この俺が本当に魔王倒せるまで頑張れると思ってるんだろうか
第1章
すべての始まりはこの一言から
「暇だな」
空は雲一つない快晴
芝生の上で寝っ転がっていたある日のこと
「ちょっとルイヤ~あんたこのPTで一番LV低いのよ、そんなんで魔王倒せると思ってるのっ?」
・・・この街には魔王の脅威もなくぶっちゃけかなり平和な位置的な所なんだがなぁ
「ねえ聞いてるの?ルイヤ~?」
今日も朝からうるさいなぁ
そう告げるのは俺より歳が1つ下のくせに少し生意気なミイナ・サキLV15
「聞いてるよ、聞いてるし、この距離で聞こえないとかそこまで耳が遠くなってませんケド?」
「ならいいわ、今日も沢山敵を狩って、少しでも早く街を平和にする為に貢献しないとね」
なんでこんなに元気なんだ?その元気は何処からやってくるの?神様は俺の元気のパラメータを全部コイツに振っちゃったの?
はいはい・・・とため息を着きつつ起き上がると
「みなさん準備・・・あれ、まさかお取込み中でした?あっ汚れたときの着替えを持って来てなかったからもう一度家に取りに帰って来ますね?」
すごいニヤケ顔で言ってくるコイツはミツギ・レミ
俺と幼馴染でLVは15
「なんでそうなんのよっ、大体ウチはあいつのことどうとも思ってないんだからっ」
「あらっそれは残念でしたねルイヤ君?」
なんで俺が勝手に振られてるんだ?
「まあいいや、んで今日は何処に狩りに行くんだ?」
んーそうねえ
と腕を組んでサキが言う
「最近始まりの森も飽きたし、1つ上のダンジョンに行きましょっ、きっと強い敵もうじゃうじゃいて丁度いい狩場と思うわっ」
その一言がこの物語のすべての始まりだった