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防御特化と退魔用品。

メイプルはシロップに乗って一度町へと帰ってきて、すたっと地面に降りる。


「ふぅ……幽霊に効きそうなアイテムもきっといくつかあるはず!」

メイプルは以前見かけたお札の他にも何かアイテムがあるだろうと考えて、町を歩き始めた。


「でもまずはお札があったお店から行こうかな」

メイプルはとりあえず除霊のお札から買うことにして、一つの店へと入っていった。


「確か……あった!」

メイプルは店内を歩いてお札を見つけた。

紙に赤色のよく分からない文字と記号が書かれたアイテム。

メイプルはきちんとアイテム名を見て、それが除霊のお札であることを確かめると、それを買えるだけ買った。


「あとは素材を売っておこうかな?お金も減っちゃったし」

メイプルはまだ別の店にも行って買い物を続けるつもりでいるため、余った素材を売って資金を調達したのだった。


他にはすぐに役立ちそうなものはないと店を出たメイプルはそのまま大通りを進んでいく。

両サイドにはそれぞれ見た目は廃屋の店舗がずらりと並んでいる。


「どこにいいものが売ってるかなあ?」

メイプルが左右をきょろきょろと見渡してどこに行こうか迷っていると、見覚えのある人物が前から歩いてきた。


「あっ!ミィ!」

メイプルがミィを見つけて手を振ると、ミィもメイプルに気づいたようで近づいてくる。

ミィはメイプルの目の前までくると、メイプルにしか聞こえないように小さな声で話しかけた。


「久しぶりメイプル。どう?探索は順調?」


「まあまあかな。いまは幽霊に効くアイテムを探してるところ。私の攻撃じゃ幽霊を倒しにくくてさー」


「そうなの?なら、この道をまっすぐ行った突き当たりの店にいいアイテムがあったはずだよ。【封魔の塩】だったかな?そんな感じの」

ミィがメイプルにアイテムのことを教えると、メイプルはぱっと表情を明るくする。


「ありがとう!行ってみるね!」


「うん。役に立つといいね」


「また何かあったら手伝うから言って?絶対行くから」

ミィはメイプルに小さく手を振ると、メイプルとすれ違ってそのまま大通りを歩いていく。

メイプルはやがて見えなくなっていくミィを見送ると教えてもらった店の方へと向かった。



しばらく歩くと、メイプルの前にミィが教えてくれた店が見えてくる。

それは今までの廃屋とは違っており、窓などの割れていない普通の店舗だった。


「えっと……退魔用品店?ここだ!」

メイプルは目的の店を見つけ、中へと入っていく。

中には装備からアイテムまで色々なものが並んでいた。

メイプルは真っ先に装備品の並べられているところへと向かう。


「大盾と短刀もある!えっと【破邪の大盾】と【破邪の短刀】かあ」

短刀は霊系モンスターなどに対して短刀での攻撃ダメージを増加させる効果があった。

また大盾は同じく霊系モンスターなどからの、攻撃ダメージをカットする効果があった。


「うーん……でも、これじゃだめだなあ」

メイプルは手に取った装備を棚へと戻す。

メイプルはダメージなどそもそもほとんど受けないため大盾は不要である。

またメイプルの場合、短刀ではまともにダメージを与えられないため短刀も不要だった。


「とりあえず塩だっけ。それを買おう」

店内を見て回ると塩はすぐに見つかった。

メイプルはまずそれを買って、さらに今まで使っていた炎や風で攻撃するアイテムも買い足した。


「こんなくらいかな。ん?」

メイプルが買い物を終えて最後に買い忘れはないか、ぐるっと店を見て回ると一つ見忘れていた一角にとあるアイテムを見つけた。


「んん?掃除機?」

メイプルの目の前には一つ、掃除機らしきものがあった。メイプルは本体から伸びる、吸引する部分を触ってみる。


お札にも書かれていた赤い文字が刻まれているのと、この店にあるのだから何かしらの効果はありそうだとメイプルは手に取ってみた。


「んー。使えるのかな?……あ、これだめだ。漬物石と同じ感じのやつだ」

メイプルは掃除機をそっと戻した。


メイプルは店を後にして大通りを戻っていく。


「掃除機で吸い込んで倒せたら楽なんだけどなあ……やっぱり効果あったりしないかな?」

メイプルはそんなことを思うものの、掃除機の説明に書かれていたルームアイテムの文字は、消えはしなかったのだった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] さんしんすとれーん! いんやねーばーふー! ふゆごなこーる! [一言] 電池切れでギルドホームからゴースト達が溢れてくるところまで見えたのに使えないみたいでざんねんでした。
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