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防御特化と探索開始。

大事な話が終わったなら、湿っぽいのはなしにして早速探索開始だ。


「俺は六層エリアの方に向かう。メイプル達も探索しづらいだろうしな」


「ふふ、メイプル達……というかサリーがね」


「助かります……」


「私は四層エリアの方へ向かおう。個人的に興味もあるしちょうどいい」


「僕らはどうする?」


「そうねーちょっと途中の戦闘も考えると……」


「ツキミとユキミに乗って行きますか?」


「私達も守ってもらえるとやりやすいです」


「ならそうしよう。とりあえず近くの三層エリアのほうかな。飛行機械みたいなものがあったら移動も楽になるし」

クロムが六層、カスミが四層、カナデ達が四人で近場の三層から順に巡ることにして、ここで一旦別行動となる。


「こっちこそ、何かあったら呼んでください!飛んでいきますっ!」


「文字通りな。オーケー、困ったら呼ぶことにする。実際俺なんかは少し攻撃力不足でもあるしな」

探索が順調に行くことを祈って、メイプルとサリーは六人を送り出すのだった。


「全力でサポートしてくれるって、ちょっと緊張しちゃうね」


「気楽に気楽に。メイプルも言ってたみたいに実はいつもとそんなに変わらないから」


「うんっ!」


「じゃあまずどこから行く?」


「どこからっていっても迷っちゃうなあ」


「あはは、広いからねえ」

まず真っ先にフィールドに駆け出す。そんな選択肢もあるが、考えた末に今回はまず町の中を回ることとした。


「クエスト探しからにしようかなって!」


「いいんじゃない?闇雲にフィールドへ出るより収穫もありそうだし」

メイプルとサリーはギルドホームを出るとそのままぶらぶらと町を歩いてみる。


「ファンタジー世界の町並みって感じだね。目立つ建物は……」


「ねえねえ、奥にあるあれとかどう?」

メイプルが指差したのは、ちょうど大通りの最奥に位置しており、槍を装備して鎧を着込んだNPC二人が門の両側に立っている二階建ての建物だ。大きな煙突からは煙が空へと伸びており、民家と言えるような家が並ぶこの町において、それは何か他の機能を持っているように見えるものだった。


「行ってみようか」


「うん!」

二人は建物の前まで来ると門番らしきNPCをちらっと見て、特に止められないことを確認すると中へと入った。

建物の中では何人かのNPCが歩き回っており、何やら細かな文字や地図の書かれた紙束を持って、奥にある大きなテーブルの方で話し合いをしているようだった。

二人が近づいていくと、それに反応して話の中心となっていた男が二人の方を向く。

外にいた兵士よりもしっかりとした重鎧。奥には大きな盾と剣も立てかけられており、それも見るからに強力そうだ。NPCも十層相当ということだろう。


「ああ、すまない。ちょうど魔王の手先の侵攻について話していたところだったんだ。ここのところ魔物は活発になるばかりでね。何か用だろうか?」

そう言い終わると男の上にクエストのマークが表示される。


「メイプル、クエスト受けられるみたいだよ」


「ほんとだ!」


「いいね。早速当たりだったみたい」


「えっと内容は……」

クエストはどうやら一つではないらしい。解放されているものがいくつか、未開放のものもいくつかあり、それぞれ解放条件も書かれていた。


「ふんふん、他の町のクエストをクリアしてないとダメなんだね」


「どこからでも進められるらしいし。別の町を進めたら、ここでは初めの方のクエストをスキップできたりするのかも」


「なるほど」

とりあえず二人はまだ他の町へ行く予定はないため、今受けられるクエストを受けてみることにした。


「じゃあ……んー、これにしよっかな」


「いいよ。じゃあ受けてみよう」

二人がクエストを受けると、男が再び話し始める。


「力を貸してくれるのか!それは助かる。人手が足りていなくてね。とはいえ……奴らは強力だ。君達の実力を示してもらいたい」

より難しい依頼はその後とのことだ。つまるところ、クエストクリアで次のクエスが解放されるとそういうわけだ。


「頑張ります!」


「簡単な方の依頼でも九層より難しくてもおかしくないから、気を引き締めていこう」


「そうだよね。よーししっかりクリアしよう!」


「うん。その調子」

二人はクエストを受けると行き先を確認して建物から出ていった。




650名前:名無しの魔法使い

十層広すぎる


651名前:名無しの槍使い

広すぎる〜


652名前:名無しの弓使い

やることが多いねえ


653名前:名無しの槍使い

最初の攻略先としておすすめの町とかある?


654名前:名無しの魔法使い

まだ回りきってない

でも八層モチーフのとこじゃないのは確か


655名前:名無しの弓使い

探索の度に潜るのは手間がね……

まあまだ行ってないから実はそんなことないのかも


656名前:名無しの大剣使い

敵が強い

なんか強くなってない?


657名前:名無しの大盾使い

節目ってことなんだろう


658名前:名無しの槍使い

ただあっちこっちにいろんな移動手段があるのは助かる

皆が皆騎乗できるテイムモンスターではないので


659名前:名無しの魔法使い

今回は馬だけじゃなくてドラゴンにも乗れるぞ

借り物だし高いけど


660名前:名無しの弓使い

誰でも空飛べるのは大きい

速いし



661名前:名無しの大剣使い

それ込みでも探索に果てがない感じだ

クエストたっぷりイベントたっぷり隠しエリアたっぷり


662名前:名無しの魔法使い

増やしたって言ってたけど

ほんとー?


663名前:名無しの槍使い

見つからない隠しエリアはないのと同じ

現状俺のNWOには隠しエリア未実装だ


664名前:名無しの弓使い

フィールド広がってるからレアイベントに出会う確率は実はそこまで高くなってないかもです


665名前:名無しの大剣使い

でも増えたって聞くと期待するだろ!

俺も何か掘り当てたい


666名前:名無しの大盾使い

こればっかりは運と勘のよさによるからなあ

順当に高難度なだけのクエストですごいスキルっていうのもあるが……


667名前:名無しの槍使い

これまでのエリアの特徴が混ざり合ったりしてるとこもあるせいでどこもかしこも隠しエリアっぽい雰囲気出てて心がざわつく


668名前:名無しの魔法使い

イベントまでに強くなっておかねば


669名前:名無しの大剣使い

自分の運を信じて足を動かすしかねえ


670名前:名無しの槍使い

あとそうだアイテムは基本生産職に頼ってる皆もショップは見ておいた方がいいぞ

いくつか強そうなものもあった


671名前:名無しの弓使い

おっと確かに


672名前:名無しの魔法使い

フィールドばっかみてても駄目だなあ

ちゃんと町も大量にあるしその分店もあるわけで


673名前:名無しの大盾使い

それでいうとフィールドでアイテム持って移動してる商人のNPCなんかもいたぞ


674名前:名無しの魔法使い

探索要素が多い〜!


675名前:名無しの槍使い

そのうち一つがレアイベに繋がっててもおかしくない


676名前:名無しの魔法使い

多い〜!

けどたのし〜!


677名前:名無しの大剣使い

分かる〜


これが嬉しい悲鳴というものなのだろう。探索先がなくなるのがまだまだ先のことになるのは間違いなかった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] いよいよ、この物語の終わりの始まりになるのかな。 何となくそんな感じがしています。
[一言] レアイベント・・・メイプル・・・
[一言] おお、楓の木以外にも十層に来てるのが。 他のギルドは、どうやってアレをクリアしたんだ? まさか挑戦者のレベルに応じて難度が変わる?
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