015 みんなで、なかよしイベント。
今日は楽しいガテン系のお祭り。
汗は、最高のスパイスってお話です。よろしく。
んんんっと。今日も良い夢だった気がする。
この前のお披露目、盛り上がったなあ。遊ぶものってあんまりないし、祭りも年に1回だし、遊ぶ道具って聞いたことないんで娯楽に飢えてるんだろうから、こっちでいけるかもしれない。嵩張らないし、いっぱい作ってもらわなくちゃね。
ゲームが名前だから取り合いになって連呼されて、恥ずかしがっていたのに気がついて茶化してたヤツら、食堂のお姉さん達にボコボコにされてたなあ。働けるようにって顔に打ち込まれていたから、数日経っている今頃は腫れてパンパンになってるんじゃないだろか、1回で止めとけば良いのに、やられても何度も言うから。
おじさんには大人しかったな。でも、腹パン食らってたの何人かいたか。「おっさんのくせに赤くなってる〜」って、それ怒ってるの。でも、年あんまり変わらないどころか、おじさんの方が若いと思うけど。
お披露目が無かったお兄さん。ちょっと寂しそうだったけど、次は一人だけなんだから覚悟しといた方が良いよ。
女の子たちに言われると勘違いするよね。うん。
しっかし、こんなに広いのに、僕一人だけの家。なんだかね〜。まあいっか。
今日の朝の会議は、ちょっと多くなった人。出てきていないと問題起きても分からないってことを連絡してたらしい。
知らない人がいる。あの人何してるんだっけ。
そうそう今日は、イベントがあるのだ。全員参加の強制イベント!
こういうお知らせの伝え漏れ。朝会議してるのにお知らせに回るとか二度手間。
畑の人だよね。嬉しそうだ。恨まれないとイイネ!!
「では最後に。みなさんお待ちかねのイベント。これ全員参加、子供も。
特別は無し。何でかって言うと、人手がね。足りないの。
畑チームが予定した倍の水田を作った・・・から、僕への文句はダメ。
最初はね。楽しいの。ピクニックみたいかな、色々用意してる。
楽しいよ。そう、これお祭りってこと」
畑の人に文句言わないし軽く考えているよなぁ。最初は楽しい。
うん、それは確か。でも、いつもちょっとはザワザワしてるのが静かなのは、そうこれ。このかっこいい両目眼帯。
粗い布を使っているので、かすかには見える優れもの!
見とれちゃってるようだ。ふふふ。
「はい。ではすぐ」パンって。
・・・みんなでぞろぞろ。やるって、何度も言ってあったし。そろそろ移動手段を何とかしないといけないよなあ。水路掘らないと。
なんか楽しそうだなあ、強制とはいえ全員でやるのって、初めてだしね。僕はね。見てるだけ。そう応援するの。がんばれ〜って。きっと役に立たないし。
パレードな感じ。旗とかヒラヒラ。お祭りだからね。それだけじゃなく、とってもイヤだな〜ってことはトラウマする、たぶん。みんながここに来るのは楽しくなるためだけど、ずっと住んでいたところを「もう帰れない」こそこそって、すごく嫌なことだと思う。どんなところにも思いはある。どんな、でも。
だからね、それを楽しいことにね。変えちゃうの。
おもしろくておかしくて、イヤイヤをたのしいに。
ワイワイとゾロゾロして着いた。水田は見渡す限りある。ほえ〜って驚いてる人が多い。何度も注意した、やりすぎって。だから僕は悪くない。
で、さあやれ〜っとは行かない。無理。何するか分かってない人多い。広場に大きな桶をいっぱい用意した、水と土を入れたもの。
そう練習してから。ちらっと見ると顔がパンパンの集団が面白い。あの時だけなら、腫れも引いてくるはずなのに繰り返したか。う、ぷぷ〜(笑い)
あんな、お調子者そのままやらせたら、埋まるって。
うわ〜、ひゃ〜って声がする。楽しいよね泥遊び。
コツってほどの事も無い、ちょっと大きければ子供だって出来る。いや、子供の方が得意かも。
全員が練習を終わって、面白い顔の人達とかのいつもふざけてる、さぼってばっかの人達は特別・特別っておだてられて馬車に乗せられている。
楽しそうだけど。それ肉にするため売られていく子牛とおんなじヤツだから。腹パンされてたのとか、エッチなことばっかりしてるのとか、根に持つねえ。
遠くからこっちに向かって植える流れ。振り返ると応援している人と終わりが近づいているって、やりがい出るでしょ。
歓声が上がる。始まったようだ。本物はすごくハマる、ズブズブと。も〜ふざけちゃダメ。綱を縦に張ってもらってる。これで真っ直ぐできるし、間隔は周りが見てる。
あんなに言ったのにスカートの人がいる。スカートたくし上げて足がスラリ。今日は、いやらしい目とか茶化すと反撃が来るよ、ほら。
あ〜あ。ドロぶつけられてる、あっちこっちからって、倒れて全身泥だらけで面白い。でも反撃はダメ。作業増やすって怒られてる。
まあ、無駄に騒ぐとすごく疲れるから大丈夫って言ってある。注意してる人も強くは言わない。
僕は、これから大事な準備。練習した桶の中身を水田に戻してもらって並べる。
これはちゃんと使う。引いてきた車は屋台。広場いっぱいになった。長い棒を作って、先っぽに旗がいっぱい付いているものをたくさんたくさん付ける。深い穴にそれを立てて、ぐい〜って周りから引っ張ってもらうと棒が立ち上がるので、倒れないようにしっかりと埋める。
旗の先を屋台の屋根に結ぶとヒラヒラがいっぱいでいい感じになるんだけど、足りなかったらしく服がヒラヒラしてる。これは今日のためだけじゃないの。練習と調査。これからの商売のため。
物を売るだけは素人。楽しいも売る。
笑顔、でもこれは無料にしとくよ。
桶? 桶はね。
湖でキレイな小さい魚を見つけて増やしたのを入れるのと、ゴムの木を見つけたので小さい風船を作って膨らませて水に浮かべるの。
他は弾む玉。木の人形(童話の犬とか猫、お姫様もある)、船、香り袋とか色々。これを釣ってもらう。釣りって楽しいから良いかなって。
あっ魚はすくう。小さい針は混んだとき危ないし,手間が掛かりすぎて無理だった。売るだけ、食べるだけじゃつまらないと思って、遊び。変なのもあるけど、なんでも試してみるってことにした。魚はイチオシ。
おうちに魚って良いと思うんだ。すっごくキレイだし。飼い方は教えるから大丈夫、長生きするし食べても美味しい(これはヒミツ、食べちゃうから)。
屋台は食べ物が半分よりちょっと多い。これは今日のオベントの代わりだから。
まだ収穫が無いし、お買い物隊が戻ってないから新鮮なモノは無いの、残念。保存食を何とかした焼き物ばっかり。聖都ではこれしかないから。普通と言えばふつう。でも、これだけじゃつまんない。僕の知識から小麦粉から作ったのもいくつかある。甘いのも用意した。辛いのもある。臭いのは止めておいた。
どれも僕は美味しいのだけれど、実はこれもお試し。実験台にしてごめんね。
水田からは、楽しい声が続いてる。まだ大丈夫そう、おなかペコペコになってね。
終わらなくて、初の続き物になりました。
次まで、覚えておいてね。読み返しも良いよ。最初からね。
ではまたね。