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200文字小説集 vol.2

会いたい理由(200文字小説)

作者: 日下部良介

 僕には片想いの彼女が居る。

 何度かデートに誘ったけれど、一度もOKをもらった事がない。

 そんな彼女から誘われた。


 待ち合わせ場所にやってきた彼女はとても具合が悪そうだった。

「大丈夫?」

「どうしても貴方に会いたかったの」


 初めてのデートに僕は有頂天だった。


 翌日。

 僕は高熱にうなされた。

 彼女の風邪が移ったみたいだ。

 彼女に見舞って欲しくてメールした。

『ダメよ!せっかく移して良くなったのに』


 そういう事だったのか…。

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― 新着の感想 ―
[一言] そうなの、風邪ってうつすと治るのよ。 いけない女性と思わないで。 実は私も。
[一言] 拝読しました。 思わずクスリと笑ってしまうエピソードですね。 読んでいて外が吹雪いいる中で、心がほっこりしました。 二人とも可愛らしいです。
[一言] 拝読しました。 風邪が伝染るようなことをしたのですね、鉄人(´・ω・`)
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