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転生先は狼でした。  作者: 兎ヵ貝
2/5

つんでれおおかみ の なかま に なった!

うっそでしょ……


自分の姿に動揺を隠しきれず、水溜まりから後退り、腰を地面へ降ろす。


「ふん、同種の落とし子がいたかと思って助けてやったが、変わり者のようだな」

と、後ろから野太い声が聞こえ、振り向く。

しかし、先ほどと同じ赤と黒の毛並みの狼しかいない。

「どうした、餓鬼。礼が言えんのか」

「ぎゃあああぁぁぁ!!??しゃべったああぁぁ!!??」

「うるさいぞ、餓鬼!!普通しゃべるだろうが!殺すぞ!」

グルルと威嚇し、牙を剥き出しにしてくる。


「ごめんなさい、マジすいませんでした。あと、なんか分かりませんがありがとうございました。」

「ふん。なにぃ?自分がどういう状況だったか知らぬのか?」


どうって言われても……何がなんだか……


そう言われ、周りを見渡し確認すると、私の身体には白い糸のような物が少し付いており、怖い狼の隣には蜘蛛と思われる生物の残骸があった


「もしかして、私食べられかけてた……?」

「そうだ、鈍い奴め」

怖い狼はふん、と鼻を鳴らし不機嫌そうに答える。


「それはそれは……助けてくださりありがとうございました……」

「餓鬼にしては口調が丁寧な奴だ。オレはシキだ。お前の名は?」

「ユカリと申します……」


「ユカリか、変な名だな、ますます変わっておるわ。まぁいい、おい、ユカリ、オレに付いてこい。数少ない同種のよしみだ、まともになるまで面倒見てやる」


えっ、何このツンデレ狼……

まぁ、いきなりでわけワカメな状況だ。お世話になろう。


「ありがたいです……よろしくお願い致します……えっと、シキさん」

「ふん!」

鼻で息を吐くと、そのまま振り返り軽く地響きを鳴らしながら歩いていく。

私はその後に続き、シキさんもといツンデレ狼にお世話になることになった。


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