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防御特化と七層。

遅くなってすいません。

戻ってきました。


七層にやってきたメイプル達は早く探索がしたいとばかりに急ぎ足でギルドホームに向かうと、そのまま八人で手分けをして町の様子を確かめる。

中央には天をつくような大樹があり、町の中には流れる水路と、入り組んだ石造りの道が続き、上を見れば町の木と木を結ぶ木製の橋が複雑に樹上のツリーハウスを繋いでいる。


「よーし!探索するぞー!」

メイプルは新しい町に興味津々という風に駆け出していく。そうしてしばらく辺りを見渡しながら道を進むと、すぐに今までの町とは違う部分に気がついた。町に配置されたNPCが皆何かしらの動物を連れているのである。


「おー!シロップみたいな感じだ!」


メイプルはNPCに話しかけたり、店を回ったりして情報を集めると一旦ギルドホームへ戻っていった。メイプルが戻ってくると、ギルドホームにはすでにこの層での目的を知ったギルドの面々が待っていた。


「おーい!皆ー!どうだった?」

メイプルは楽しそうに、早く皆で共有したいというように駆け寄っていく。

そんなメイプルに対して、サリーが情報をまとめて話し始める。


「おかえり。メイプルも分かってるみたいだけど、やっぱり七層では朧やシロップみたいなペットモンスターを手に入れられるらしいね」


「そうそう!色んな方法で仲間にできるんだって!」

八人が集めた情報は特別なイベントに関わるようなものではなかったが、それでも倒して仲間にするパターンやアイテムを与えるパターン、条件が他にあるパターンなど様々なものが提示されていた。


「ただ、【絆の架け橋】を使って仲間にするのは変わらないみたいだから、私は朧以外は仲間にできないんだよね」


「……?」


「あ、まだ確認してなかった?七層の実装に合わせて【絆の架け橋】の効果に一人一つしか所持できないってのが追加されてたからさ」

一人一つしか所持できなければメイプルとサリーはそれぞれシロップと朧の分の指輪があるためこれ以上は手に入れられない。


「そっか……うん、でもシロップがいるもんね!」


「だから私達はこの層では他の皆の手助けかな?」


「うん!そうする!」

メイプルとサリーはすでに相棒のモンスターがいるため、六人の手助けに回ることができるのだ。


「それは助かるな。強力なモンスターのテイム条件が倒すこととかだと俺一人はキッツイしな」


「ああ、ただまあとりあえずは広く浅く探索だろう。七層もずいぶん広いみたいだ」

町から遠くのフィールドを眺めてみても、雪の積もった険しい山や、火山など様々な環境が存在することが見て取れる。


「仲間にしたいモンスターに目星をつけてから探すのもアリかもね。僕はどうしようかな……」


「生産系統をサポートしてくれるモンスターもいるのかしら……」


「私達も頑張ろうね!お姉ちゃん!」


「そうだね、ユイ」

それぞれにまだ見ぬ相棒に想いを馳せて、エリアごとやモンスター傾向ごとなどの細かい情報収集に移っていくのだった。


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