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第6話

皆さん、あけましたおめでとうございます!

今年もよろしくお願いしますm(__)m

眼前に広がる惨状に、言葉を失う


どうしてこうなった……。


何故に?ナンデ?どういう事?


別に全身全霊、渾身の一撃って訳じゃ無いんだけど!


……まぁ、いっか。


気にしない気にしない

そもそも奴らが生きてるならまだしも、死んでる以上こちらにデメリットは存在しないのだから、別にええべ。


「さてと、では確認してみるか」


解・……私が言うのもあれですが、切り替え早すぎませんか?


「気にしたらそこで探検終了ですよ?

と言う訳で【ステータスオープン】」


******


名前・未設定

種族・スケルトン

レベル・13/100

スキル・剣術、闇魔法、魔力操作New!、クリティカルNew!、骨食(ほねばみ)New!

ギフト・【ヘルプ機能】、【成長促進】New!、【?】、【?】

残進化可能回数・3


******



おぉ、上がってる!すげぇ上がってる!

……まぁ多分アレの効果だよね?


解・……えぇそうですね。

ギフト【成長促進】の効果によるモノですね


してその詳細は?まぁ予想はつくけどさ?

どうせ、『獲得経験値上昇』か『必要経験値軽減』辺りなんだろう?


解・いえ、正解に言えば少し違います。


なんですと?

じゃあ、さっきの2つ以外の何かか?

でも、それだと現状の説明が出来ないんじゃ?


解・先程の2つのどちら『か』ではなく、どちら『も』が正解になります。ギフトの中でもかなり上位に位置している複合型になります。


え?本気(マジ)で?


解・本気(マジ)です。


真剣(ガチ)で?


解・真剣(ガチ)です。


因みにどれくらい増減するの?


解・『経験値増加』の効果が【獲得経験値を2倍にする】事であり、『必要経験値軽減』が【レベルアップに必要な経験値を半減させる】ので、効率的には四倍になります。


……コレまた凄いモノを貰ったもんだ事……。

因みに、今回増えていたスキルの説明をお願いしても?


解・かしこまりました。

まずは『魔力操作』。コレは魔法等の『魔力を使用した操作』の難易度を低下させ、魔力の消費も減少させます。

次が『クリティカル』。コレは『攻撃行為全般』に対して、一定の確率で与ダメージを2倍に上昇させる効果があります。こちらは『ON/OFF』が切り替えられます。

恐らく、先程の惨状の原因は、この2つのスキルがコンボ状態になったからかと推測します。


成る程ねぇ……


(解・……と言っても、『スキル』はレベルが上がらないと習得出来ないハズなんですけどねぇ)


ん?何か言ったか?


解・いえ、何も。

では最後の『骨食』について説明します。

先程の2つもとても有用なスキルでしたが、この『骨食』はかなり希少なスキルです。


ふーん?スキルにも希少度とかあるんだね。

それで?強いのかい?


解・強いか弱いかで判定するなら、間違いなく強い分類になります。

骨系アンデッドが稀に獲得するスキルで、効果は『対象の死体から骨を奪う事』です。


……?それ、強いか?


解・はい

対象から骨を奪うと、(カラダ)の損傷やダメージを修復・回復出来ます。更に言えば、骨さえあれば四肢の欠損ですら再生させる事が可能です。


……ふむ?確かに強いっちゃ強いな。乱戦だとか対多数戦で光りそうなスキルだな。

でも、『骨を奪う』ってどうやるんだ?

肉を落として骨だけに、ってのが必要ならあまり実用性は無くないか?


解・では、先程のゴブリンの死体もありますし、実際にやってみませんか?


それは別に構わんが、どうやるんだ?


解・剣に魔力を流して、ゴブリンに突き刺して下さい


とりあえず言われた通りにしてみるか。


腰の剣を抜き、身体の延長だと認識し、魔力膜を広げて覆ってみる。

なんとなくでやってみたが、なんとか成功する。


「んで?コレをアレにブスッとやれば良いのか?」


解・刃が骨に食い込むようにお願いします。


指示に従い、剣を死体に突き立てる。

ちょうど胸骨に食い込むように刺してみたところ、剣を介して何かが流れ込み、全身に広がる様な感じがする。

その不思議な感覚が途絶えた時、ゴブリンの死体はぐにゃぐにゃのゴム人形みたいに変化していた。


解・このように、『魔力を流した武具等』や『身体の一部』が直接触れる必要がありますが、触れていさえすればスキルによって吸収可能です。


成る程ねぇ。

確かにコレは強いな。

数をこなす必要がある戦いでは、それこそ決定打になりうる程度には

……残しておくのも勿体無いからもう一体も奪っておくか


もう一体にも同じようにブスリと刺してスキルを発動させる。

先程と同様に剣を介して何かが流れ込んで来る。

なんとなくではあるが、

(全身に拡散じゃあ無くて、どこかに集中させられないかなぁ)

とか思っていたら、なんとなく出来そうだったので、とりあえず左腕に集めてみる。

(左腕に集まれ!)

と念じてみたら、初回では全身に拡がった何かが、左腕に集中した様な気がする。


んで?残った、死体(コレ)。処理とかどうすんだ?


解・基本放置で構いませんが、魔石は回収しておいたほうが良いでしょう。


何故(なにゆえ)に?


解・魔石は魔力の結晶でもあります。いざと言う時の回復材として回収する事をおすすめします。


それなら回収しておくか。

因みにどこにあるんだ?


解・基本的には心臓に存在するようです。


了解。

まぁ、さっき骨抜いたしそんなに面倒でもないだろ。


既に骨抜きになっているゴブリンの胸部を剣で切り裂き、人間であれば心臓があるハズの場所に手を差し込む。

少々探ってから手を引き抜くと、そこには拳大の心臓とそれに食い込むように存在する、指先サイズの魔石(と思われるモノ)が一緒に出てきた。


もう一体も同様に処理し、両方の心臓から魔石(仮)を外して、掌の上に乗せている。

見た目は水晶の様でもある。

(こんなのどう使うのやら)

と考えていたのだが、見つめているとある衝動が沸き起こってきた。


それは、とても原始的な衝動


それは、生物の根幹を為す欲求の一つ


ヒトの大罪の一つでもあるソレ


本来、スケルトンであるならば、感じようが無い感覚


この時、彼は魔石を見つめ











飢餓感を覚えていた









いつの間にか、理性を蹂躙され、本能に支配された彼は、手に乗せた魔石を


口元へと運び


そのまま飲み下していた

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新作始めてみました クラス丸ごと異世界転移~無人島から始まる異世界冒険譚~ 宜しければ、こちらもお願いしますm(__)m
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