第10話
前回から少々時間が飛んでます
……どうも、皆さん。
名も無きスケルトンです。
私が皆さんと最後にお会いしてから、こちらでは5日程が経ちました。
私はその間、頑張ってゴブリン共を狩り続け、レベルも結構上がって来ました。
ちなみに現在のステータスがこちらです。
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名前・未設定
種族・スケルトン
レベル・95
スキル・剣術、剣術【二刀流】、闇魔法、闇魔法【剣】、魔力操作、クリティカル、骨食、魔石喰い、思考加速、遠斬
ギフト・【ヘルプ機能】、【成長促進】、【?】、【?】
残進化可能回数・3
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……変なスキルが増えているのが気になるとは思いますが、基本的に見たままのスキルです。
剣術【二刀流】と闇魔法【剣】は、塒に籠っている夜に暇潰しとして闇魔法を弄っていたら、何か使えそうな剣に出来たので、実際に使ってみたら獲得してました。
【二刀流】の方も、なんとなく出来そうだったので、闇魔法の剣も使って試してみたら獲得してました。
……この世界のスキルの獲得条件なんですが、どうもただレベルを上げれば良い訳ではなく、特定の条件を満たした上で、レベルを上昇させると獲得出来る……らしいです。
まぁ、『骨食』や『遠斬』何かは何故に獲得出来たのか不明ですけどね?
ぶっちゃけ心当たりないし。
ちなみにこの『遠斬』ってスキルですが、皆さんが想像している様な
点Aから点Bまで斬撃を飛ばして、二点間を凪ぎ払う
なんて便利なスキルじゃあありません。
正しくは、
点Aから点Bにある物を斬れる
そんなスキルです。
え、違いがわからん?
では、点Aを私、点Bをリンゴと仮定し、両点の間にパイナップルをおきます。
皆さんが想像した方ですと、リンゴを標的とすると間に置いたパイナップルも真っ二つになる……ハズです。
しかし、今回私が獲得したスキルの場合、パイナップルは斬れずにリンゴだけ切れます。
何?それはそれで便利じゃないか?
……実は、対象となるのは『点B』であって『物体B』じゃあ無いんですよ。
お察しの通り、追尾機能はありません。
対象も一度に一ヶ所だけです。
スキル一回発動するのに剣を一振りする必要もあります。
……あ、でもメリットもあります。
このスキル、どうも空間攻撃らしく、当たれば相手の硬度や強度はあまり関係無い模様です。
それと、普通に剣で斬りながらでも発動出来る事も確認出来ました。
……負荷が大きくなるのであまりしませんけどね。
発動までの時間差もある程度操作出来るみたいです。
そんな感じに成長した私ですが、現在ヘルプ機能によるナビゲートにより絶賛移動中。
目的地は『ゴブリンの生息圏』その最奥、ゴブリン・ロードがいると思われる場所になります。
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解・主様、もう少しで到着します。
ん、了解。
しっかし、レベル上げの為とは言え乱獲し過ぎたかねぇ?
解・……それは仕方がないかと。
まさか、狩りすぎたせいで、ボスクラスのゴブリン・ロードがいるハズの最奥地まで出向く羽目になるとはね。
解・やはり、適当な魔石で上限までレベルを上げたのち、進化してからの方が良かったのでは?
まぁ、それでも良かったんだけどねぇ。
でも、やっぱり上位種の魔石を食った方が力の充足感が強いから、多分ステータスの伸びも良いと思うんだ。
同じくレベルを上げるなら、強くなれる方が良いっしょ?
解・……それもそうですね。
それと主様、見えて来ました。
アレがゴブリン・ロードの住処と思われる場所です。
……アレが?
解・はい。
あの砦みたいなのが!?
解・そうです。
ゴブリン・ロードまでになれば、いくらゴブリンとはいえある程度知恵が働くようになるので、あのような建築物も作るようになるそうです。
……だからってやり過ぎじゃね?
解・基本的にこうなる前に人間等に討伐されるのですが、ここには人間は入ってこれない為、放置された結果としてここまでの規模に至ったのかと。
……マジかぁ。
まぁ、良いか。
どうせやることに変わりは無いんだし、気にしない気にしない。
解・……いつもながら、その切り替えの速さ、何をどうしたらそうなるのですか?
知らん。
さて、早速殴り込むとするか!
解・……早々にゴブリン・ロードとかち合わない限り大丈夫だとは思いますが、どうかご無事で。
何、大丈夫さね。
最後に危なくなってから(前話の5対1)レベルもしっかり上がっているし、骨食を繰り返した結果、全身が異常な位硬くなっているの知ってるだろう?
※注・昨日、剣で腕を切りつけてみたら、腕は無傷で剣が欠けました。(骨食で剣も直りました。不思議ですね。)
解・……そうでしたね。
では、どう攻めますか?アレ
……ヘルプ機能よ。
解・なんでしょうか?
俺が元いた世界では、こんなシチュエーションではお決まりのパターン、『作法』みたいなのが有ってな。
それをこれから教えてやろう。
そこで俺は闇魔法を展開する。
左手に剣を一振り出し、残りの四本を背後に浮かべておく。
全五本の準備が整ったので、ヘルプ機能へのレクチャーを再開する。
「良いか、ヘルプ機能。
こう言う時にはな、『作法』として扉を蹴破ってから、こう叫ぶんだ。」
とそこで俺は、足に魔力を流して強化した上で、3m四方程の両開きの扉を蹴破りながら、砦内部にいたゴブリンに切りつけつつ、こう叫んだ。
「カチコミじゃあーーーーーーー!!!」
今回、一人称が途中で変わっていますが仕様ですので悪しからず




