二十二ノ罪 地天激動大戰③ 集結
皆様、明けましておめでとうございます!!
本日より、sin僟・ザイガを更新していきます!
読んでくださる皆様の楽しみになっていただけたら幸いです!
本年も是非ともよろしくお願いいたします!
ウリエルの天空ノ業火により、東京全土は火の海と化した。
煮え滾るマグマは地面を飲み込み、燃える黒煙は空を覆った。
更に神の雷が地面へと降り落ちる。
その光景は正に世界の終末の様であった。
『どうだ!ニンゲン!これが神に次ぐ天使の力だ!!悪魔の力を借りたところで所詮中身はニンゲン、俺に敵うはずがないのさっ!!わかったなら潔く負けを認めてこの俺に大人しく滅ぼされろ!!!』
その見た目とは裏腹に声高々と喋る天使はどこか人間に近しい‘‘心‘‘と言うモノが備わっている様であった。
以前の悔しさが溜まっていたのか、ウリエルは自分が思うままに、饒舌に語りだす。
『俺は狐の機械人形のことを忘れていない。忘れられるものか!貴様がつけた傷は癒えても、俺の中までは消えて無くならない!俺はもう驕らない。あの時の俺を俺は恥じる。俺はお前達ニンゲンを見くびっていた。見くびっていたが為に俺は負けてしまった。見くびっていたが為に俺はこの国を滅ぼし損ねてしまった。見くびっていたが為に俺はもう1度ここに来るハメになってしまった。俺は二度とこんな場所に来るのは御免だ。ここで終わらせてやる。』
「そんなこと、させるわけがねぇだろ……!俺に一回負けた分際で、べちゃくちゃ喋りやがってよ!ここで終わらせるのは、この俺だ!!」
白狐が構えた瞬間、ウリエルの背後に謎の空間が出現し、四体の白き天使の羽根を生やした巨大な人型の影が現れる。
一体は以前に傑と何度も戦闘をした天使・ミカエル。
他の三体の天使は一度も見たことない者達だった。
『よぉ、苦戦してるじゃねぇか。ウリエル』
『サキエル……』
『ん……?そこの獅子の顔の機械人形、なんか俺の知ってる匂いがするなぁ……』
「私はお前のことなど知らないっ!」
『あ~イヤイヤ、違う、違う。そのお前さんが乗ってるロボット?って奴の中身の事ヨ……』
「くッ、たった一体の天使だけでもこの有様だっていうのに、それが五体もいるとか……」
「次から次へと……。めんどくさいよ……。早く終わらそうよ……」
三吉を除くsin僟隊の面々はウリエルやミカエルと同等もしくはそれ以上の力を持っているであろう天使の登場に焦りが募る。
いくら、一回や二回退いたところで完璧に斃すには至らなかった天使が複数体現れればさすがのsin僟隊も勝算の目途が全くもって立たなかった。
———地獄。
地獄にいるアンフェールにもその焦りは届き、額から冷や汗の様なものが滴り落ちる。
これまでミカエルやウリエルを退いた時、傑、白狐の急激なD指数の上昇によって一時的に本領を発揮していなかった天使の戦闘力を越えたことによって起きた奇跡の勝利であった。
しかし、今回の相手は以前とは違う本気になった天使であり、ましてやそんな天使を複数相手に取らなければならない。
そうなったとき、全員が今よりも更に強力な力を得なければ天使に勝ち目がないとアンフェールは脳裏で考える。
———東京。
『おい、貴様達、俺の相手はあの狐擬きだ。アイツは俺が倒さないと気が済まない……』
『ほうほう、ウリエルはあの機械人形に因縁があると……。それじゃあ、己の相手はそこのお嬢さん二機にお相手願いましょうかね』
サキエルはレヴィーとアストを指名する。
「ちょ、ちょっと待ってください!貴方の相手は私じゃないんですか!?因縁ありそうな物言いでしたけど!」
慌てて亜久良が三者のの間に割って入るが、素知らぬ顔をしてサキエルは言う。
『因縁とかなんだに興味ないのよ。そういう質たちでもないし。己はあそこの二人と戦いたいから戦うだけ。ただそれだけだ』
さっきまでの明るい陽気な喋り声とは反対にその言葉は冷淡でどこか棘のある物言いだった。
(なんですか……。それ……)
亜久良は強くこぶしを握った。
『我の相手は主で良いか』
ミカエルは槍の先端を目の前にいるサタスへと向ける。
それをミカエルからの挑戦状と受け取った傑は「当然!」と闘志を熱く燃やし獣のような笑みで了承する。
(こいつらは前回の様にはいかない。全身全霊を掛けて戦わないと、俺の今出せる全部を出して戦わないと負けるッ……)
『ミカエルも何か因縁がありそうだな。ガブリエル、ラファエルはどうするんだ?』
青眼と呼ばれた天使・ガブリエルはベルグラ童子を指名した。
そして、次に白眼と呼ばれる天使・ラファエルはアスロト三吉とルシイド亜久良を指す。
ウリエル対sin僟隊の勝負と思われた戦いは、天使四体の乱入により五対七の団体戦へと発展した。
各々はそれぞれの対戦相手と勝負の為に場所を移し、sin僟隊、天使共に離ればなれで戦うこととなった。
七人の中に今までにない緊張が走る。
数が少ないと言え、相手はあの強力な力を持つ天使が五体。
こちらはまだ、sin僟の本当の実力も引き出せていないメンバーが全員。
とても勝ち目のない戦いだと全員が思った。
しかし、ここで諦めれば世界は滅亡、自分達も生き返ることができずにこの世界から消え去る。
それでは今まで戦ってきた意味がないし、生き返ってやりたいことが全くできなくなってしまう。
そんな思いを心に宿し、覚悟を決めて七人は天使に立ち向かう。
第二十二話読了ありがとうございます!!
今回、とうとう人類抹殺を目論む神の手下、天使が全員登場いたしました!
崩壊間近の東京で傑含むsin僟隊は強大な天使達にどう立ち向かうのか?
皆様、次回もどうぞお楽しみに!




