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人造神の異世界創世記  作者: ネツアッハ=ソフ
異世界創世記
38/38

エピローグ

「・・・・・・終わったようね」


 異次元空間からタマモとレイ、クオンの三人が出てきた。クオンは(ねむ)っているらしく、タマモの背に負われてすやすやと寝息(ねいき)を立てている。それを見て、リンネは(うす)く微笑んだ。


 そして、そのままリンネも抗いがたい眠気に(おそ)われ、そのまま倒れこむように意識を落とした。


          ・・・・・・・・・


 それから約一年の歳月(さいげつ)が流れた・・・


 ヨルムンガンドによって破壊された世界の復旧作業はどうにか終了し、現在に至る。


 破壊された次元(セカイ)の復旧作業は困難を極めた。しかし、それでも人造神としての知識と能力の全てを駆使して復旧作業は何とか終了した。


 リンネはクオンと結婚し、その間に二人の子供を(さず)かった。息子と娘の二人だ。レイとタマモはその二人の子供に既にメロメロになっているらしく、すやすやと(ねむ)る子供の寝顔を見る度に破顔している。


 楽しかった事もあった。苦しかった事もあった。(つら)い事も、たくさんあった。けれど、それも皆が一緒に居たからこそ乗り越える事が出来たと思う。(ひと)りでは出来ない事も、皆なら出来る。


 ・・・だから。


「・・・・・・クオン」


「うん、なあに?」


「大好きだよ。(あい)してる」


「うん、私もだよ。リンネ」


 これからも、この(しあわ)せを守って生きていこう。失った(すべ)ての為にも。


 そして、何よりも(いと)おしい家族の為にも・・・

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