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35 新技開発

かなり短め。


 体感で一時間くらい考えて、遂に技名が決まった。


 <優先切断(スプリームカット)>だ。


 安直ではあるが、まあこんなものだろう。


 この技は非常に殺傷力が高いが、その性質上攻撃範囲は広くない。


 切断前のアクションにおける魔力の放出が、それほど広範囲には飛ばせないからだ。


 おそらく最長で十メートル程度。


 それではあの巨大蟻相手には、かすり傷にしかならないだろう。


 だから次に開発するのは、長距離射程の高攻撃力技。


 今まで使っていた<戦きの人閃光(グレート・レイ)>もそのタイプの技ではあるが、あの巨大蟻には通用しなかった。


 もしかしたら<戦きの人閃光(グレート・レイ)>の改良を続ければあの怪物にも通用するだけの威力を持つようになるかもしれないが、それだけに頼るのは危険だ。


 だからこそ、新しい技の開発が必要であった。


 しかし、実は新しい技の構想が全く浮かばない。


 今幾つか考え中で止まっている技も、あれに通用するものとは到底思えないのである。


 もしかしたら、他の怪物と戦いつつ奴らを参考にしながら考えていけば何か思い浮かぶかもしれないが、それはこの荒野の性質――全ての怪物が潜みつつ獲物を狙っており、ひとたび戦闘が起れば百以上の怪物が乱れる大乱闘に発展してしまうせいで気軽に戦闘を行えない。


 正直八方ふさがりもいいところだ。


 まあ、どうにか技を開発できればいいだけなのだが………………いや、そういえば回避系の技も新しく必要だったか。


 もともと巨大蟻との戦闘で窮地に陥ったのは、奴の蟻酸を浴びてしまったからだ。


 気化して体内に入り込む毒だからそれを防げばいい気もするが…………蟻酸の能力がそれだけの保証もない。それならば、最初から回避してしまった方が遥かに安全だと思う。


 思えばこれまで身体能力を向上させる技は幾つか開発していたが、回避に特化した技は開発したことが無かった。


 この辺りの敵はまず巨大なため、受け流しや足運びによる回避はまず意味もなさない。


 まさに範囲攻撃そのものの踏みつけ(スタンプ)や体当たりにはそんな小さな回避行動は意味をなさない。


 必要なのは、迅速かつ高速にその場を離脱する高速移動の能力。


 そのためにはまず、移動系の情報体が必要となるのだが、これは簡単に手に入る。


 悠人は複数の技を使って身体を最大強化させると、空中に向かって空気透過を読み込んだ(ロードした)小石を思い切りぶん投げた。


 人間の投球速度は走行速度に比べて約五倍になる。すでに全速力で走った時の速度がマッハ五を超える悠人の投擲は、約マッハ二十五――第一宇宙速度(地球衛星軌道に乗せるために必要な速度)を超える速度をたたき出して空中をかっとんでいった。


 そしてその運動を保存(セーブ)する。


 これだけの速さがあれば、攻撃を避けることもできるはずだ。


 問題は、これほどの速度が出るときのGにおそらく悠人自身が耐えきれないことと、移動距離が長すぎることだけだ。


 Gはこの荒野の怪物から得た新たな情報体『固定LvΩ』を使用する。


 移動直前に骨格や関節、筋肉、皮膚などを『固定』させ、Gによる影響を受けないようにして移動することが出来る。


 その代わりその間は動くことどころか、血液は止まり、心臓が鼓動できず、意識も途絶えるため悠人の様に理外の頑丈さを持った肉体をしていなければ非常に危険である。


 また移動中は意識がなくなる影響で、移動直後に隙が生まれるため注意が必要になるだろう。


 あとは、投石の移動を情報体にしているために移動距離が長すぎることだが、これも『固定』で対応できる。


 移動を開始してから一定時間後に運動を固定(つまり0にするという事)するように情報体を組んでいれば、自在な移動量を実現することが出来る。


 しかしこれも、移動直前でどれだけの距離を移動するかを決めておかなければならないため、先読みが非常に重要になるはずだ。


 これは先ほどの移動後の隙と同じで、慣れが必要になる。いや、習得しなければならない。敵は待ってくれないのだから。


 

しかし、実は新しい技の構想が全く浮かばない。(作者の本音)


正直八方ふさがりもいいところだ。(次に進めない)


はい、現在更新遅れてる理由の7割です。

全ては想像力のない作者が悪いです。申し訳ありません。

がんばります。


また、あとの更新遅れている理由の3割なのですが。

別のお話書いてました(テヘペロ。

短めですが一応完結まで書けたので、終わるまで本日から毎日更新します。


タイトル「一万年かけて復活した邪神は世界征服する気もないのでほのぼのとした生活を謳歌する」。


下にリンクも貼っておきます。

もしよろしければ、お読みいただけると嬉しいです。


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