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天罰執行



なんか熱心に毎日更新してないか確認してきてる人がいるので更新しまさぁ……非表示にしてたのにブックマーク登録してたのかね……


誰ぇ……?(割と怖い)







午後6時に仕事が終わり、家に帰る。今は穂乃果が居るためお金を少しでも貯めたい。家族なったのだからせめて大学までは出してあげたいのだ。その為にお金を貯めている。まぁ……いざとなればJFOの奴らと話して依頼を受ければ問題ないだろう。


「穂乃果、帰ったぞ」


鍵を開け家へと入りそう声をかけるが反応がない。イタズラか?偶にやるからな、茶目っ気があるのは構わないがそう頻繁にやられると困る。さて、今回はどこに隠れているのやら。


「ここか?」


前回隠れていた洗濯機の中を確認するもやはりいない。今は能力を抑えているから一般人並みだ。なので少々楽しんでやる。




「……どこだ」


家中を探した。なのにいない。屋根裏にも床下にもいない……隠れられそうな場所は一通り探したが居ない。どういうことだ……力を抑えるのをやめて家中を探す──


「居ない!?」


どういうことだ!この時間帯に外へ出るのはまず無かったはずだ、家周辺も居ない。街全体は……居た。どこだそこは。スマホのマップを出し、感覚と照らし合わせる。


「JFO支部……?」


なぜそんな所にいる。しかもロビーとかではなく地下に居るだと?これはどういうことだ──


──ドンドンドン!


来客?誰だ、インターホンを鳴らして欲しいが


『平阪さん!帰ってますか!?』


この声は近所のお姉さんか。穂乃果がたまに遊びに行く程度には仲がいいが……ドアを開けて招き入れる。


「なんだ、どうした?」


「穂乃果ちゃんが! 穂乃果ちゃんが!」


「落ち着け、ゆっくり喋ろう。それで何があった?穂乃果に何があった?」


「穂乃果ちゃんが、攫われたんです!」


攫、われた?


「……攫った人物の見た目は?」


「ヤ、ヤクザみたいな見た目してました……全身にタトゥーやナイフ持ってました……」


「車を使ってたか?」


「使ってました……」


「フゥ……」


なにかが切れる音がした。










──JFO支部地下[拘束室]


ふん、こんな小娘があんな死神とやらの養子か。ココ最近報告があった魔法少女に似ているな。なにか関係が……?


いや、そんなことはどうでもいい。


「さっさとこのガキを黙らせろ!」


さっきからキャンキャンと騒ぎやがって!


「うぃっす」


この使えないクズめ。目をかけてやっている分際で手際が悪い。口にガムテくらいはできるだろうが。あぁイライラする!


「嬢ちゃん、あんま騒がんといてくんないかな?」


「あんたたち誰よ!」


「黙ってくれない?」


「腕の拘束とって!痛い!」


「少しは黙れよ」


「うっ!?」


やっと黙ったか、口煩い小娘め。腹を蹴られるまで騒ぎやがって。どいつもこいつも俺を苛立たせやがって。早く俺は計画を達成させて本部に戻るんだよ。そのためにはあのウザイ死神をどうにかしないといけない、だがこの小娘を使って脅せば──


「所長、ロビーに……あの、死神と名乗る男が」


「ふん、やっと来たか。下がれ」


遅いな、やっぱり死神っていうのは名だけか。だったらさっさと封印して計画を進めるか。


「所長……ほんとにやるんですか?」


「僕達はそれを推奨しませんが」


あ゛?今更何を怖気ついてるんだこの姉弟は。この前あの男にやられて怖がってんのか?


「お前らなんぞの代わりなど沢山いる、嫌なら失せろ」


「一応忠告しておきましたよ、姉ちゃん行こう」


「死にたくありませんので。行こっか」


ふはは、これで口うるさいお目付け役も消えた。


「さっさと死んでくれよ、死神」


神殺しなんぞ今どき珍しくないからな。












「所長を、出せ」


「所用で現在おりません」


「地下に居るんだろう? 通せ」


「だから何度言ったらわかるんですか、ここにはいませ──」


「死ぬか、通すか。決めろ……今の俺は優しくない」


攫われたことを確認した時には既に俺はJFO、ここに来ていた。余りにも……余りにも舐め腐っている。


「おいおい兄さん!その大鎌しまいな!」


「……ならお前が所長の所まで、地下まで案内してくれるのか?」


「あ?何言ってんだてめぇ、ここに居ないつってんのにまだ言うのか?さっさと帰れ」


使えない奴らが。居る場所が分かっているという──


「まぁ簡単に帰さねぇが」


今、ハンマーで、頭を殴られたか?


「お、案外頑丈だなてめぇ。受付、離れてな。巻き込むぜ」


その顔には侮りがあった。


「おいテメェら、こいつ殺したら一億だ! 殺るか!?」


「へぇ! 一億か、なんかやらかしたのかこいつ」


「こいつ死神って名乗ってんだぜ。この程度の実力でよ」


「なら俺は剣神かな!」


「ぶはっ……お前が剣神とか笑わせんなよ」


その表情には愉悦があった。


「そうか……そうかそうか」


「……んだよてめぇ、気持ちわりぃ。とっとと死んで金になれ」


上から降ってくるハンマーを受け止める。


「……あ?」


「お前らはあいつが何をしたのか分かってやっているのか」


「あいつ?あぁ、所長のことか。たかだか人をさらったくらいでうるせぇなぁ」


「分かった、遠慮はなしだ。ここにいるヤツら全員……悪人だからな」


こいつらは魂が濁っている。余りにも罪を重ねすぎて。


強姦、強盗、殺人、誘拐。恐らくなんでもやってきたのだろう、自分たちの快楽のために。そう、魂が物語っている。


「ごちゃごちゃうるせぇっなぁ!」


「【冥界裁判】、裁判開始──」


こいつらがやってきたことを今ここで精算してもらおう。


ここは冥界の裁判所、俺の神界似て執り行われる死の裁判。


「は?」


「どこだここ!」


「おいてめぇ!何しやがった」


喚く男、女。その数200人以上。


「【判決】」


そのどれもが、いや一部を除き──


「──【有罪】」


日本で裁判してもどうせすぐに釈放されるような罪ばかりだが。この【冥界の裁判】は甘くない。


「【実刑】──内容は【追体験】」


自分が犯した罪を今ここで、被害者として追体験させる。その全てを、終わるまで百度繰り返してもらう。たとえ軽い罪であろうと、採集的には死ぬが。


「【実行】」


一瞬で……ここにいたほとんどのヤツらが、死んだ。


「……罪人の魂は冥界へと旅立つ。そこから先はここの神に任せよう」










「ふふふ、そろそろやつが死んだ頃だろう。おい、誰か──」


「邪魔するぞ」


扉を粉微塵にする。別にここまでにするつもりはなかったが、怒りで力のコントロールがあまりできていない。少し抑えないと。


「な──な!?」


「何を驚いている」


「な、なぜ生きている! 上にはA級戦闘員共がいたはずだ!」


「A級だかなんだか知らないが、そんなもの神には関係ない」


あの程度の実力でA級などというのであらば……その上にも位があったとしても程度が痴れる。あの程度精霊にすら届いていない。


「神を、侮ったな?」


「そ、それがどうした!どっちにしろここには平坂穂乃果が──」


「もうここに居るが?」


「は? は!?な、何故そこにいる! どうやってやった!」


「ただの転移だが?」


誰があそこに置いておくか、視界に入った瞬間にもうこちらに転移させた……身体中に痣があるな。幸い貞操には何も無いようだが……


「だがこっちにはS級の戦闘員が」


「もう貴様らには慈悲など与えん」


「いきなりなんだ! 口調も変えやがって! やれ!」


「無意味」


大鎌で両断する。こいつは上にいたヤツらよりも……罪を犯していた。


「【神罰】」


神より与えられる苦痛。それが【神罰】。死神の神罰は死に関係する痛みしか感じられない。それはこいつが懺悔するまで続く。だがこいつの魂は既に懺悔などということはしないだろう。そう……固定したから。


「死を持って貴様の人生は」


──終わることは無い


「魂が砕け散るまで苦しめ」


お前が犯してきた罪はそれでしか償うことは出来ない。大虐殺者が。



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