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17 勝てない……そうだ、修行をしよう


 空飛ぶ黒いタマゴを見た悠人は、そのままクリスタルの洞窟に逃げ込んだ。


 空飛ぶ黒いタマゴはなぜかこちらを攻撃してくるそぶりを見せず、幸いにも簡単に逃げることが出来た。


 悠人は洞窟の隅に座り込んで、大きな安堵の息を吐く。


 あれには絶対に勝てない。


 巨人(トロル)に辛勝の悠人では、おそらく巨人(トロル)の三倍に近い力を持つと思われるあのタマゴには勝てるビジョンが全く思い浮かばなかった。


 しかし、魔力の流れを辿るためにはあそこは、あの草原地帯は突破しなくてはならないのだ。


 悠人は一瞬あきらめようかとも考える。


 しかし、悠人はこれまでも絶対勝てないと思ったような相手に勝ち続けており、その経験が悠人をあきらめさせようとはしなかった。


 悠人は勝つために行動を開始することにする。




   ◇◇◇




 まずは魔力、気力、霊力の底上げ。


 悠人の身体能力の向上と密接に関係があると予想されるこれらを上昇させることにする。


 この三つは、ゴブリンもどきやコボルトもどきなどの生物を殺せば上昇することは分かっているから、できるだけ多くやつらを狩ることにした。


 洞窟へ舞い戻り、そこに徘徊しているゴブリンもどきやコボルトもどきを見敵必殺。

 まさに殺戮の嵐が巻き起こり、幾多の怪物が散っていく。


 もはや今の悠人にとって、こいつらはただの雑魚になっていたのである。






 また、有用な技の開発も必要だ。


 正直なところ、悠人は既に<石の一撃(ロックシュート)>には力不足を感じていた。


 対巨人(トロル)戦で有効打を与えられなかったこれが、巨人(トロル)よりもさらに強いと思われるあのタマゴに通用するとは思えないのだ。


 また悠人が予想していることが一つ。


 おそらく生物は、それが生息している場所の魔力が多いほど強くなる。


 魔力が濃いところへ進んでいっている現状、そこに住まう怪物はどんどんと強くなっていくだろう。


 悠人の戦闘手段は、特異能力<セーブ&ロード>、ひいてはそれによって得られる情報体に全てを依存している。


 攻撃も防御も情報体が無ければやっていけないのだ。


 だから、それの強化は必須。


 殺した死体から情報体を収集してその数を増やしつつ、新しい技の組み合わせを考える。


 また情報体の回収の過程で、<魔視>や<気視>を使いつつ保存(セーブ)をすると、空気中の魔力や、草原の草が持つ気力を簡単に回収できることに気が付いた。


 なぜ今まで全く気が付かなかったのか。


 これまで気を使って<魔視>、<気視>を使っていたのは何だったんだと呆れたが、それでもこれは素晴らしい発見で、簡単に『魔力LvΩ』と『気力LvΩ』を手に入れることが出来た。


 ただ霊力の情報体だけは死体からしか得ることが出来ず、『霊力LvΩ』は一つ作るのが限界だった。


 そしてついに『魔力LvΩ』、『気力LvΩ』、『霊力LvΩ』を手に入れたので、構成している情報体が全てLvΩになった記念に<魔視>、<気視>、<霊視>の技名を変更することにする。




 <魔視> → <魔の観測眼(マギ・ゲイザー)


 <気視> → <気の観測眼(オーラ・ゲイザー)


 <霊視> → <霊の観測眼(ソウル・ゲイザー)




 そうして少しずつパワーアップを遂げながらも、試行錯誤を繰り返していった。




   ◇◇◇




 草原のエリア。


 悠人はこの草原地帯も少しばかり探索を行っていた。

 そこでいくつか分かったことがある。


 まずこの草原では、怪物の数はそれほど多くない。


 少なくとも洞窟のときのように歩いているだけで五分に一回は遭遇をするような量ではなかった。


 ただ、まだここではあの黒いタマゴ以外も怪物を見ていないことが気がかりではあるが。


 ――黒いタマゴでは少し味気ないな。強大な敵としてなにかちゃんとした呼び名をつけたい。……そうだな、これからは”舞い降りる黒水晶(ダークネススフィア)”と呼ぶことにしよう。


 ……”舞い降りる黒水晶(ダークネススフィア)”はそうすぐ遭遇するほど多くはいないようだし、それ以外の怪物は姿すら見えない。


 また”舞い降りる黒水晶(ダークネススフィア)”は索敵能力があまり高くないようで、遠目に見える程度ではたとえこちらが大きな音を立てても気が付かないようだ。


 ただ悠人は一回だけ油断して見つかってしまい、その時はまさに命からがら逃げだす羽目になった。


 やつは一回対象を補足すると、今度はなかなか見失うことが無い。


 今までは索敵ガバガバだったくせにと思うほどにしつこく、執念深い。


 そして、やつはその底にある口のような場所からビームを放つのだ。

 それも宇宙戦艦の主砲かと思うほどの光柱を放ち、着弾地点にはキノコ雲ができあがるのである。


 とにかく対象を見続け、遠距離から巨大ビームを放ちまくる。


 それが”舞い降りる黒水晶(ダークネススフィア)”だ。


 悠人が見つかったときは、すぐさま洞窟の中に退避し、奥まで潜ることで何とか逃げ切った。


 逃げた直後は見失った怒りでビームを乱射したのか断続的に大きな地震が洞窟を襲い、悠人は震えてそれが静まるのを待つしかなかったのである。


お読みくださりありがとうございます。


もう察しているかもしれませんが、主人公は中二病です。

すぐかっこいい(主人公主観)名前を付けたがります。



今回、筆が乗らずギリギリで投稿です。

あまりちゃんと確認ができなかったので、文章が変になっていたらすみません。


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