表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やがて魔王へと至る最弱魔物《スケルトン》  作者: 久遠


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

108/139

第104話

俺が魔王として建国する宣言を、協力することを約束した(させた?)三国の王と共に出し、人族の統一国へと宣戦を布告した上に、三方向から同時に侵攻を開始してから、だいたい一月が経った。

現在地点として、まだ首都までの距離の2/3程度しか消化出来ていないのだが、まぁそれも仕方がないだろう。

何せ、途中途中の街や町だけでなく、村程度の規模しかない様な所まで襲撃し、建物や集落自体は全壊させない様に気を付けながら皆殺しにした上で、死体はバラバラにして土に鋤き混んで処理している(最後くらいは栄養として役に立ってもらわないと、ね?)ので、一々時間が掛かってしまうのだ。

……この中央部は、無駄に土地が広い(魔王国の三倍近く)お陰で無駄に人口がいるせいか、皆殺しにするだけならともかく、処理するのに手間取ってしまうのだ。

比較的多い所だと、街程度の規模しかないハズなのに、数自体は他の国の首都並みに居た事もあった位である。

おまけに、それだけ数が居ると言うことは、それに伴って軍備も拡張出来ると言う事でもあるので、行く所行く所で毎回そこそこの数の防衛軍が出てくる事になるので、それらの処理も時間を食う原因の一つになってしまっているのだ。

更なるおまけに、自称『討伐軍』とやらが少し前に攻撃を仕掛けてきたのだけど、まぁ対して強くないは、攻撃されても効かないは、挙げ句の果てに、切り札っぽい連中が投入されたっぽかったから、こちらも幹部クラスを投入してみたら、別段投入するでも無かったかな?と思う程度の抵抗しかして来なかったはで、完璧に時間を無駄にするだけに終わってしまったのである。迷惑極まりない。


そんなことが有ったお陰で、予定よりものろまな行軍(それでも十分に速い)を強いてしまっている形になるのだが、まぁ仕方有るまい。

ぶっちゃけた話をすれば、途中の街等を無視して直進するか、もしくは俺やら幹部連やらだけでさっさと行って殺ってしまうだけで良いのならば、とっくの昔に統一国は地図から姿を消す事になっていただろう事は、まず間違いでは無い。

では無いのだが、それだと今回大々的に宣戦布告した意味が無くなってしまうのだ。

いや、むしろ、今回の戦争を引き起こした意味が無くなる、と言った方が合っているかね?


何せ、今回の戦争の目的として設定してあるのは、『土地の略奪』でも、『富の略奪』でも無い、ただの『人族への攻撃』それだけである。


でなければ、ここまで手間と時間を掛けてまで、しらみ潰しになんてしはしないし、そうしない方が後の事を考えれば絶対に良いのだろう。

その土地の事を知る者が一人も居なくなってしまっては、その後の管理に支障が出るのは当然だろうからね。

まぁ、もっとも、それぞれの所で奴隷として扱われていた居たり、奴隷では無いにしろ、それに準ずるような扱いを受けていた亜人族の人達を解放し、初動に必要な物資諸々を支援した上で、管理をお願いしてあるので、何がどうなっているのかが完全に分からない、って事態にはならないハズである。

他の二方面も同じ様にやっているハズなので、『その後』についても、まぁ大丈夫だろう。……多分。……大丈夫だよね……?


……イカン、なんだか心配になって来てしまった。

他の連中も、中央部に向かって進軍をしているのだから、多分距離的にはそんなに離れていないだろう。

ちょっと聞いてみるべぇか。


「……って訳で、そっちは今どんな感じよ?シルフィ?レオーネ?」


そうやって俺は、この場に居ない、シルフィとレオーネに『意志疎通』スキルによる通信を繋げてみたのだった。


……全員、俺の所に居るんじゃ無いのか?

まさかぁ、それだと戦力が固まりすぎるし、俺が居る東側と、ユグドラシル軍が通る事になっている北側とでの戦力差が天と地ほどに離れる事になるので、ある程度バラけているのである。

ちなみにそれぞれ、シルフィとウカさんは、ドワーフ部隊を率いるドヴェルグと共に、ウチの所の獣人族部隊とエルフ族部隊の隊長兼決戦兵器としてユグドラシル側へ。

ティーガ並びにレオーネが率いる人獣族部隊と共に、決戦兵器としてメフィストとガルム、それと彼女の部下でもあるフェンリル部隊をアニマリア方面へと派遣してある。

ちなみに、俺の所は、一番総数で見ると少ないけれど(30000無い位)、戦闘力で見れば、多分一番強いんじゃ無いだろうか?

俺本人に加えて、ウシュムさんとその部下であるドラゴン部隊、それに加えて、俺手製のアンデッド部隊がほぼ全部。


……試しに、この布陣で戦い合った場合、何処が勝ち残るのかをヘルプさんにシミュレーションしてもらったのだが、基本的に俺の所が圧勝。

ただし、他の二勢力が手を組んだり、俺の所から幹部クラス(ジャックやジェラルド)が離反したりすると、逆転されることになる……かも知れない、って結果が出たらしい。

もちろん、シルフィ達やガルム達が他の陣営に行ったままで、こちらに対して本気で攻撃してくる前提でのシミュレーションになっているとのこと。(byヘルプ)

……本当かねぇ?


そんなことを考えながら、通信を繋いだ二人から報告を貰っていたのだが、基本的にどちらもこっちと同じ様な感じらしい。

そして、不思議な事に、ほぼ俺の我が儘で、完璧にしなくても良い汚れ仕事(住民皆殺し)をさせているにも関わらず、アニマリア側でも、ユグドラシル側でも、特に不満が出たり士気が下がったりする事は無く、逆に士気が上がりすぎて、録に休息すら取らずに進軍を早めようとすらしているらしい、と報告を受ける事になった。

……普通、そんなことをさせている俺への不満が爆発したりだとか、無駄な戦闘等によって士気が低下したりするものじゃあ無いのかね?


そう思って聞いてみたのだが、どちらの陣営でも、ほぼ同じ様な答えが返ってきたらしい。


『人族から煮え湯を飲まされていたのは変わらないので、気にしていない。それに、そうでなかったとしても、魔王様の為であれば、不満なんて抱けるハズもない』


そんな答えが、ほぼ確率十割で返ってきたのだそうだけど、そんなに盲信される様な事なんて、したっけか?

えっと……?奴隷解放に?救国やら建国やらと?その後の物資的支援に加えて、軍事的な教練やら武装的な支援やらで……。

うん、やっていたかも?


でも、それらも、結局はこの状況を作りたかったが為にしていたことであるのだから、そんなにありがたがられる事でも無い様な……?

……まぁ、良いか。

心証が良いのならば、わざわざ訂正するまでも無いだろう。


その後も、二~三気になる事を報告しあい、最後の報告兼相談として、アニマリア・ユグドラシル両方の陣営に、人族側からの降伏の使者らしき奴が白旗上げて来たのだが、そいつの処分はどうしょうか?(『返事はどうするか?』と聞かないのが二人らしい)との話が合ったのだけど、取り敢えずぶっ殺して首を送り付けてやれば良いんじゃないか?とだけ答えておく。

まぁ、適当にやるだろう。


二人との通信を切り、今後の展開や道順をどうしようかねぇ、と考え出した時、ウシュムさんが人族側からの降伏の使者が来たと連絡が入って来た。

……取り敢えず、ぶっ殺してアンデッドにでもしてから、敵陣に送り返してやるとするかね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作始めてみました クラス丸ごと異世界転移~無人島から始まる異世界冒険譚~ 宜しければ、こちらもお願いしますm(__)m
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ