表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
3章 美味しいをはじめました。
18/849

018 祭りのあと。*

鍛えてるから大丈夫とか言ってなかったけ。

楽しかったのは分かるけど、ほぼ全滅とは思わなかった。

これも良い思い出。ゆっくり休んでね。

今日もありがとう。

 んんん〜。知ってる天井だっ。じゃなくて。


 最近、睡眠が良いなあ。朝までぐっすり。きっとこの家のおかげだな。割と適当に作ったんだけどね。毎日、起こしてくれてありがとうって、妖精さんに大感謝!


 てくてくと食堂に向かう。予想だと、3割の人が筋肉痛になっていて、仕方ないからって今日明日は休みになる。どうかなどうかな。


 いつものように、こそっと中に入る。予想以上にガラガラで、あ〜あって思った。まあ、使うトコ(筋肉)違うしねぇ。

 僕はねえ。きっちり片付けまで確認して、クタクタだったけど、お風呂で元気になった。イタタとか、しみる〜とか言ってる人多かった。しみる〜は日焼けかな。怪我けがするようなことは無いし、暑いからってシャツ一枚だったからね。長袖ってお知らせしたのに聞かないから。

 おじさん達は若いもんがだらしねえとか言ってるけど。明日、来ると思う。イテテが。遅れるのはオジサンだからってこと知ってるよ。


 コソコソっとスミっこで、みんなを観察(いつも通り)しつつ、美味しく、ごちそうさま。

 当然、食堂のお姉さんたちは元気。熟成が終わるので肉が美味うまくなるよとか言ってる。楽しみ。持ってきた肉は昨日で使い切ったらしい。


「そろそろ、外に行った人達帰ってくるよね。足りない食材が助かるね」

 調達部隊が戻ってくる、予定では昨日なんだけどね。違う人がまたお買い物に行く事になってる。ずっと運送じゃ、かわいそ過ぎだからね。前は、持っていくもの無かったけど、今回はいくつかある。ゲームとかね。女の人は居るけど男の人がイテテでいないって。


「たぶん今日は、動けない人が多いから、朝会議も無いはず。またお願いしたいことがあるの」


 お願いしてみる。狩りで一番頼りになるのは、お姉さん達だから。すぐに良いよって言ってもらえた。

 捕まえたいのはかも。美味しいし、慣れてくれて外で飼うが出来る。この外ってのが大事。


「鴨をね。水田で飼うの。

 泳ぐときに水をかき回すし、雑草や虫を食べてくれる。

 水田の手間が減るはずなの。だってね。

 畑って広くて、勇者ばっかりでしょ。

 だからトリさんに助けてもらおうって思ったの」


 わかる、わかる〜。ってあちこちから。任せてねって言ってもらった。

 お姉さん達、大変だったんだなあ。感情がもりすぎてる。


 予想通り、朝会議に来たのはコマのお姉さんと、畑のお姉さん、食堂のお姉さんだった。

 他の大人の人達は、ほとんど動けないそう。

 

 商材グループは、昨日帰りながら話していて髪の長い子は例のアレ考えるって、他の人は同じだって。

 話してて、うっかり玩具王・カード王とか言って口を押さえたら、お姉さんは子供達からべ〜姉って言われてるって。じゃ、ベーゴマだねって笑った。

 畑のお姉さんには謝られた。いやいや、聖女が勝てない真の勇者には誰も勝てないからって言ったら、食堂のお姉さんは私たちは聖女なのって笑って、うん勝てないよなあって、みんなで大笑いした。

 なんと、遊んでいた勇者のほとんどが真の勇者(称号の勇者)になっていて、みんな怒りながら引きつっていた。ちらちらと「勇者災害」の言葉が浮かんでいたんだと思うけど、大量の聖女がいるから。


 食堂に行ったら、お姉さん達は準備してくれていて、大人は死んだって、子供達が集まってた。

 じゃあということで、みんなでピクニックってことになった。


 鴨なら湖ってことで、てくてく。ワイワイ話したり、歌をうたったりして楽しい。

 子供達は、相変わらずノラネコとかノラって僕を呼ぶ。それっぽい自覚があるので、まあ良いかと思った。気になるのは同じ年ぐらいだと思っていること。僕はキミタチの先生の先生なんだけど。大人達に指示したり、叱ってるの見てるよね。まあ親しくしてくれるのは嬉しいので、気にするのを止めた。何でか子供の視線は怖くないの、何人でも。不思議!!


 湖は今日も、とてもキレイで、子供達はうわ〜とかキレイとか。じゃあ、休憩って布を広げて、お茶を飲んだ。うずうずしてる子供達は一気にお茶を飲んでオワリって言って走ってく。お姉さんが一人残ってくれるので、残りで鴨を捕まえに行くことになった。


 草の深いところに近づくと、鳥の声が聞こえる。そこからちょっと進むと大きな木が倒れていて、ぽっかり空いたところがある。


「ここに追い込むから、合図したら網で捕まえて」

 網を渡された。ポーズかっこいい!

「任せて!」

 僕も真似してみる。


 お姉さんがパラパラと広がっていく。よく見ていると手を丸めて口に当ててる。

 そしたら、鴨の声そっくりな音があちこちから・・・強く、弱く、長く・・・


 鴨がやって来た。1羽・・・10,30羽、どんどん来る。ぎゅうぎゅうになったなぁと見ていたら、お姉さんの合図が来たので、低い姿勢のまま、ぱあっと網を広げて、くいっと引っ張った。上手くいったけど、多すぎでこれを引っ張ると大変なことになることは分かるのでアワアワしていたら、お姉さんが音も無く来てくれた。やっぱりすごい。

 ちょっと待ってねって、指笛をピピィとすると網を囲んでお姉さん達が現れた。


 少しずつ網ごと、岸に誘導したと思ったら、それぞれ細い紐を持っていて、鴨にすごい速さで紐を掛けていった。全部の鴨に紐を付けるのは、本当にあっという間で、優しさにあふれていて、物語の1シーンを見ていると思った。


 それから、にぎやかな行進を引率して、お茶を飲んだところまで戻ってきた。


 子供達はお腹に紐をくくられていて、お互い紐がピーンとなる遊びをしてケラケラ笑っていた。ここにも鴨がいると思ったのは秘密。

 自分たちが同じになっていることに気がついて変な対抗心を燃やしているのをお姉さんたちと僕が、こっそり笑ったのも秘密にしとく。


 それから、お昼をワイワイと美味しく食べてから、僕も混ざって遊んだ後、そのまま水田に向かった。


 お姉さんたちが、優しく鴨たちの紐を解いてゆく。必ず振り向いて、一声鳴いてから水田に入る。ステキで不思議な光景だった。感動したのは、僕だけじゃ無く、子供達も同じに見えた。


 牛を捕まえたときの事で聖女って気が付いたけど改めて、聖女なんだと思った。

狩りって、こういうのだったっけ。

群れから離れたのを狙うんだって狩人さんが言ってた。

弓は当たらないもんだとか・・・

お姉さん達、群れごとだけど・・残したら可哀相って、

一緒に歩いてもらった方がラクとか。

子牛可愛い。鴨も。


またね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ