしたものが一個入っている安全が確認されたばかりのモノ。正しくこういう使い方をする。
「「「「商材棟にようこそ!!!」」」」
も〜驚きすぎ。準備してる間に行っちゃうんだもん。どこ行ってたのよぉ。とか責めているけど、ワザとが丸わかり。でも、面白かった。
引っ越しのことや、あのゲームのこと、企画途中のカードもあるし、大量生産の話に、称号のこともある。今日は話し合いで終わるだろう。明日から生産に入るし大変だなあと思う。
これから恒例にするおやつ。今日は何にしようかなあと食堂に戻った。食料庫はいっぱいでニンマリ。見て回って今日のおやつ決めました。ば〜ん!と宣言してみた。
「たのしみねえ」「きょうもがんばる」「動物たち城に連れてくわあ」って言ってる。
あれ? 何か・・・・
「あの〜。何で特上を飲まないの?」
「なあにぃ。特上って、お酒?」
「お水。それ、おいしくなかった?」
僕は、金ぴかの蛇口を指差した。「これ何かなあって思ってたけど」「光ってるし危ないかなあって」
な、何ですとぉ! 水の話題が出ないから、普通だったとか心配してたのに。危険物扱いとは・・・・
「とにかく、飲んで、はい。はい」
お姉さんみんなに特上水の水を差しだした。
「おいしい〜」「なにこれえ」「すっごいわあ」
あ〜良かった。安心した。おいしい料理のランクが上がるね。じゃみんなに言っといてって。心配だし、ちゃんと見て回ろう。
リーダー的なおじさん達がまだ出てこないから、よく分からない。祭りから朝会議やってない。
心配の最上位、採石場に来た。いっぱい勇者になったって話だったけど、まともな人もいるはずって思って来てみたんだけど、どうかなあ。
小屋には、いないなあと言うか、居たこと無い。ん、採石しているところから、音が聞こえる。
行ってみると、作業している人がいる。5〜60人ってとこか。本当の人力だけで効率低い。
「ごめんねぇ。おじさん達、来なくってねえ。まあ居ても遊んでるだけだから、変わらないけど、あ〜あ」
今は、リクエストの鉄鉱石を掘っているとのことだった。
馬車代わりより掘らせた方が、とは思ったけど、町から離さないと治らなそうなので仕方ないよねえ。
ん、と思ってじ〜と作業の人達を見渡す。ありそうなのは、このお兄さんとあの子か、いけるかも。
「お兄さんとあっちの女の子、建物にちょっと来て欲しいの。
忙しいのにゴメンね。
多分だけど、もっと楽になっていっぱい掘れるようになる・・はずなの、ね」
「うっ可愛い。わ・わかった。すぐ行くよ。」
最初に変な言葉が入ってたような・・・
お〜いってお兄さんが名前を呼ぶと、てててっと女の子が走ってくる。う〜ん、どうしてこんなに細い子が力持ちなんだろう。食堂のお姉さんやべ〜姉もそうだけど体型と力持ちが合ってないなあ。あ〜う〜。
ちょっと待ってる間に考察する。
テクテク歩きながら、ここはすごいって二人とも熱弁してくる。まあ、それが分かったのも、今伏せってる鉱石ラブおじさんズがあちこちを掘りまくったせい。こっちのは役立つとこはあったらしい。実際は作業のジャマになって迷惑だったそう。でもね。名前教えてもらってもきっと覚えられないよ。ボク名前ないし。
鉱石好きな二人の話はとっても面白い。石にそんなラブ要素があるとは知らなかった。ぼくは知識から見るので利用価値しか知らないから、勇者の対処が出来たのかもしれないなあと思った。
楽しい話を聞いていたら、建物群のところに戻ってきた。目当ては商材棟。
「こんちは〜」って入ると賑やかな声がする。1階は空いてるの。ここにいっぱい売り物が入る予定。
運ぶのを考えると1階が良いし、上の階が好きかなって。
てててっと3階のぐ〜ちゃんとカード王のフロアに行く。2階はべ〜姉。きっとここは弟子いっぱいになるって思ったので一人にしてる。今日は話し合いだから、みんながここにいる。
「こんにちは〜 ちょっとお願い!
べ〜姉。この子ぎゅっとして。カード王はこのお兄さんをぎゅっと」
はい、可愛いわね〜ぎゅ〜っ。カード王もぎゅ〜っと。さすがノリ良いなあ。
カード王は男の人に大人気だから、特に効果あると思うんだよねえ。
「で、何これ。私へのご褒美?」とべ〜姉。
「あのね。生えるかなと思ったの。ん。思った通り。
このお兄さんは、銀王で、この娘は輝石王だね」
ちょっと、眼を細めて確かめて見た。え・えっ驚いてる。やはり伝染するというか、促進する感じ。
「同じ所のしかも同じ部屋で、3人も王が出るとか、あり得ないの。
勇者が40人や聖女がいっぱいとか、聞いたことない。
でね。王の卵を持っている人を近づけるとどうかなあと思って
やってもらったら、その通りだったの」
「口に出して、自分は王だって思ってみて、ね」
さあさあって、周りが囃し立てる。ノリノリだなあって、いいなあって。
モゴモゴしている二人がおずおずと口にする。おっ表情が変わる。
「ね、ね。何かね。ぱっと開く感じしない? 何かの扉! ばあ〜んって、左眼がうずくぜとか」
相変わらず、ぐ〜ちゃんは、とても可愛いと思う。
「う、うん。そんな感じする。私は輝石王」「見える、輝きが! 我は銀王!」
ぱ〜っと、輝いて何かがド〜ンて、来た感じ。
や〜変わるなあ。お兄さんノリノリ。
「王になるとね。どうするのが良いかとか分かってくるの。今のやり方だとね。
ダメていうのハッキリ分かっちゃったでしょ。
ここにね。もう三人も王が居て、ね。助けてもらうと良いよ。
でね。べ〜姉に決めて欲しいのが、銀王のために長さと重さなの。
ね、銀王なら分かるでしょ。
次にね。輝石王は良いなと思った宝石を伝えて基準と評価を作ってもらうの。
で、その基準をカード王にカード化してもらう。
カード王が作ると評価できるようになるんだよ。
でも、カード王大変、今まで聞いたこと無いものになる。
二人がぐ〜ちゃんに道具のね、相談。色々見えてることを伝えるの。
それを言って、まとめてもらったら僕が創る。
道具を使って掘る順番や方法を決めると良いの。
あとね。王になると伝えやすくなるから、やりやすくなると思うよ」
ニッて、べ〜姉の方を見る。
「どうして、ワンフロア丸々だったかってわかったでしょ。
弟子増やさないと、これからた〜いへんなの。
ホントは畑にね。200人とちょっとも要らないの。
勇者で遅れてたし、広げられちゃったから必要だっただけ。
バーンってするときは、助けて〜ってすれば良いだけなの。
お昼の後ね。
畑からも見つけてくるから、ちゃんと出来るようになると思うの
採石場にもいっぱいいるけど、掘る人はそんなに・・
要らないかなって」
くらってしてる、べ〜姉。
かっこいい女の子ばかり選んでるから増えないので、お兄さんも選ぶといいよ。
「でも、王には分かってる、だよね」
まあ、いつものこと。大変とか困った〜とかは、場を盛り上げるためのポーズだからねえ。知らない人が混ざっているときはやらないでね。内容がハードすぎて、本気にするから。
じゃ、ごはんねぇ。ってみんなでゾロゾロとお昼。みんなも慣れてきて、じっと見ないでくれるから、落ち着いて話せるようになってて助かるよ。
お昼を食べながら、今日のおやつはボクが新作作るからねぇって言うと、色んな所からギラギラした気配が来た。今日のは甘くないの。でも、楽しいよ。
お昼前に「金色の蛇口」の衝撃が走って、うまさで水を飲み過ぎたせいで、お昼ごはんがあまり食べられなかった人がいっぱいいたっていうのは、夕ご飯の時の笑い話。
また称号持ちが・・・それも二人?
周りが意外そうじゃないのは、頑張っていたって知ってるからだって。
最初から知ってましたフリしてますが見抜かれてる?
また、よろしく。
毎週火曜日と木曜の22時にアップなの!
あと「悪のマ王がやってくる」も見てね。こっちは金曜日。
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