プロローグ
私は、男の子と話す方が気を利かせなくていいから、楽で話しやすい。
女の子は、ベラベラとほかの人の悪口が出る。それがうんざりする。
そんな理由で、中学の時裏で「あいつ、男とばっかり喋って媚売すぎ、キモいよねー 」と噂がかけめぐった。
まぁ、そんな奴らはほっとけばいい、愛想よく、適当に流せばいい。
そんなのよりも、鳴希と話していた方がとっても楽しい。
そう気がついたのは中学生最後の2ヶ月だった。
鳴希は、かっよくて、ずっと見ていてもいいなと思うくらい好きな男の子でした。
同じ高校に入学するのが決まっていたので
より話した。周りからはどう思われてもいい。鳴希と付き合いたい。
高校が始まる2日前メールで近所の公園に呼び出して
気持ちを伝えた。
「わたし、ずっと好きだったの高校一緒だし付き合えたらなって」
鳴希は、「ごめん、菜々子のいい噂聞かない、友達がいい。」
なんとなく、わかってたので笑って切り抜けました。
なんでかな、もっと運命の人がいる気がして。
私は、ここで中学の思い出を捨てた。
高校で変わる。そう決めた。
僕は、中学で卓球をしてた。
先輩に憧れ、後輩に慕われて。
楽しかった。
先輩を追って、卓球がやりたくて選んだ高校。
好きな子はいたけれど。友達にあの子好きなんだって
いう程度。勇気も自信もなかった。
クラスのみんなに、「恭平は、高校で彼女すぐできるよ!」
軽く言われた、なのに、僕は本気にした。
なんとなく行ける気がしたんだ。
幸せになれそうって、へんに思えた。
「目、でか! 髪なが! え、リップクリームと日焼けどめ!?」
初対面に言われることがこれ。
もう、なれた。高校でもこうだから。
それだけは決めていた。
人と話すのが苦手で
クラスで話すのも、きまった6人のグループ。
同じ高校に行く友達も一緒。
楽しみだった。
部活、文化祭、恋、遊び
いろいろ変わる。
僕は中学の思い出を
胸に締まって高校生になった。