冬
甘い甘いラブストーリー
ゆうとはゆずと北海道旅行に行って、帰宅途中の夜渋滞捕まってしまった。
ゆうと「渋滞ハマっちゃったなぁ..」
ゆず「だから高速降りるって言ったでしょ!ほんと頼りない!」
ゆうと「ごめんって....すぐ抜けれるでしょ、」
ゆずは顰めっ面である。ゆうとはそんなゆずを上手く宥めた。
ーずいぶんと時間が経った。
北海道の夜は凍える寒さである。
今日は特別寒くなる予報は無かったが、やはり慣れない地での旅行にはトラブルがつきものだ。
道路も少し凍り付いていて、車のランプが霜に反射してすこし反射して見える。ゆずの言った通り、寒冷地タイヤに変えておいて良かった。
にしても、北海道の夜の寒さは本当に度肝を抜かれる思いである。もちろん、車内も例外ではない。
ゆうと「けっこう長いな....ゆず、起きてるか??」
ゆず「........」
ゆうと「寝ちゃったか....
毛布でもあれば良いんだが....この上着で我慢してくれ...」
ゆうとはそっと、ゆずに自分の上着を被せた。
もちろんこんな薄手でこの寒さがしのげる筈がない。ゆうとの気持ちながらの心遣いである。
ゆず「.....寒い。」
ゆずがぽろっと口から溢した。
そっと目線を横に向けると、寒そうなゆずが僕の袖をそっと摘んでいる....
ゆず「ゆうと...寒いよ.....」
ゆうとの目に弱々しいゆずが映った。
ゆうとは考える間もなく、ゆずを見て早く抱きしめなければならぬと思った。その衝動に駆られたのである。
ゆうとはシートベルトを外し、ゆずをばっと抱きしめた。
抱きしめたと同時にふわっとゆずの香りが漂う。
ゆずも思わずゆうとをぎゅっと抱きしめた。そして、少しの沈黙が続いた。
何か安心したのだろうか、ゆずの抱きしめる手が少し緩まった。
ゆうとは思わずゆずの顔を見た。
ゆずは、ほっとしたように眠っている。顔は少し赤い。照れくさいのか、寒いのか、今更どうでも良い事だ。
寒い北海道の夜ー
見渡す限りの白い雪、信号機の光も窓越しの霜を通してもぼやけて見える。風は無い。周りの家の住民ももう寝たのだろう。あかりがポツポツとしか見えない。そして、ただゆうとの目の前には、何重となる車の赤いテールランプ、そして奥先は暗闇と、そして先の見えないただただ続く冬道。
ゆうとはこんなに寒寒した夜にお
いても、こんな時間がまだ続けば良いのだが、
とそう思ったのだ
楽しんでくれたら幸いです




