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プロローグ

今話から第一章です。

そしてすみません、短いです。

 誰かが言っていた。


 “今ある幸せは、失って初めて気づくものなのだ”と。



 その時は幼かったこともあり、言葉の意味もその言葉に込められた悲しみや苦しさも、その人にどんなことが起こったのかも、分からなかった。



 遠くに悠然と聳える山を見つめながら、今俺はその言葉を思い出していた。



 だって知らなかったんだ。手を伸ばせば、いつだって触れることが出来たから。

 あの“暖かさ”は、当たり前に傍にあったから。


 だから分からなかったんだ。

 今ある“幸せ”が、突然壊れることもあるんだってことが。





 そうだ。

 当たり前にそこにある幸せには、失って初めて気づくんだ。



















 “救い”を求める為に俺が差し伸ばした手を、貴方は取ってくれますか?






 「………ああ、取ってあげるよ」






読んで頂いてありがとうございました。

短くてすみません。

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