道とは
詩集のタイトルソングです。
道とは目の前に拓かれた景色のことだけ言う
踏みしめてきた過去は もうすでに鎖されたものだから
太陽がのぼるのはいつだって あしたの空だ
背負う星にはなにひとつ くれてやるなと
への字に唇しぼるけれど それても
バックミラーをちらりとのぞいてやるだけじゃなく
たまにゃ自分の目で振り返って見てみろよ
置き去りにしてきたものの連なりが
これまでをつくってくれたはずさ
手を振ってやれとまでは言わねえが
まばたきひとつぶんの黙禱くらいしてやりな
道とは目の前に横たわる景色のすべてを言う
踏みならすつもりでも 踏み荒らす若さは愚かさだな
太陽が沈むのはいつだって きのうの海だ
むかうさきにはそのぜんぶ くれてやりなと
眉間に太眉しぼるけれど それでも
バックモニターじろりとにらんでおくだけじゃなく
たまにゃ自分の首 振りむけるか試しなよ
だきしめてやれないもののなきがらが
これからを見守っているはずさ
手をのべてやるのまではできねえが
うなずきひとつぶんのありがとうなら届くだろ