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剣に魔法に勉学に

セラーナと遊んでから1年。遊びに行く約束は覚えているが、行けずにいた。


ティオール「(はーっ最近は忙しいなぁ...)」

第二言語を習得したことによって言語習得スキルが進化して、言語理解へとなった。これによって今は第三言語・第四言語を同時並行で習得中だ。

さらに...

ドラーフ「おい!ティオールー!剣の修行を付けてやるぞー!」


...そう。父ドラーフに剣技の修行をセラーナと遊んだ1週間後から始めると言われ現在も継続中なのである。

ティオール「分かったー今行くー」

ドラーフ「おう!待ってるぞ!」

ティオール「(父さんはなにやら騎士団長で、1人で3国の兵士と同じレベルの強さだって言うし...まあ幸運っちゃ幸運だけど、勝てるわけないんだよなぁ。)」


だがしかし、少しティオールも思っているところがあった。

ドラーフ「おうおう!その意気だ!頑張れ!」

ティオール「(3国の兵士と同じレベルの強さ...別に疑っている訳では無い。父さんのお陰でこの小国も攻撃されないとは言われているし...の割に、滅茶苦茶強いって感じでは無い。手加減されているのかな?まあそれは当たり前か。)」


ドラーフ「俺に1発でも攻撃を当てられたら...お前が習得している言語のなにか分かるのがあったら教えよう。それか教師をつける。」

ティオール「...本当に?」

ドラーフ「本当だとも。勿論、俺が攻撃で全力を出すとかは無い。だが、防御は...」

ティオール「よーし、頑張るぞー!(身体強化とウインドでまずは真正面から!)」


ティオールの直進攻撃をドラーフは受け止める

ドラーフ「なかなかいい攻撃だな!だがそんなもんじゃ俺は倒せんぞ!」

ティオール「罠にかかったな!「アースドール!」」

大地から作った人形をティオールはドラーフの背後と地面の下に忍ばせていた。


ドラーフ「なるほどな。」

そう言うと後ろの人形の攻撃をティオールの剣を受け流して、ティオールの剣が人形を貫いた。

ティオール「(おいおい嘘だろ!?気配感知とかされてたのか!?)」

ドラーフ「いいのか?お前の下の人形が攻撃に来るぜ?」

ティオール「しまっ!」


時すでに遅し。ティオールの真下から人形がティオールのお腹に直撃した。

ティオール「ぐぅ...いったたぁ...」

ドラーフ「まあ、俺の勝ちだな。だがまあお前も頑張った事だし...教師をつけてやろう」

ティオール「ほ、本当に?やったぁー!」

ドラーフ「(あれはいい作戦だったし、あの人形の存在には気付いていたが...それを構築する魔法の熟練度が4歳とは思えないほど高い。これは魔法の才があるのかもしれんな...)」


ティオール「(なあ、アスタート...あの作戦何が悪かったんだと思う?)」

アスタート「はい、悪くない作戦だったとは思います。が、ドラーフはアースドールに自身を中心から3m圏内に入っている存在を感知しているので気付いていたのだと思われます。」

ティオール「(なにかスキルとかって感じなのか?それなら俺も欲しいな)」

アスタート「おそらくの可能性ですが...スキル「気配感知」「魔力感知」などの基本スキルの可能性もありますが...それ以外の可能性が高い。としか推測できません」

国3つ分の戦力は伊達じゃないな...そう思った


それから1ヶ月経ち、教師が来る事になった。

ジセン「今日から君の講師を務めることになった。マイル・ジセンだ。」

マイル・ジセンと名乗る男...は中性的な顔立ちで、緑髪に黄色の瞳。片眼鏡であった。...若いな。身長も小さいし。

ティオール「えっと、先生は何を教えてくれる人なんですか?」

ジセン「私が頼まれているのは、魔法と基礎的な勉学だ。」


そうしてジセンは玄関の前へと行く

ジセン「まずは、魔法をやってみよう。外へ行くよ。」

ティオール「は、はい。分かりました。」

そうして外へ移動すると、ジセンは杖を構える。

ジセン「じゃあまずは...基本の「ファイアー」からやってみよう。」


そう言うと杖の先端に火が溜まって行く

ティオール「(ファイアーか...それはもう覚えてるんだっけか。)」

ジセンはその火を遠くへと放つ

ジセン「どうだ?これが基本のファイアー。まあ、感覚を掴むのにも半月は掛かるから、気長にやろうね。」

ティオール「(んー...なあアスタート。それって本当か?俺が覚える時に出すのは半日も掛からなかったと思うぞ?)」


ティオールがそう問いかけるとアスタートは言う

アスタート「はい。確かにあなたが感覚を掴むのに半日。発射も感覚を掴んでから数分程度で出来ました。」

ティオール「(それならなんでだ?ファイアーを覚えるのに1日も経たなかった理由)」

アスタート「それは、あなたの種族が原因でしょう。」

ティオール「(種族が原因?どういう事だ?)」


そんなことを考えていると

ジセン「それじゃ、折角だしファイアーの練習でもしてみよう」

ティオール「え?は、はい。(ファイアーなんて久しぶりだな...ファイアー)」

そうティオールがファイアーと心の中で唱えると手から本当に微かな火が出てくる

ジセン「おお、君は大分センスがあるな。こんなにすぐ出ることは無いぞ!いやぁ、教育のしがいがある。」


ティオール「アスタート、どうだ?制御はできてたか?初心者っぽくなってたかな?」

アスタート「...まず初心者っぽく思われたいのなら出さずにでないと言えばよかったのでは?」

ティオール「(確かに...)」

アスタート「...それによってスキル「自動制御」のロックを開けることができるようになりました。」

ティオール「(自動制御?)」

アスタート「脳内で「このくらい出したい」と思った量に近しい量出すことが出来ます」


ティオール「(なるほど!つまりわざわざ魔法の調節をしなくていいってことだな、もう技名とかどうでも良くなるじゃん!ラッキー!面倒くさかったんだよな)」

アスタート「そうなります。けど、魔力の消費量は放出量によって変動しますので気を付けてください。」

ティオール「(解除して...折角だし使ってみるか。ファイアー程度に調節して...発射!)」


すると、本当にそれまで出せていたファイアーと同じレベルの火が出てくる。

ティオール「(よし、せいこ...あ、そういえば...)」

いたな〜...と思いながらジセンの方を向く

ジセン「...君は凄いな。こんなにセンスがある人のことを僕は見た事がない。というか、私...いや、あるいは熟練の魔道士でもこれは...」


ジセンは家の前の玄関へと行き、手招きする

ティオール「(うわ〜まだまだ魔法試したいなぁ。身体強化にも適用されてるのかな?魔力量を増やしてもっと自由度を増やしたいなぁ!まだ覚えることの出来る属性も覚えたいなぁ!)」

と考えていると

アスタート「...喋っていいですか?」

ティオール「(あ、気付かなかった。どうした?)」

アスタート「スキル「自動理解」のロックも解除出来ました。」


そうアスタートが言うとティオールは疑問に思う

ティオール「(自動理解?俺なにかしたっけ?)」

アスタート「ファイアーの調節の加減が完璧だったから...ですかね?」

ティオール「(なるほど。まあファイアーは1歳ぐらいの頃結構出してたからな。イメージはしやすかったのもある。でもそれだけが理由か?)」

アスタート「いえ、言語理解。それと魔法理解。制御理解などの様々な理解が纏まりひとつになった物それら諸々を含めて「自動理解」です。」


ティオール「(なるほどな。それよりも知りたいのは勉学だ!読む書くとかは出来ても、聞くとか喋るとかは出来なかったからな。それをここで...!)」

言語について学べることは学ぼう。そう思いティオールはジセンの手招く方へと行き、家の中へはいるのだった

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