第二話
さて、これまで良いところばかり?言ってきたが僕の人生は死ぬほどハードモードだ。なぜならば、この世界を作った会社は『赤月酒呑』を絶望させる為、死ぬほどやばいシナリオを作り出していたのだ。
例を挙げるとするのならば、彼の婚約者を殺したり、彼の母親を呪い狂気へと陥れたりそれらの行動を繰り返された結果父である『赤月大蛇』はそれを行なった公家達の配下達と一人で戦い戦死彼が生まれ育った土地は首謀者達に奪われた。
そのことにより彼は、力を求め数多の怪物を屠り理想郷を作るために朝廷やくげ天皇など一人で戦争を挑むことになるのだが、結局天皇の娘と仲良くなった、
主人公に打たれることになるのだが、そもそもの話が完全に主人公の能力が
《《全ての固有能力が発動できなくなる》》というトンデモ性能な能力その名も
『全は1、1は全』というバカ能力だったからというのもあるだろう。
何せ彼は完全に『妖』と契約を交わしたことがないからというのもあったが、
それが発展した最終形態ではなくそれの一つ前の能力だったからという理由もあるだろう。そもそも進化する能力ってなんだよどこの背後霊だよ!
改めて思い返しても、負ける理由が多すぎた。
さて、哀れな現実逃避はやめて今を見るとしよう。
そして老婆が投手に質問をする。
「当主様、御子息のお名前はいったいなんという名前にするおつもりでしょう?奥様が少々お怒りでしたよ。『あの人はいっつも変な品性のかけらも無い名前をつけるのだから、あなたがあの人がとんでもない名前をつけようとしたら全力で止めてちょうだいね!』と奥様から厳命されておりますので何卒ここは、
御子息様の未来を思って常識的な名前にしていただきたく存じ上げます」
その瞬間、老婆は先ほどまでの穏やかで親しみやすい顔はいったいどこにいったのやら、今世での父である大蛇に決意の籠り切った眼で懇願、いや半ば脅迫のような形で依頼する。それには流石に当主である父もたじろぎ
『はい!わかりました!』と敬語で喋ったのであった。
「本当ならば黒火花とでも名付けたかったのだが、ここはあえて古い形で名付けるとしよう!この子の名前は《《酒呑》》『赤月酒呑』だ!」
それを聞いた、老婆はほっとため息をつきながら、大蛇へと質問した。
「最初に、黒火花と名付けようとしていたとお聞きして、奥様にご報告致そうかと悩みましたがその心配はどうやら杞憂だったようですね。ところで当主様?
酒呑という名前の由来は何なのでしょうかまさか意味がないというわけではありませんよね?」
それを聞いた大蛇は半ば恐怖に怯えながらも言葉を発した。
「このこの名前の由来は酒を呑むように、この世界にある数多の問題を飲み込んで欲しいからその名前にしたのだ。今この世界には半魔の人々への差別が高まってきている誠に情けのないことだ。元を辿れば一緒の種族であり、そして彼等の方がよっぽど我らよりも苦労しているというのに。だからこそ、この子には全てを呑み込んで欲しい差別も、苦しみも痛みも憎しみもそれら全てを飲み込んでくれることを父は切に願っているぞ。だが、必ずしも苦難に挑まなくてはいけないというわけではないのだ。父は、お前が健康に生き妻子を作り幸せに人生を終えることができればそれでいい。そうそれでいいのだ。」
その言葉を聞いた瞬間僕は考えを大きく改めた。先ほどまでは、僕はどのようにして生き延びるかに思考の容量を使っていただが、今からは違う。
これからは家族の、自分を大切に思ってくれるみんなの幸せを守るためにがんばろう。そう、僕は心の中で決意した。
人生において家族の言葉ほど自らに大きな影響を与えるものも、少ないですよね。父からの言葉が時に祝福に、時に呪いになることもある。僕はそれを身をもって感じていますからね。だからこそこれは一種の願望のようなものなんでしょうね。小説の中にメッセージを込める小説家さん達はたくさんいますが僕は、
本職の方々には遠く及ばないだからこそこうして書いているわけなんですが。




