表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SeLica ~Who am I ? ~  作者: 鴉野 兄貴
お父様。お母様。セリカ(芹香)にはお友達が出来ました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/59

第十二話。お父様。芹香は隙を作ってしまいました(智魅:いつも隙だらけなんだけど)

楽しいドライブに素敵な買い物。充実した一日を過ごす芹香。

智魅は言った「巻き込んでごめんね。せりちゃん」

不思議そうにしている芹香に智魅は「私たちは拉致されたの」と告げた。

 「いたっ? こらぁ! 丁寧に運んでよっ! 」

話は戻る。車のトランクの中で抗議する智魅トモミ

「喋っていると舌を噛みますよ。智魅さん」

セリカ(芹香)は意外と落ち着いていた。


 「ドライブって四度目ですね」

ボケるセリカ(芹香)。呆れる智魅。

「何処をどう間違えたらこれをドライブと言うのよ? 」


 「最初はいきなり腕を引かれて真由美さんと」

其のとき、シートベルトで全身を拘束されている。


 「二度目は真由美さんが前を走る車を追いかけて」

二度も警察車両と激しくカーチェイスをする羽目になった。


 「三度目は夢路小父様を車から振り落とそうとされていました」

「姉さん。車には乗るなとあれほど言ってるのに」

智魅はセリカ(芹香)の誤解を解くよりはと、とりあえず頭を打たないように身体を丸める。


 「でも、二人だと窒息が心配ですよね」「……」

ごつん。セリカ(芹香)は激しい揺れでトランクに頭をぶつけて呻く。

気を失ったセリカ(芹香)と智魅を載せた車は何処へかと走っていく。


……。

 ……。

 「う~ん。武装願僧ガンボーズに囲まれていたのにねぇ」

袋に詰められ、いずこへと運ばれる二人。袋の中なのに智魅は落ち着いている。


 「よくわかりませんが、これが『ウンドウカイ』ですか? 」

全然違う。


 「……袋に下半身を入れて跳躍を繰り返して移動する速度を競う競技はあるけど」

袋に女二人を詰めて移動する競技はない。


 「お前ら、余裕だな」「猿轡さるぐつわつけておけとあれほど」

袋の外からは若い男達の声がする。


 「重い目に遭わせてごめんなさい。自分で歩きますので袋から出してくださいませ」

セリカ(芹香)がそういうので智魅は少々呆れたが、判って彼女を巻き込んだのは自分だ。


 「わりぃな。お譲ちゃん。これは俺の仕事なんで、おとなしくしておいてくれや」

そういって男は「袋の上から少々痛い目にあわせるぞ」と脅す。


 「お仕事なんですねっ。おじゃまして申し訳ありません」

セリカ(芹香)は楽しそうに袋の中から答えたので気を殺がれた男は取り出したナイフを仕舞った。


 「この変な女まで浚えって言われたか? 」「二人まとめて浚っていいと」

袋の外から男達の声が聴こえるが。


 「お皿を洗うのですか? 」「……黙れ」「はい」

袋Aから謎の質問が飛び出たので、男達は袋Aせりかを黙らせた。


 「ぷはっ! 」

袋B改め智魅は首だけを袋から出した状態で、「その男」を冷たく睨む。

「いい見物みものじゃねぇか? ハルカナル? 」

そういって口元を歪める男に「まぁね」と智魅は軽く返答する。


 「……この変な女は、お前の知り合いか? 」

「変って言われました……」泣きそうな顔をするセリカ(芹香)。

そりゃ、頭頂部にチリチリの毛一本、薄い頭髪を示す横棒が描かれた禿のカツラをつけ、

鼻毛のついた丸眼鏡をかけているセリカ(芹香)を「美しい女性」とか思う奴は頭がおかしいが。


 「智魅さんが似合うって言うから……」「……貴女、本気にしてたの? 」

「ひ、酷いです。智魅さん」本気にしていたらしい。


 男はとりあえずセリカ(芹香)を無視することに決めた。

「智魅。ずいぶん生意気してくれたじゃねぇか」

「コンパと思っていってみたら、婦女子をなんだとおもっているの? 」

「お前のせいで、俺は女を抱けない身体になったんだぞ? 」「部分クローンを使えば? 」

袋に詰め込まれているのに余裕を崩さない智魅に男はイライラしているようだ。


 「其の前に。お前はたっぷり犯してやる」「あら。こわーい♪ 」

そういってヘラヘラ笑う智魅に青くなるセリカ(芹香)。

「と、智魅さんっ?! 」「ん? 」


 「智魅さんがあんなことやこんなことをこの方にしたんですね」

「……」「……」


 「胸を揉んだり、首筋を嘗め回したり、股間の匂いを嗅いで喜んだり」

芹香の発言に男は呆れる。「お前、そういう趣味か」「……違うわよ」

袋に詰められた智魅は「少し黙って」とセリカ(芹香)に苦言を示す。


 「智魅さんが悪いと思います」「……」黙る智魅。

「……まぁ。そうなんだろうけど」

何故、「そうなんだろうけど」なんだ。男よ。しっかりしろ。


 「お前らは達磨にして、売り飛ばしてやる」

そういうと男は楽しそうに角瓶を取り出して中身を呷った。


……。

 ……。

 「買い物といい、ドライブといい、本日は楽しい一日でした。智魅さん」

「一応、言っておくけど、アレドライブじゃないから」「? 」

不思議そうにしているセリカ(芹香)にため息をつく智魅。

「巻き込んでごめん。せりちゃん。セリカ(芹香)ちゃんと一緒ならって思ったし、

武装願僧ガンボーズに囲まれているのに襲ってくるとはねぇ」

そういってため息をつく智魅。


 「私たちは、拉致されたのよ」「……」

セリカ(芹香)はじわっと涙を浮かべた。


 「私が隙を見せたんですねっ?!

帝国婦女子として見知らぬ殿方に隙を見せるなんてっ!

恥ですっ! 恥ずかしいですっ! 恥ずべきことですっ!

……お父様っ! お母さんっ! 申し訳ありませんっ! 」

泣き叫ぶセリカ(芹香)を眺めながら智魅はまたため息をついた。


「とりあえず、脱出しましょう。セリカ(芹香)ちゃん」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ