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チュートリアル

優誠「(あれ?...ここはどこだ?さっきまでのは夢だったのか?)」

アスタート「いいえ、夢ではありません。異世界への転生を本格的に開始・実行し、貴方は異世界へと転生されました。チュートリアルを開始します。チュートリアル中は現実の時間の加速度が0となります。」

優誠「(アスタートさんが居るのならば現実なんだな...現実の時間の加速度が0って事は、現実での時間が経たないってことか?難しいな。それよりも...俺の目の前にいるこの人は誰だ?なぜ俺はこの人に抱かれている!?というか...手が小さくない?)」


抱いてる人「よしよ〜し。いい子ですね〜」

そう言って俺を抱いているのは、金髪で右目に澄んだ青い瞳と左目に澄んだ緑色の瞳をしたとても美人な女性であった。

アスタート「この方の名前は、ディエル・スイレーン。この世界の中の貴方の母にあたる人物となっております。」


優誠「(これが...俺の母親か。くそ、可愛いな。てかこんなに若いのに母親なのか?)」

アスタート「ディエル・スイレーンは種族が人間ではありませんので、見た目上や身体構造等は若いですが、実年齢は推定176歳となっています。人間年齢では、約17.6歳です。」

優誠「(なるほど...つまり実年齢の10分の1って事か。)」


スイレーン「ほら、あなた。産まれたわよ」

そう言って筋骨隆々な男に俺を渡す

?「お前の父親だぞ〜ティオル〜」

優誠「(この人は?父親か?)」

アスタート「はい。この方は貴方の父親に当たります。名前はディエル・ドラーフとなっております。」

優誠「(なるほど。ありがとう。意外と助かるよ)」

アスタート「ありがとうございます」


優誠「(それでなんだけどさ...この人達は何を喋っているんだ?)」

アスタート「これは、この世界での標準語となっております。この世界の言語の習得を早めるために言語習得スキルを獲得します。」

そうアスタートさんが言うと謎の表示が俺の目の前に出現した


優誠「(うわぁ...)」

自動的にスキルの欄に移動して、言語習得スキルへ移動する。チェーンに錠のようなものが掛かっている。その錠の鍵が開かれて、スキルの欄に言語習得というスキルの表示が増えた。

優誠「(すっ、すっげぇ...本当に異世界って感じするわ...)」


それから月日は流れて3年が経ち、俺もこの標準語は16歳の優誠としての理解能力と言語習得スキルに子供の脳の吸収率もあってざっと理解したのでこの世界の第二言語習得のため頑張って勉強している。

俺のこの世界での名前はディエル・ティオールで、年齢は現在3歳。そこそこ裕福な家庭に生まれており、何不自由なく暮らせている。


ティオール「ねぇねぇ母さん。」

スイレーン「あら、ティオール。どうしたの?もしかして遊びに行きたいの?」

ティオール「いや、言語の本欲しくてさ...東の地方の龍国のチュリク語を覚えたくてさ。良いかな?」

スイレーン「ええ、良いけど...本当に遊びに行かなくても良いの?」

ティオール「うん!」


そう言うとスイレーンは顔を少し顰める

スイレーン「いいえ、ダメです。勉強の代わりに遊びにでも行きましょう。」

ティオール「えぇ...」

そうしてティオールは、母親のスイレーンに連れられて広い草原に来ていた。


ティオール「母さん、なんでうちの近くにこんな広々とした草原があるの?僕らの家は都市に近いんじゃないの?」

スイレーン「私達の住んでいるレスミッド共和国は小国だからね、この辺はまだ全然手がつけられていないのよ。ほら、遊びなさい。」

ティオール「...遊んだらちゃんとチュリク語の本買ってよ。」

スイレーン「はいはい。」


そうしてしばらく遊ぶ事にした。

ティオール「ここまで来れば使ってもバレないかな...(しかし、スキルも結構増えたよなぁ。隠れて魔法の習得にも手を出してるけど...火・水・風・光の基本四属性を覚えて4属性操作。この世界では邪とされている闇の属性の闇操作。体の効率的な動かし方を模索中に覚えた...身体強化!)」


そうしてティオールは走り、跳ぶ

ティオール「(おお!3mは行けてるんじゃないか?)」

そして俺は着地をする

ティオール「いやぁ、なかなかいい出来だった。次は魔法を...」

?「き、君。それって身体強化魔法じゃないかい?」

そう高そうな服や黄金のネックレスや指輪などのネックレスを身に纏う若々しいおじさんが喋りかけてきた


ティオール「え?あー...まあそうですかね。(アスタート。こいつって誰だ?)」

アスタート「はい。...知りません。」

ティオール「(え、どういう事?親の名前は分かってたじゃん!)」

アスタート「それはあなたの親だからです。他人の場合は相手方から名前を聞かなければ分かりません。」


ティオール「(まじか...そういや、親以外と会ったり喋ったこと無かったな...でも服装的にはなんか庶民って感じではないよな。少なくとも貴族ではありそうだ。)」

アスタート「はい。上質な素材なども使われていますので間違いは無いと思います。」

ティオール「えっと、おじさんの名前は...?」


フレイド「自己紹介もせずに、すまないね。私はレスミッド・フレイドと言う。君は?」

レスミッド?どこかで聞いたような?そう思いながら自己紹介をする

ティオール「ディエル・ティオールです。3歳です。(アスタート、なんかレスミッドって聞いたことがある気が...)」

アスタート「はい。母スイレーンが言っていた国の名前と合致していますね」


そうしてティオールは気づく。この人って...

ティオール「王族...ですか?」

フレイド「君は賢い子だな。確かに私は王族だ。といってもレスミッド家の4男だ。私の家は男5人女4人でね。私の王位継承権は7位だから王位とは無関係だ。気楽に接してくれて構わないよ」

そう言ってはははと笑う。


ティオール「い、いやいや、そういう訳にも行かないですよ。お...わたくしなんて平民ですから。そういえば風の噂で聞きましたよ!確か昨年5人目をご出産されたんですよね!おめでとうございます!」

フレイド「私の子の話を知っているのか。珍しいな...そういえば君は3歳なのか。私にも3歳の子がいるが、君はとても賢い子だね。感心するよ。次は君が王位を継承するかもしれないね。」


ティオール「え?、お、恐れ多いですよ。...というか今更なのですが、なぜこんな所に王族のフレイド様が?」

?「パパー!この石大きいよー!」

そう言ってフレイドに小さい青髪と緑の目をしたボブの少女がやって来た。

フレイド「おお、セラーナ!やっと来たか。うんうん。そうだなぁ大きいなぁははは」

ティオール「えっと、フレイド様。そちらの方は...フレイド様のお子様ですか?」


そうティオールが言うとフレイドはセラーナを抱っこする。

フレイド「この子はセラーナ。君と同じ3歳だ、仲良くなれると思うよ。セラーナ、自己紹介は?」

セラーナ「えっと、シェラーナでしゅ。よりょしくおねがししましゅ。」

フレイド「はは、よく出来た。いい子だね」

そう言ってフレイドはセラーナの頭を撫で、セラーナはとてもはしゃぎ喜ぶ


ティオール「可愛いお子様ですね。僕はティオールと言います。よろしくお願いします。」

フレイド「良ければ、少し遊んでやってくれないか?少しやらなければならないことがあってね。」

ティオール「はい。良いですよ?(やらなきゃいけないことってなんだろ?...まあいいや。)」


そうしてティオールとセラーナは少し遊ぶ事になった。

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