【プロットタイプ】現実主義な潔癖症
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
現実って綺麗とは言い難いので、少しぐらい目を瞑る事をオススメするよ。君のことだよ、ゆらりぃ。
この世界は綺麗では無い。些細な事で腹を立てる人が多過ぎる。自分の事を棚に上げて避難する人が多過ぎる。事実に基づいて優越感に浸る人が多過ぎる。
醜くて、醜くて、醜くて、醜くて、醜くて、醜くて、反吐が出る。
けれども私のその内の一人であり、だからこそ、そんな自分に刃を向けたくなる。
俺は目の前に座る諭羅を観察する。俺には目もくれず、ただ延々と文字を書くことに専念するのは、書きたいものがあるから。他に目を向ける余裕が無いから。そのお陰で、原稿用紙の大半が文字で埋まっている。
そうして文字だけで埋め尽くされていれば、揺らぐ事も、迷う事も、無いだろうに。
「光栄だな。君が私に興味を持ってくれるなんて」
俺の視線に気が付いたのか、書く手を止めて顔を上げた。優等生の微笑みがあった。完全無欠の皆が理想とする顔があった。
俺はその様を暫く観察した後、ぽつりと呟いた。
「許せないのか。自信過剰な奴が、優越感に浸る奴が、人を見下す奴らが」
今、諭羅が書いている話は、頭に乗った人間が成功する話だった。そうして数多の人々を見下す話だった。そうして見下された側の苦しみを延々と書き連ねる話だった。
「其れは誰だってそうでしょう?」
「お前の其れは異常だろ? 潔癖症」
そう言うと、大きく目を見開いて、此方を見た。けれども段々と瞼が下がって来て、憂いを帯びた表情になる。今一番、最も素に近い表情であり、これこそが本来の諭羅なのだと感じさせた。
「現実で、ありもしない過剰な自信を有してる。そうしてその自信を持ったまま相手に接し、現実を突き付けられて絶望する。もしくは相手を容易く傷付ける。
空想に浸るばかりで、現実を見れて無いからだ。そうして無駄な時間を費やして、ゆっくりと朽ち果てて行く」
「経験と事実に基づいた自信は素晴らしいものだよ。けれども、解釈違いを起こしたら、脳内で勝手な優越感に浸ったら、其れはただのゴミ山だ」
やはり潔癖症なのだ。潔癖症の癖に、現実を見たがるから、こうやって容易く傷付く。他の奴らと同じ様に。そんな事、さっさと手放してしまえば良いのに、きっと出来ないのだろう。
「面倒だな……」
「そうだね。私が分かっているよ」
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
相変わらず字面最悪なので。
『俺が/私が初めての彼氏だったのに』、『俺で/私でファーストキス終わらせたのに』。
そんな言葉を見る度に、
現実は意外と皆、上書き保存だよ?
推しキャラ変わった時、そこまで未練とかないじゃん?
いや、好きではある。でも記憶の遠くにあると言うか、そこまで粘っこい感情ないよ。
と冷めた目で淡々と考える不粋な人間です。
そうしてその言葉が二次元で生まれた根源って、
『相手は自分の事をまだ考えて欲しい』
もしくは
『まだ相手は自分のことを思ってくれている』
っていう甘い未練か、根拠のない自信の裏返しだと思うんですよ。
『いやいやいや、相手方のお眼鏡に適わなくなったから、捨てられたんでしょ? 現実見なよ』
『未練がましいのは、其れを考えてる貴方でしょ?』
だから切り替えた方が良い。 下手な傷を負う。
あるはずもない幻想に縋って、弁明する人を見ていると、痛々しいんですよ。
前に『この人の魅力を知ってるのは自分だけ』みたいな話を見た時も、こんな思い。
この人、他人も知ってるって知った時、大小関わらず傷付くと思うんですよ。
『私だけじゃなかったんだ……』って。
そうして数多の時間を無駄にして、本当に手に入れたいものを見つけた時、タイムオーバーとか『自分の人生なんだったの……?』って考えない?
其れが生産性があって、誰かを傷付ける事無く救うことなら良いけど、大抵相手に不快感与えない?
これが諭羅の考え。
そんなん気にせんでえーじゃん。が出来ない。
だから考え過ぎて病む。