パーティーゲームと魔王の友達
魔央・芹愛・聖歌・樹里亜 (ワイのワイの)
勇 「また勝手に入って来てるし。」
魔央 「うむ。みんなでも~鉄をやっとる。」
芹愛 「おじゃましてます。」
聖歌 「おじゃましてます。」
樹里亜 (ピコピコ)
魔央 「CPU対戦ばかりじゃ寂しかろうと思ってな。皆を呼んでやったぞ。喜べ。」
勇 「うん、それより人の家に勝手に入ってくるのやめようね?」
芹愛&聖歌 「は~い。」
樹里亜 (ピコピコ)
魔央 「すまんが、四人用だからお前はできんぞ。」
勇 「ほんと何しに来たの?」
魔央 「ケーキがあるから切り分けてくれ。みんなで食おう。」
勇 「え?ありがとう。どうしたのケーキなんて。」
魔央 「芹愛の母親がお土産にとくれたのだ。」
勇 「え?芹愛ちゃんのお母さん、ここに来てるの知ってるの?」
芹愛 「中にお母さんからのお手紙が入ってるから読んでだって。」
勇者 (パカッ)
芹愛母の手紙 「勇者様。いつも娘がお世話になっております。つまらないものですがお召し上がりください。今後とも娘をよろしくお願いいたします。」
勇 「芹愛ちゃんは、親御さんにお兄さんのことなんて言ってるのかなー?」
芹愛 「勇者のおじさん。」
勇 「それ、今度からやめてくれるかなー。あと、勇お兄さん、ちょっと芹愛ちゃんのお母さんにお話あるから、お母さんに電話繋いでくれる~?」
芹愛 「わかったー」
魔央 「おいこら、いつまで話しておる。お前が来るまで食わずに我慢していたのじゃ。はよう切り分けい。」
勇 「でも、いちごは全部食べたんだね。」
魔央 「一つ足りなかったのじゃ。そのままだと切るのが大変じゃろうと思ってな。おもいやりじゃ。」
勇 「お気遣いありがとう。で、誰が多く食べたの?」
聖歌 「まおちゃん。」
芹愛 「二つ多く食べた。」
勇 「だよねー。まあ、いいけど。」
芹愛 「はい、でんわー。」
勇 「ありがとう。ちょっとお母さんにお話しするから、みんなとケーキ食べててねー。」
魔央&芹愛&聖歌 (もぐもぐ)
樹里亜 (ピコピコ)
勇 「(電話)ケーキありがとうございます。それより、見知らぬ男性の家に幼い娘さんを遊びに来させるのはいかがなものかと思うのですが・・・。」
魔央 「あいかわらず、真面目じゃのう。」
勇 「(電話)は?いや、ダメでしょう。勇者なら大丈夫?え、何言ってんの?いい年こいて勇者自称してる人間なんて絶対信用しちゃダメでしょ。」
魔央 「お主は勇者の肩書を何じゃと思っとるのだ。」
勇 「(電話)ホント、お子さんのこと大事にしてあげてください。え?いえ、むしろこっちがめいわ・・・は?え?ケーキ。ええ、確かに粒が大きかったですものね・・・。」
魔央 「一口も食っとらんだろうに。」
勇 「(電話)えっ!?マンゴー!?」
魔央 (ビクッ。)
勇 「(電話)あっはい・・・みずみずしくて美味しかったです・・・。あ、はい。夕方までお預かりして、あとは意地でもお帰り願いますので。よろしくお願いします。(ガチャ)」
魔央 「どうどうと嘘つきおって。何がみずみずしかったじゃ。驚いたわ。」
勇 「こっちこそ、マンゴーやブドウも乗ってたって聞いてビックリしたんだけど。」
魔央 「救国の英雄がそんな細かいことでいちいち驚くでない。それより、ほれ、ケーキが無くなってしまうぞ。」
勇 「さっき切り分けたでしょ。って、細くなってるっ!?」
魔央 「そりゃそうじゃろ。(もぐもぐ)」
芹愛&聖歌 (もぐもぐ)
樹里亜 (もぐもぐ、ピコピコ)
勇 「なんてやつらだ。」