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遊び帰ろう

優誠は、異世界へと転生。転生してから3年の月日が経ち、セラーナという子と遊ぶ事になった。


ティオール「セラーナは何で遊びたい?」

セラーナ「んーとね、おままごとと!石集めと!泥団子と!」

ティオール「い、いっぱいだね。...よし!それなら泥団子でも作ろう。」

そうして泥団子を作ろうとセラーナは頑張って作ろうとするが...


セラーナ「泥団子...」

...1週間連続で晴れなので勿論土が湿っているはずもなかった

ティオール「うーん...それなら、僕が魔法を使うから。少し待ってて」

そうして土を抉りとり

ティオール「「アクア」「グラウンド」」

軽く水で土を湿らせ、グラウンドでイメージした泥団子を作る。


セラーナ「すごーい!それどうやったの?」

ティオール「まあ、簡単な魔法だよ。セラーナも作ってみる?」

セラーナ「うん!泥団子ー!」

ティオール「ははは、それじゃあ少し待ってね。「レイン」」

そうティオールが言うとセラーナの右側に小規模な雨を降らせる。


ティオール「あれも魔法。雨がおさまるまで少し待っててね」

セラーナ「うわー!雨だぁー!」

そう言ってセラーナは雨が降っている場所に進んでいく

ティオール「あ、やば。(セラーナの事濡らしたらフレイド様に怒られる)「ウインド」!」

そう言ってセラーナの進行方向の真逆に風を発生させる。


ティオール「(やばいこれしたのはいいけどセラーナが後ろに転びそうだ!)「身体強化」「ウインド」!」

身体強化で速度を上げ、ウインドで更に加速。ウインドを手からもう1つ出してセラーナの落下の速度をできるだけ下げ...あ。

ティオール「(調整ミスったー!やばいこのままじゃセラーナが逆に前に転ぶ!それはまずい!)届けぇー!」


セラーナ「あぅ」

ティオールはそのまま速度を落とさずセラーナの事を抱きしめて雨を降らせた場所へと突っ込んだ。

ティオール「濡れてないか?大丈夫か?...大丈夫そうだな。よし、「レイン」解除。っは〜...濡れたなぁ...って服!」

セラーナ「お服はね、大丈夫だよ!」

ティオールは安心した。

セラーナ「凄いね!えっと...」


ティオール「ティオールだよ。ごめんね、セラーナ。痛くなかった?」

セラーナ「うん!痛くなかった!楽しかった!」

ティオール「えっと...泥団子は作る?」

セラーナ「うん。作るー!」

そうしてセラーナとティオールは泥団子を作ったりして時間を潰し...


スイレーン「ティオールちゃーん。どこいっちゃったのー?おーい!」

ティオール「(ん?母さんの声か。しかし、3年経っても母さん2人は結構違和感を感じるものだなぁ...)母さん?どうしたのー?」

そう言うとスイレーンは走って向かう

スイレーン「こんな所にいたのね...って、貴方の横にいる女の子は?」


セラーナ「シェラーナです!3歳です!」

スイレーン「あら、いい子ね。ティオールちゃんの友達?」

セラーナ「うん!友達!」

ティオール「友達だよ。セラーナはレスミッド家4男のフレイド様の子供なんだよ!」

スイレーン「レスミッド家って...この子王族の娘なの?」

ティオール「?うん。そうだけど...」


そう言うと少し俯くが...

スイレーン「そうなのね。よろしく、セラーナちゃん。良ければこの後家まで送っていこうか?」

セラーナ「うん!おうち!かえるー!」

ティオール「僕も本買う時間が欲しいし帰ろう。」

スイレーン「貴方はそれが目的でしょう?...全く、可愛げのない...まあでもそうね。このままだと夕方になっちゃう。」


そうして家に帰宅途中

ティオール「(...なんでセラーナはずっと俺の手を握ってる!?ていうかこれ俺が実際には19年生きているって事を知ってる人がいたら犯罪じゃ...てか、よくよく考えたら助ける時に咄嗟に抱きしめたけどあれもロリコンって勘違いされる!?不味くないか...!?)」

スイレーン「あらあら、仲がいいのね貴方たちは。」

ティオール「あはは、まあね...」


そうティオールが言った後、セラーナが喋り出す

セラーナ「うん!あのね!ティオールね!あしはやかったし!なんかね、ま...!まほ」

そう言いかけた時ティオールはセラーナの口を手で塞ぐ

セラーナ「もっむふ?」

ティオールは小声で言う

ティオール「これはまだ誰にも言ってないんだ。だから、セラーナと僕の秘密だ。」


そうしてティオールが口を塞ぐのをやめる

セラーナ「うん!わたしとティオールだけのひみつ!」

スイレーン「あら、秘密事?私も知りたいわね〜...」

そんな事を話していると唐突に

セラーナ「あ!お家だ!」

と指を指す。指したのは...やはり王城だった...

ティオール「母さん、質問なんだけど」

スイレーン「あら、あなたが質問だなんて珍しいわね。どうしたの?」


セラーナへ王城へと向かって走り出す

ティオール「僕らみたいな平民が王城に入っていいの?」

スイレーン「え?ああ、私達は...平民じゃないから大丈夫よ。」

ティオールはとても驚いた顔で言う

ティオール「え!?じゃあもしかしてだけど...貴族?」

スイレーン「え?ええ、まあそうなるわね」


ティオール「(...まじかよ、確かに何不自由ないなとは思っていたけど...まさか貴族だったとは...でもこれで好きな物も自由に買え...)」

そう考えている途中だった。

セラーナ「いたっ」

ティオール「(ん?なんだ?)」

そうしてセラーナの声がした方を見ると、どうやら男性にぶつかったようだ。


男「あーお嬢ちゃん、痛かったなー。親御さんはどこにいるんだ?あぁ?」

セラーナ「えっと、ごめんなしゃい」

そう半泣きの状態でセラーナは謝る

男「ごめんじゃなくてどこにいんのか聞いてるんだよ!」

男はそう言いながらセラーナを蹴ろうとする。

ティオール「(まずい!一旦魔法で!)」


そう考えていた時

スイレーン「「ネイチャーブレッシング」混合:氷・木「結合・氷木ひょうぼく」」

スイレーンがそう言うとスイレーンと男の一直線上に地面が凍り、男の地面も凍る。

男「うわっと!?」

そう男が転びそうになった瞬間下から氷で出来た木の形状をしたものが生えてきた。男はその木の上に腹から乗った


スイレーン「子供に手を出そうとするなんて、最低ですね。」

そう男に大声で言い放った後

スイレーン「大丈夫?セラーナちゃん。」

セラーナ「うん。でも怖かった...」

スイレーン「そうだったわよね。それじゃ行きましょうか。」

ティオール「(か...かっけー。なんだそりゃ!?いやいやあの技反則レベルだろマジで。すごぉ...)」


そうして帰路に着くが...

ティオール「(なんかさっきよりもセラーナの握る手の力が強い気がする...さっきのがよっぽど怖かったのかな?)」

そう思いティオールも握り返す。

セラーナ「なんか、ティオールってお兄ちゃんみたい。」

ティオール「まあ、僕もセレーナと同じ3歳だけどね。」


そう言うとスイレーンが食い気味に言う

スイレーン「でも、ティオールちゃんって3歳には見えないわよねぇ...なんか、もっと大人って感じ」

ティオール「(やばいばれてる!?)えっ!?そ、そうかな?まあ最近の子供はませてるって言うし!(俺の元々いた世界では。)」

スイレーン「そうなのね〜」

ティオール「(セーフ)」

と思った


そして、セラーナの家の前へと着くと

フレイド「おお、ティオール君。遊んでくれてありがとうな。是非また遊んでやってくれないか?この招待状があれば敷地内に入る事が出来るから。」

ティオール「勿論いいですよ!ありがとうございます!」

そう言って招待状を受け取る

スイレーン「じゃあ、私達も帰りましょうか。」


そうして家に帰ろうとするとティオールにセラーナが後ろから抱きつく

セラーナ「や、かえらないで!」

ティオール「また遊べるから。その時に遊ぼう。ね?」

そう言うとセラーナは目を輝かせる

セラーナ「本当に?」

ティオール「うん。嘘はつかないよ。」

セラーナ「絶対だよ!」

ティオール「分かった。絶対だ。」

そう言うとセラーナはフレイドの元へ戻る

セラーナ「また遊ぼうねー!」

ティオール「うん!またねー!」


そうして帰路につき...次にセラーナと遊ぶのはこれから3年の月日が流れてからであった。


ちなみに...

セラーナが泥団子を作っている中...

ティオール「服濡れちゃったなぁ...まあこうするしかないか。「フレイム」「ウインド」これで服を乾かしてっと...」

セラーナ「それはなにをやってるの?」

ティオール「え?ああ、服を乾かしているんだよ。さっき濡れちゃったからね。」

セラーナ「私もやるー!」

ティオール「(子供って、本当になんでも真似したがるな...)」

そう思ったのであった...

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