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やがて魔王へと至る最弱魔物《スケルトン》  作者: 久遠


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第105話

自称『降伏の使者』(自分達高貴な血族に統治を任せれば云々としか言わなかった)と面会(意味深)してから約一週間が経った頃、俺達はようやく統一国の首都へと到着した。

それと時を同じくして、俺達と同じ様に各国境線から攻め上がって来ていた、俺達魔王国の同盟国でもあるアニマリア軍とユグドラシル軍も首都へと到着したこともあり、取り敢えず、首都を軍で囲む様に陣を配置してから、俺が派遣していた者達を含めて各陣営のトップ同士を集め、今後の展開についての話し合いを行う事になったのだった。


そんな訳で、アニマリア側からは、自身が特化戦力でもある国王のレオンと、文官のハズなのに、実はSランク冒険者位なら片手で捻り潰せる側近のウォルターさんが。

ユグドラシル側からは、危険なので待機していろと言ったのに、無理やり着いてきていた国王であるティタルニアと、俺達が鍛え、そして、今ではユグドラシル軍を鍛える立場になっていたジョシュアさん率いる訓練組隊長格の五人が参加する形となっている。


会議を開く場所について、少々揉める事となったのだが、結果として参加人数が一番多く、かつ三つの陣営の中心的な位置にあり、こうして陣を張っているのに、不気味な位動きの無い人族が何かやらかしても、直ぐに対応出来る場所(首都正面門の前)である俺の所で開く事に決定しており、その為現在それ用に天幕を建てている段階であるのだが、ぶっちゃけた話、俺自身は暇なのである。


暇潰しに、既に来るだけは来ているアニマリアとユグドラシルのメンバーの所に顔を出しても良いのだが、どの道この後嫌でも顔を合わせる事になるのだし、人によっては要らぬ緊張を強いることになるかもしれないので、やはり止めておいた方が良いかと思い直す。


そして、本当の意味で『手空き』となってしまったので、ここ数ヶ月の間、空いた時間にはほぼ確定で行っていた事を、半ば反射的に行っていた。


「『ステータス』」


そう呟いて、自ら以外には見えないステータスが記されたソレを呼び出し、ここ最近は集中して、いや、もはや『そこしか見ていない』と言っても間違いではないと断言出来る程、それこそ穴が開く程に見てきたソコへと視線を向ける。



レベル:649/650



「……やっぱり、上がってない、か……」


そう溢しつつ、手を振ってステータスを消す。

そう、俺は約数ヶ月前、正確にはユグドラシルとのゴタゴタが起き始めた辺りから、レベルが上がらなくなったのだ。

俺自身の『ギフト』の効果もあり、それまでは放っておいても勝手に上がり、500を過ぎた辺りからは上がる頻度自体はがた落ちし、600付近では完全に亀の歩みとなっていたものの、それでも上がるだけは上がってはいたのだが、それがラス(イチ)の状態でピクリとも上がらなくなってしまったのだ。


原因は今のところ不明。


『契約』による経験値共有ネットワークが寸断された訳では無い事は、他のメンバーのレベルが勝手に上がっている事で確認が取れているし、ヘルプさんの検査?によっても、正常に作用している事が確認出来ている。


俺本人の戦闘による経験値が必要なのかと思って、暇を見つけては魔物狩りに参加していた事もあるが、それでも上がる気配は無かった。


過去の経験から、『魔石喰い』スキルの効果によるレベルアップを狙ってはみたのだが、Sランクの魔石を100程無理やり喰っても上がることは無く、それ以来、魔石を見ることすら嫌になって止めてしまった。


ステータス表示上は、特に何かの状態異常を発症している訳では無く、ヘルプさんによるサーチでも、特に何か異常が有る訳では無いとの診断が出ており、何かの呪いや反動・反作用のだ。類いでも無いらしいので、現在は経過観察中である。


……まぁ、ここまで『原因不明』かつ『異常無し』との結果が出てしまっているのであれば、別段死にはしないだろうから、ほぼ放置している様な状態では有るのだけど、俺には一つ、この状態を仕掛けた奴に心当たりが有る。


いや、むしろ、そいつ以外に、ここまで『異常無し』で片付けさせられる様な奴に、心当たりが無いし、そうそう居られると堪らないってのも有るが、まず間違いなく、あの駄女神が何か仕込んでいると見て、まず間違いは有るまいて。

あの駄女神が、何故にこんな足枷になりかねない様なブツを仕込んでいたのかは定かでは無いが、一応は神である……ハズのアレが、意味もなくそんなことをするとは……いや、あり得る、か?


あの一度だけとは言え、言葉を交わした感触から察するに、おそらくあの駄女神は、かなりのポンコツのハズだ。

故に、なんの意味もなく、奴の代理人として行動する俺に対して、益が無い処か、むしろ害がある様な仕掛けを仕込んでいたと仮定したとしても、ソレを否定する処か、むしろ積極的に肯定すら出来そうな気すらするかも知れん。

……マジで違うよな……?


今まで何度も繰り返し考え、それでも分からなかった事に対して、ある種の答えのようなナニかが出来てしまい、尚且つ、強ちソレを否定できない様な気もするため、どうしたもんかねぇ?と頭を抱えてしまうが、そのタイミングで準備が整ったとの連絡が入った為、考えても分からんモノは仕方がない、と気持ちを切り替え、予め決めてあった設置場所へと向かうのだった。




******




会議場として設えた天幕にて、全員と直に顔を会わせた上で近況を報告しあってから、今後の展開についての話し合いを行っていた。

途中で出た意見や案の中に、どの道皆殺し以外にはあり得ない(俺の事情的に)のだから 、さっさと正面門をぶち抜いて内部に攻め込んでしまえば良いとのモノも有ったが、それに対して、現状でソレをすると、敵の戦力が温存されたまま都市戦闘に最初から突入することになる上に、救出するべき亜人族の同胞達に被害が出る恐れが有る。それに、現在まだ温存している戦力を展開すらしないで静かにしているのが不気味だ、との意見が出されたのだが、それはもっともだ!との意見の一致を見たため、ソレを主軸に据えて作戦として固めようとしていた時だった。


解・主様!


と、唐突に、しかも焦った様子でヘルプ機能が、俺に声を掛けて来たのだ。


おいおい、どうしたよ?そんなに焦って。


珍しく焦燥感を滲ませていたヘルプ機能へと、そう返事を返した処、俺に想像もしていなかった事態が起きたのだと知らされる事となった。



解・たった今、統一国首都の中で、異世界(・・・)より(・・)何者かが(・・・・)召喚されました(・・・・・・・)



……何ですと?

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新作始めてみました クラス丸ごと異世界転移~無人島から始まる異世界冒険譚~ 宜しければ、こちらもお願いしますm(__)m
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