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現実から逃げたらもふもふと女子に囲まれました。  作者: 崩月 村正
第二章 ボルクドの街
10/13

闘いと生活の一歩

スンマセン!いろいろと修正してたら過ぎてました!遅れましたが投稿させてもらいやす。

「でっでは、はじめ!」

「行くぞ!出来損ない!」


瞬間、自身に満ち溢れた男は自らの武器(エモノ)を一直線に投げた。彼の闘い方を知らない者からしたら、それは確実に虚を突く攻撃となる。しかしもう一人の、深く鋭く怒りを滾らせた男は、()()を予想できていた。


なぜなら彼は鑑定持ち。相手のすべての情報がわかるのだから、当然その相手の持つスキルや魔法がわかるのだ。もはや戦法という何よりも重要な情報を明け渡していると言っても過言ではない。彼の脳はその大きな戦斧と鋼索糸というスキルだけで武器の投擲を視野に入れた。このように鑑定持ちと凡人では闘いのスタートラインからすでに違っている。もはや闘いとして成立できていない。


闘いとして成り立たないだけで、鑑定された相手が圧倒的な力を持ち合わせていれば、負けることはないのだろう。


この男もそう思った。

例え目の前の少年がレベルを偽って教えたのだとしても、レベル5なんて間抜け過ぎる嘘を言うのはあまりにも滑稽すぎる。レベルが5なのはきっと本当だ。鑑定スキルをもっていたとしても自分には勝てない。男はそう考えていた。


実際そう間違いはない。青年は嘘をつかずありのままのレベルを答えた。そして鑑定スキルをもっている。ただ違うことがあるとすれば、彼が異世界人であることだ。


異世界人はこの世界の人間より、強い。


「俺の、勝ちだァァ!」

「遅い」

「なッ⁉」


実際この青年は男が巨大な戦斧を投げる前に移動し男の真後ろに素早く移動していた。

男が投げた物が地に着き、青年は自らが持つ片刃の細長い剣、カタナと言われる長い武器の柄と鞘を握る。そして青年は男に尋ねる。


「お前はあのゼドという獣人に暴行を加えているのか」

「…へっ!だからなんだよこのクソガキ!ちょっと脚が速いからって勝った気になるなよ!」

「そうか」


そして一言


「なら早く終わらせよう」



男はスキルを最大限活用し相手の青年を屠る勢いで襲いかかる。その際青年は鞘を握ったままである。にもかかわらず、青年は男の前を通り過ぎようとする。

青年がほんの少しだけだけ刃を引き抜く。鞘から刀身が露わになると共に2つの光を纏う。

目にも留まらぬとはこのことだろう。今まさにその刃先向けられる男も、勝敗を期待する外野の者も、誰一人としてその抜刀を捉えることが出来なかった。ただ一人、身を削る獣人だけが()()を見逃さなかった。命じられた審判としての役割故か、獣人の能力か。自身にもわからぬままその()を見つめた。


「炎?」


紅く燃える炎と蒼く駆ける雷。2つは合わさり紫黒の線と成る。そして流れるように男を斬りつけ青年は技を放つ。


「居合 紫燭(シソク)


脳が理解できず立ち止まる男。体が動かない。視界が揺れ、そして気づく。自分は負けたのだと。


「ガハッ」

「峰打ちだし死にはしないよ」


状況が飲み込めない観客と審判。数秒呆けて青年が一言。


「審判、勝敗は?因みに俺の名前はペアです」

「はっ!しょっ勝者、ペア!」


自分がすべき仕事を思い出した獣人が結果を言い放つとと同時に、未だ状況をつかめなかった観客たちの頭が男の敗北を理解した。


「すっスゲー!アックスを一撃で倒したぞ!何だあいつ!」

「おいおいおかしいだろ!鉄級冒険者を一撃で負かすなんて、少なくとも銀級以上の実力があるぞ!」

「あれ例の特攻猪(ストレイトボア)じゃね?」

「バッカでぇ!あいつは森の奥深くに居るんだからよ、いくら強いとはいえこんなガキには付いてこねぇよ」


湧き立つ観客たちをよそに一人の青年は、身を削り 朽ちかけた 独りの獣人に手を差し伸べる。


「君の痣」

「あっいや」

「俺は…君程じゃないかもだけど、俺も似たような境遇だし、困ったことがあるなら教えて欲しい」

「うっうん」


余韻に浸る観客達を残し青年は闘技場を後にした。


「かっこよかったわよ。マスター」

「…うるせー」


でも新スキルがまだ扱い安くて助かった。

今回俺が追加したのは[居合術]と[刀剣術]、それと[魔導武装・纏刃(まといば)]の3つだ。居合術と刀剣術は名前の通り剣術のスキル。魔導武装・纏刃は刃を持つ武器に魔法を付与できるといったスキルだ。クレアのおかげで魔法の種類が多いから技にもバリエーションが出来る。クレア様々だな。


「マスターこの後どうするの?」

「そうだなぁ」


クレアに会いに行ってもいいけど、ファルンさんにも呼ばれてるし冒険にも行ってみたいしなぁ。


「よしっ!ギルドに行って宿屋を取ったら冒険に行く!」




「すいません。ギルドの登録をしたいんですけど」

「あ、さっきの強い人!見てましたよ決闘!すごかったです!」

「あっアザッス」


「ギルドの登録とのことですが冒険者階級(ランク)についての説明は入りますか?」

「お願いします」


ギルドのランクは全部で8つあるらしく、(ストーン)   (アイアン)   (ブロンズ)   (シルバー)   (ゴールド)   硬石(アダマンタイト)   幻石(オリハルコン)とのことらしい。


「本来なら登録したての場合皆さん一律で石級からなのですか、ギルマスから頼まれまして」

「ギルマスって」


もしや


「あっファルンさんです」


やっぱりね!


「で、頼まれたって何を」

「ペアさんの階級を銅級(ブロンズランク)にしておいてくれって」

「え⁉そりゃまたなんで?」

「ギルマスも見てたらしいですよ。ペアさんとアックスさんの決闘」


マジか!ちょっとカッコつけちゃったから恥ずかしいな…


「そういうことなのでペアさんは銅級冒険者として登録しますね」

「お願いしまーす。あっいい感じの宿とか知りません?コイツも入れれるような」

「コイツって…あー」


受付の女性の笑顔がひきつってらぁ


「そっそうですね。銅級以上の冒険者が使える宿舎がありますので、そちらにならそこのイノシシさんも泊まれるんじゃないですかね?」




紹介されたところに来てみたものの、


「無理だね」


そんな気はしてた。番頭…じゃねぇ女将?の狐さんが断言しよった。


「そこのイノシシちゃんが暴れないって保証はないだろう?」


ご尤もです。こんなイカチィデカイノシシ普通はすんなり受け入れられないよなぁ。まだバレてないけどモミジは指名手配な魔獣だし。


「あー。そうですね。モミジ」

「何よ」

「一応聞くけど暴れたりは…」

「するわけないじゃない。まぁ向こうから来たら抵抗はするわよ。というかなんで今日あんなチンピラの相手なんかしたのよ!ああいう面倒くさいイキリ野郎は無視でいいのよ無・視!」

「ごめんごめん。あっ女将さん。コイツは暴れないそうですよ」


言質とったし大丈夫だろ。ん?何をそんなに驚いていらっしゃる?・・・あ。


「なっ!あんた、その魔獣喋るのかい⁉」


やっべぇ!普通に素で話してた!そういや複言語者(マルチリンガル)つける前から話してたなぁ。ヤベェなー。


「あのちゃうんです。腹話術で話してまして、ほら」

「このとーり!」


ナイスアシストモミジ!一生ついていきます!


「…いやいいよ。そんな嘘くさい言い訳はよしてくれ」


ウッ


なぜお気付きに?

なんかやばい気がしたから鑑定しとこ。《鑑定》

________________________( )___________


〔ステータス〕

名前:マイ=コガネ   [Lv]85       «Parameter»

種族:獣人(狐)      [HP] 956,780/956,780   AGI 950 TEC900

性別:女        [MP]6,978,370/6,978,370  DEX 700 LUK600

年齢:168        [SP] 865,290/865,290   STR 680 VIT650

職業:幻石級冒険者

レベルポイント,735

スキルポイント,850

‹使用可能魔法›

‘炎系統魔法’

炎属性魔法 爆炎魔法 神炎魔法 焔魔法

雷魔法 雷電魔法 迅雷魔法

土系統魔法( )

岩魔法 岩石魔法 輝岩魔法

闇魔法 暗黒魔法

‘風系統魔法’( )

風属性魔法 暴風魔法 神風魔法 嵐魔法

獣魔法 獣身魔法

光魔法 幻影魔法

聖属性魔法( )

空間( )魔法

召喚( )魔法

〈スキル〉

鑑定_超 伸硬尾 居合術 魔砲(マジックガン)

家系(リネイジ)スキル〉

狐火・冷炎

〈加護〉

祖の絶対守護(フォックスガード)

〈称号〉

妖巫女 九尾(ナイン) 超・召喚士(ウルサモナー)

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

え、エグぅ。なに家系(リネイジ)スキルて。強ぉ。コクとどっちが強い?  しゅげー。


「どうやらあんたは異世界人みたいだし、何なら召喚士スキルをもっている。それだけもう十分だよ」

「うっ、うす」

「ほら、鍵やるからさっさとお行き」

「あざす」


なんか強いし口調が姉御肌だし不安だわ異世界。昼間の彼見たく弱いのばっかではないんだなぁ。


「ねえ私無駄に恥かいたんだけど」

「ごめん」


「…」



「ギルドランクを上げろ」


来たら開口命令された。


「なぜでしょう」

「それはお前が異世界人だからだ」

「というと?」


別にこういうのは低くてもいいんだよなぁ。俺がこの世界に来たのって元をたどれば動物に囲まれて暮らしたかっただけだしな。


「異世界人は基本的にこの世界の人間よりも強い。ギルドに入ったからには貢献してもらわなくては困る」

「なるほど」

「ここに三つのクエストとがある。どれも銅級から上がれるレベルのクエストだ」

_____________________________( )______

[ゴブリンの掃討]    [緋塗熊の討伐]   [イビルラットの駆除]

30~50体        2~4体         40~70匹

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「えーとク( )エストっていうのは依頼ってことですよね」


ムズイのは嫌だしダルイのも嫌だし適当に一番簡単そうなのやろ。


「わかりました。じゃあ一つ選ばせてもらいますよ」

「ん?何腑抜けたこと言っている。冗談はよせ」


はい?


「効率よく昇級するためだ。すべてやれ」

「へ?」


この()今なんて言った?


「周囲の了解を受けつつ素早く昇級させるにはこれが手っ取り早い」

「いやいやいや!無理無理無理‼」

「なに、炎系統が使えるなら簡単さ」


え、何この人パワハラなの?はぁ見た目が推しでも人間はだめだな。


「まぁ安心しろ。ある程度仕事してくれたらギルドから資金援助がでる」


ふ ふーん。お金で釣ろうってか?


「私にできることがあれば何でもしよう」


…何でも…なんでも…なんでも!?


「任せてください!言質取りましたからね!」


ギルドマスターの権限があれば、俺に辺境の家ぐらい用意してくれるだろう。あとは好みの動物とスローライフ。イイね!楽しみ!

元々アックスさんにはもうちょい頑張ってもらいたかったんですが、なんか気に食わなかったので早め目に退場させました。一応また出てくる予定。

これから3話はかけて初冒険に挑みます。

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