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世界統合前夜、魔剣王誕生

 はじめまして。REKIと申します。

今回は趣味の領域を出ないのですが初めて、物語を書きます!

拙い所が多々あるかと思いますが、どうぞ生暖かい目で楽しんで頂ければ幸いです。

 プロローグ

-2025年1月1日-

この日、神は人界に降臨した。

神と名乗った者は溜息を吐く。そして、人類に告げたのだ世界の終わりと始まりを。

「人類よ、我ら神々が土塊から己に似せて創造した愛しい者達よ。お前達はこの世界を穢し自ら終末を迎えようとしている。我はもう見ていられないのだ...。」

神は悲しそうに寂しそうな表情で浮かべて最後に覚悟が決まったという表情になり、言った。

「お前達に試練とチャンスを手にする機会を与えよう。今この時を以って人界と魔界の統合を行う。新しい世界でお前達人類は数多の理不尽や苦難を強いられるであろう...。これを乗り越え人類の価値を証明せよ。」

最後に笑みを浮かべ悪戯っぽい表情で続けて言い放つ。

「なぁに!それら抗う為の力は与えている。お前達が気付いているか気付いていないかの問題だ。言ったであろう...。我ら神々に似せてお前達を造ったのだと。今一度可能性を示し神の座を手にせよ!」


時間は一日前に遡る

-2024年12月31日-

 俺は水無月玲、高校に通う普通...ではない2年生だ。

なぜ「普通ではない」かというと、冬休みのある日。

外で剣道の鍛錬を終え、太陽が沈み始めた頃に屋敷に帰えると玄関に血痕があった...

その血痕を辿ると居間に着き、血に染まった「両親だったモノ」が横たわっていた。

俺はこの時、全身に悪寒に似た恐怖を身に纏い崩れ落ちた。

何が起きているのか分からず、その場に数分動けずに居たのだ。

「どぅ...して...こんな事が...」声にならない声で呟いた。

「ガタン」と家の中でそんな物の音がしてやっと我に返った。そして、この家にまだこの惨状を生み出した奴がいるのだと気付いた。

 すぐに俺は物置に身を潜めて、ケータイで警察へ通報した...が足音が徐々に大きくなり、こちらに接近してくる。音がしなくなった頃を見計らい覗くと父の亡骸から鍵らしき物を包丁を持つ手の反対の手で取り出した男が笑顔を浮かべながらそこに佇んでいた。

その狂気に満ちた表情を見てしまった俺に恐怖が再び襲う。「ガタッ」と音を立ててしまう。


男「誰だ!誰がそこにいる!?出てこい!」と言いながらこちらの潜んでいる所まで着実に接近してくる。


このままでは殺されてしまう!両親の悲惨な姿が脳裏に蘇り俺は生きる為に必死に脳をフルに回転させた。

俺「考えろ!お前に出来る事、生きる為に...そしてお前がこれから守って行く「妹」の為に!」と頭の中で自分を鼓舞する。生き残っている最後の家族の為にも俺は生きなければいけないのだ!

 そして単純な答えにたどり着いたのだ。この世は根本的に「弱肉強食」で成り立っている。

そう、殺される前に相手を殺せば良いのだ。俺はこの時、冷静を取り戻していた。

頭にふとある「物」の存在が俺を動かした。それを手に入れる為に男の手にしている「鍵」を取り戻す必要がある。


男「そこにいるのは分かっているんだよ!」と物置の扉に手を掛け開けようとした時。

「ドンッ!」扉が勢いよく開き、一瞬驚く!

俺「おらぁぁぁっ!!」一瞬の隙を逃さず俺は男の股間に蹴りを入れる。

力が抜けて男は「ぐはっぁぁ!」と声を上げながら、倒れ込み悶えるが倒すには至らない。だが、それでいいのだ...

俺「この鍵は返してもらう!」そう。男が落としたこの「納屋の鍵」を手に入れる為の一撃。

すぐに納屋に向かって全力で駆ける。納屋の扉にかけられた錠に鍵を刺す。

男「このクソガキがぁぁ!!よくもこの俺をぉぉぉぉ!」

狂気に染まった顔で包丁を手にしながら迫ってきた。

俺は納屋の鍵を開錠し、目的の「物」が入っている箱を目指した。そして、謎の札が大量に貼られた箱に辿り着き振り向いたその時、男の包丁の刃がすでに顔の前の数十センチにまで迫っていた。咄嗟に俺は手で刃を掴んだ。

男「死ねやぁぁぁぁっ!」

俺「俺はまだ死ぬわけにはいかないんだぁぁ!」

手から大量の血が出るが脳が麻痺しているのか痛みを感じない。再び、男に蹴りを入れて男が倒れ込む。

その隙に箱に貼られた札を引きちぎり、箱を開ける。

 そして、一つの「剣」を手にする。

ウチは先祖の代から受け継がれた剣のコレクションが納屋に収まっている。

だが、時代と共に名家であった我が家にも不景気の影響で財産を整理する時期があった。

我が家の大黒柱である父が剣のコレクションを処分しようと多くを競りに出したのだ。

幼かった頃の俺は亡くなった祖父からよく一つの「剣」を見せて貰っていたのだが、いつの間にかその「剣」の事が好きになっていた。

 父がその「剣」を処分しようとしてた時、俺は必死にこの剣だけは自分が祖父から貰ったのだと泣きながら抗議し、最後に父は折れてくれたのだ。ただ二つ条件付きでだが。

父「この剣は呪われている。たとえ、お前の物だとしても決して札を取るな。そして、この剣に血を見せるな。」と言っていた。

 今、その「剣」を手にした俺はその事を思い出す。

条件を破ればこの剣の力が目覚めるかもしれないと思い、俺は黒い鞘に収まっている剣を眺める。

覚悟を決め、貼られた札を破る。鞘から姿を現した刀身までもが真っ黒の剣に男の包丁を掴んだ時に血が出ている手を刃に添えた。

この時、俺の頭の中に女性の声が流れた。

女性「あなたをずっと待っていた。皆からずっと「呪われた剣」、「忌々しい剣」と忌み嫌われた私を始めて、心から美しいと...かっこいいと言ってくれたあなたの事を...血の契りを開始しましょう。私の名前は「血影」あなたを唯一無二の王と認めます。代わりに私があなたに要求するのはただ一つ、私を永遠に愛してください。」

 俺は何故かこの時は疑問もなく、ただ自分がいつの間にか好きになっていたこの「剣」...チカゲの要求を受け入れた。「あぁ、お前は俺の物だ...永遠に愛することを誓おう。」と目を閉じ、頭の中で念じた。

女性「血の契りの完了を確認しました。」

女性の声は少し嬉しそうに「これからずっと宜しくね。レイ!」


男は怒り狂っていた。

倒れ込んだ男は態勢を立て直し、背を向けていた俺に再び襲い掛かった。

男「今度こそ絶対に許さねぇ!!死ねや!クソガキぁぁ!」全力で包丁を振り下ろした。

だが、その刃は俺に届くことはなかったのだ。

男「なんだよ!!これはぁぁ!!あぁぁぁぁ!!痛ぇぇぇ!痛ぇぇよぉぉ!」絶叫していた。


俺は目を開き男の声がする方へ振り向いた。

そこに包丁の刃が折られ、影の刃に腕を貫かれている男の姿があった。

黒剣を手に男に向かって歩き出す。

男「来るなぁぁぁ!なんだよお前!!こっちに来るんじゃねぇ!!化け物ー!!」

俺「化け物はどっちだ?お前は俺の家族を殺した!どうしてだ!?」

男「お前の家族が悪いんだ!俺に大人しく金の在り処を教えれば命は助けたんだ!」

俺「そんなくだらない物の為にお前は俺から家族を奪ったというのか!?」俺は男の首に剣を当てた。

男「ひぃぃ!許してくれ!!殺すつもりはなかったんだ!」

 泣きながら命乞いする男に俺の動きが止まった。

 隙が出来たのを男が反応し、隠し持っていた拳銃を取り出す。

男「ヒャハハハ!油断したな!クソガキ!形勢逆転だ。」

 立場が逆転したとばかりに男は拳銃を俺に向けながら驚くべき事を口にする。

男「お前の父親があの「刀剣の競り」で財を成したのは関係者の間では有名な話よ!国宝物がたんまりだったからなぁ!綿密に計画を立てていつかその財を頂こうと思っていたんだ!だが、いざ屋敷に忍び込んで見たら金になるようなもんがに一切見当たらねぇ!仕方なくテメェの親父を痛めつけたが全然吐きやしねぇ!

手加減も忘れてうっかり殺っちまったのさ!泣き喚くテメェの母親も五月蠅かったから殺っちまった。」


男は拳銃を構えながら納屋を見回す。そして興覚めと言わんばかりの表情で言う

「最後の希望のここでもその「剣」以外はなにもねぇみたいだな。もうここまで来てしまったんだ後には戻れねぇ。悪く思うなよクソガキお前もあの世に送ってやる!」と引き金に引いた。


 その余りにも身勝手でつまらない理由で自分の両親の命を奪われた事を知り俺は人間というものに嫌悪感を覚えた。そして、こんなやつは死んだほうが世の為になる。そう思ったのだ。

 男が拳銃の引き金を引いた。

だが、拳銃から放たれた鉛の弾が俺に届くことはなかった。チカゲの能力による「自動防衛」により、弾は影に呑まれるたのだ。

驚愕の表情を浮かべ何が起きているのか分からない男を他所に

俺は「チカゲ、敵を排除しろ!」と命令した。

すると地面の影が棘となり、男の心臓を貫いたのだ。


男が倒れたのを見て俺は剣を鞘に収める。遠くからサイレンの音が聞こえる。

そして自分が血を失い過ぎたのに気付いたが、遅かったようでそのまま倒れて意識を失った。


夢の中で俺は神の世界統合宣言を聞いた...。

最後までお読み頂き、本当にありがとうございます!

生まれて初めて書くものになるので改良の余地しかないかと思うのですが、楽しんで頂けたのなら大変うれしく思います。

感想等頂けると励みになります!指摘も頂けると嬉しいです(*''ω''*)

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