第一話
朝起きたら、知らない天井だった。なんて、異世界転生にありきたりな展開を望んでいたわけでは無い。だが、なぜ僕は今平安時代の建物の中にいるのだろうか?
今、僕は平安時代の服装を着た人に囲われている。さて、こうなった理由を思い出してみよう。うん、無いな理由僕は女神様に出会ったわけでもトラックにぶつかったわけでもない。なのになんで?いやほんとマジでなんで?
『ガララララッ』
襖が開けられ奥から、まさに平安時代の貴族みたいな服を着た人が入ってくる。
いや待て、あの人なんだか見覚えがあるぞ。
ああそうだ、思い出した『平安宴歌』のラスボス『赤月酒呑』の父親、
『赤月大蛇』だ。しかしなぜ彼がこんなところに?彼は宮廷の中でも1、2を
争うほどの権力者よっぽどのことが無い限り普通の家に来るなんてありえないはずだからだ。一瞬、嫌な予感が頭をよぎったがきっとそれは気のせいだろう。
「おお、我が子が生まれたか!」
そう思っていた時期がありました!いや待て、まだだまだ違う可能性もある。
よし、落ち着け深呼吸だ。
「はい、大蛇様立派な男の子でございますよ。」
落ち着いた表情で、僕を抱いていた老婆が声を発する。
そして、その言葉が僕を更なる絶望へと叩き落とした。
なぜなら、僕の記憶が正しければ『赤月家』は代々一人しか男子が生まれない。そして大蛇の子供といえば、平安宴歌のラスボスにして世界最強の男であり、
統一国家を作るための組織『百鬼夜行』を作り出した、世界で一番不幸な子供と、呼ばれた男『赤月酒呑』その人であったからである。
僕は興奮よりも先に、絶望が勝った。
なぜなら、『平安宴歌』の世界は完全にドス黒い伏魔殿
ある人は、これを悪魔の巣窟と呼び、ある人は化け物どもを閉じ込めた牢獄といいある人は、プレイヤーを曇らせること、それだけに特化した必殺技と言った。
お察しの通り、このゲームは死ぬほど難易度がアホなのだ。
このゲームにおいて力を得る方法は二つ。
『妖』と契約を結び、その『妖』の力を手に入れる。
だがこれには大きなリスクがある。傍から見れば簡単そうだが、これにはある大きなリスクが存在する。『妖』との契約は等価交換。何を失うのか、何を得るのかは釣り合いが取れている。だが、『からかさ』などの付喪神との契約は比較的軽い。例として挙げるのならば、食事を自分に提供すること。
だが、『八岐大蛇』や『九尾の狐』その中でも特別な『玉藻前』などのような、
一部の神霊などを凌駕する力や妖力を持った『妖』はそうはいかない。
彼らは代償として、肉体や内臓、魂などを対価として求めるのだ。
そして彼らのような一部の神霊越えの『妖』たちには大きな弱点も存在しない。
そして、契約なども守る必要もない。ただ彼らは『遊び』で僕たちと契約しているだけなのだ。
改めて思い返してもリスク半端ないな。まあそれでもメリットが勝つのが、
『契約』なのだが。
だが、僕たち人間の、それも貴族となれば決して、苦しみなどを味わいたくない。故に僕たち、貴族には『四大公家』を始めとした家という家が2000年の時間をかけて、捕縛したり調伏した『妖』を使役することもある。
だが、どのように倒したり調伏するのかというと僕たち人間には、
『固有能力』
という能力が与えられる。その能力は千差万別同じ能力は二つと存在しない。
その能力を使い、僕達人間は今のいままで発展してきたわけなのだが。
さてここで、『赤月酒呑』が最強たる所以を教えよう。
彼の能力、『百鬼夜行』はまさにチートと言っても過言ではないバケモンじみた代物だ。その能力というと、
『見たり、聞いたりした妖の能力を際限なくコピーし続ける』というとんでも能力なのだ。うん、改めて確認してみても化け物だね。よく勝てたな主人公
まあ、だからこそ、彼はとんでもない目に遭わされ続け、世界を恨み自分と自分を信じついてくる『妖』達のための理想郷を作ろうとしたわけなのだが。
そして僕は、その『赤月酒呑』に転生してしまった。
改めてみても、少し設定盛りすぎたかなぁと思うくらいには多くの設定がありましたね。
予定では、北欧神話などやギリシャなどの神獣や怪物を出すつもりなので。
あ、テュフォンなどや神は出しません出したりしようものなら、スケールがデカすぎますからね。まぁこの世界だと、別天津神などのような超常的な化け物は一応いるにはいます。だが天界から降りてこれません。降りてこようものなら、八岐大蛇に食われますからね。




