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にゃんとにゃんとする

にゃんとにゃんとする 森の中には小人さんが・・・

作者: 紅梅

前話のすぐあとです。

小人さん登場



----------------------------------------------------------------------


・名前  無名(決まっていません)

・種族    ねこ?(新種この世界では存在しない生き物1)

・状態  満腹(主食は果物 おすすめは世界樹の実) 

     サイズ極小 幼体(成体になるにはレベルが足りません)

・体力  ?????

・魔力  ?????


・特殊  異世界を旅する万能猫  うっかり誘拐された猫(ごめんね?) 

     庇護される猫(後付け)  

・スキル  小人召喚(A・T・H・G・各S) 


・現在地  深淵の森 (奥地) 大型の魔物には注意しましょう。


------------------------------------------------------------------------


とりあえず、荒ぶった内容の自分のステータス。



ひとまずうっかり誘拐されたとか、異世界を旅する万能猫とか・・・・気になるけれども

最後の大型の魔物には注意しましょう。


これが今もっとも大事だと思う。




だって、目の前におっきいおおかみさんがいるんだもん!!!

漆黒の毛がとってもかっこいいですね~・・モフモフですね・・赤い目もとっても素敵だと思います・・・・。でも、そんなによだれ垂らして寄ってこなくてもいいと思うんです!!



グルルゥゥ


ノシって足音だけでも体浮いちゃうくらい地面に響くんですが・・・


森の中ですもんね、深淵なんていってるもんね?

とっても・・・魔物が跋扈してそうな響き・・・(遠い目)


くそう・・・こちとらこの世界新種の生物だぞ!!



ガウウウウ!!!


ひい・・・ごめんなさい~~~、極小サイズなんです、おいしくないです~~~。

おいかけてこないでえええええ~~~~・・・・


さすがサイズ極小・・・木々の間はお手の物ですが、全く逃げ切れる気がしません。

とりあえずいろいろなんとかするしかありません・・。だって一口でパクリゴクンですよ!

まだ責任者殴ってないのに死にたくない~~~~。




バキバキバキ・・・・・


背後から聞こえる木々の倒れる音と、獣の足音。吠える声。

森林破壊甚だしいですね。仕方がありません。私は自分の命を優先します。

とりあえず、さっきよりは冷静になったはず。スキルで確か小人召喚ってありましたよね。

全く強そうな気がしないですが、逃げる時間さえなんとかなれば・・・なんとかなる・・・・か?


息も切れながら慣れない四足で疾走をしつつ叫んだ。


「にゃあ~~~にゃにゃあん!!(なりふりかまってるひまないわ~、助けて小人さん!!)」


≪お任せを≫


「!!?」


真横から聞こえたテノールの声にびっくりして足が止まってしまったが、

そのあとに聞こえた背後の轟音に思わず耳をふさいで体を丸めてしまった。



ギャオオオオオオオンンンンン



その音の後にそばで聞こえたのはさっきと同じテノールボイス。

こわごわ顔を上げるとそこには小人といえるサイズの執事が立っていた。


≪お待たせいたしました。害獣はすでに処理いたしましたので、ご安心ください≫


恭しくお辞儀するその姿にぽかんと口を開けたままにしていたのだが、もう怖いものはいないという

その言葉に安心して年甲斐もなく大泣きしてしまった。


「ふみゃああああああああ・・みにゃあああああ」


≪ご安心ください。もうなにも貴女様を脅かすものはありませんからね。

このバトラーこれからは貴女様のすべてをお守りいたします≫


そんな声がやさしく聞こえる中いつの間にか抱き上げられ、背中をさすられ

涙もハンカチのようなもので拭かれていて・・・・ようやく気付いた。


自分の周りにいる小人さん“たち”に。

・・・・・・・7人の小人いや、それよりおおいぞ?


というか・・・・小人って私(猫 極小サイズ)よりでかいじゃないかあああああああ~~~!!




小人=猫より小さいとはいってない。


読んでいただきありがとうございます。


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