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魔王と正義

魔央 「正義とはなんじゃ。」


勇 「なんと!魔王が正義に興味を。」


魔央 「なにを言うか。わしは常に正義に満ちておるぞ。おまえら人間の正義と違うだけじゃ。」


勇 「それ言えるんなら、正義について大体分ってるんじゃない?」


魔央 「いやの、正義という言葉には【義】がついているではないか。」


勇 「うん?」


魔央 「義手とか、義母とか、義理とか、日本語で【義】とは仮とか代替えみたいな、【真】とはすこしズレた意味なのじゃろ?だとしたら、真ではない正さとはいったい何なのかを、この言葉を使いこなしている人種に問うてみとうてな。」


勇 「哲学!」


魔央 「【義】とついているからには正義は正しいとまったくのイコールではないのだろう?」


勇 「別に、正しいって言葉の名詞形ってことでいいんじゃない?」


魔央 「なんじゃ、そのふわっとした回答は。勇者が正義をきちんと理解しとらんでよいものか?」


勇 「と言われても。正義の【義】について気にした人なんて今までほとんど居ないと思うけど。」


魔央 「なんじゃ。日本語とはと機微を表現できる優れた感性を持った言語だと思ったのじゃが。」


勇 「誰もそこまで考えて正義という単語を使ってるとは思えない。」


魔央 「お米の国のヒーローなど正義の名の元に暴力を一方的に振るうだけではないか。あれは正しいのか?」


勇 「アメリカはお米の国じゃないよ。」


魔央 「アンの者の拳にだって愛と勇気だけで正義は宿っておらぬのというのに・・・。」


勇 「アンの者?」


魔央 「子供の話じゃ。気にせんでよい。」


勇 「今までの一連の内容って子供が話すような内容だった??」


魔央 「なぜ、正義の名の元に争いが生まれねばならんのじゃ!」


勇 「魔王の台詞じゃないし、幼女のセリフでもない。」


魔央 「お主こそ、勇者っぽい反応せいよ。」


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