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ペット殺害事件!?

 {近頃、動物死亡事件が発生しております。動物を飼われている方は十分注意してください。さて、次は天気です。今日の天気は・・・。}

「え~。雨?やだ~。」

『人間の世界は不思議なものです。雨や雪や雷など、いろいろなものが天から落ちてくるのですから。』

『あたしの住んでる地獄は空なんてないからな~。』

そうなんだ。って、もういかなくちゃ!学校遅れちゃぅ~。

キーンコーンカーンコーン

やっと学校着いたよ~。今日の雨土砂降りじゃん!靴びっちょびちょだしー。靴下履き替えよう。

『あら?急いでるんじゃないですか?』

え?

『もうとっくにチャイムなってるけど、そんなのんびりしてていいのか?』

え?え?・・・えー!!

私は走る、走る、走る!でも教室まではとーても長い道のりで・・・チャイムが鳴ってから2、3分はたってるはず。みんなが出席確認してるところを入るのはすごーく勇気いるんですけどー。

『早く入れよ、もっと怒られたいのか?』

わ、わかってるって。あ、開けるよ?いいよね?

『すこしでも早く行かれた方がよろしいのでは?』

「すみません!遅れました!どうか成績は下げないでくださーい!」

私は思いっきり教室のドアを開けた。ってか、もう壊れてしまうんじゃないかってくらい乱暴だったし。でも、先生は怒る様子もないし、そもそもいないし。というか、クラス全員は椅子に座らず、一つの場所に集まっている?

『何事だよ。』

『あんなに大声で謝らなくてもよかったのですね。』

なんかはずかしぃ~。ってそれどころじゃないか!

「ねえ、みんな!どうしたの~?」

私が明るく質問したというのにみんなの顔は深刻そう。

「あげはちゃんの猫とももちゃんの番犬が亡くなったんだって。先生が最近飼い始めた犬も。それで先生は、警察に連絡してるところ。」

そう言ったのはみのるだった。

『そんなことでどうして集まってるのです?人間ならわかりますが、ペットが亡くなったぐらいでこんな大騒ぎしないでしょう?』

もう・・。ペットがなくなった”ぐらい”って何!?でもまあ、言い方はひどいけど、ここまでにはならないよね。警察に連絡とかいってたけど。

『一体何があったんだ?』

「ねえ、二人とも何があったの?」

あげはちゃんはうつむいたまま言った。

「わたしが 飼っていた猫の三毛が外に出かけたっきり帰ってこなっかたの・・。その夜死女神公園にいったら。・・・あったの。死体が。」

「私の飼ってる犬のダンに番犬として留守番を頼んだの。そのときは家族全員家にいなかったんだけど、三十分後に帰ってきたらもうすでにダンは・・・。」

もしかして、今朝のニュースで話していた動物死亡事件!

『それにしても、なぜ動物を殺す方がいるのでしょう?』

『早く犯人をみつけないとやばいぜ?』

うん。何のためにやってるんだろう?早く見つかるといいね。

休み時間

「私の家動物かってなくてよかったわ。」

みのるは私に死神と女神がいると知ってから、私に興味津々みたい。

『はあ、みのるが優等生でよかったな~。もし、みのるじゃなかったらクラス中・・いや、学校中に知れわたってたかもな。』

『みのるさんは、なんだか今までより晴れやかなお顔になりましたね。』

本当に苦しんでたんだ・・・。

「でも、このままじゃ動物がどんどんいなくなっちゃうわ。警察もたいへんねぇ。」

「うん。でもさあ、なんでそんなことする必要があるんだろう。あげはちゃんとももちゃんの共通点は?それさえわかれば・・・。」

「犯人が動物を殺そうとしている理由がわかるということね。わかった。調べておくわ。」

『あたしらも調べるぜ。ペットといえば・・・。』

『ペットショップですね!』

うん。帰りによってこ。学校からそう遠くないし。


放課後。

「すず~!わかったわ。」

「え?な、何が?」

「もぅ!すずが調べてって言ったんでしょ?」

「え?もう!?で、共通点は?」

私は思わずみのるの机に身を乗り出した。

「二匹とも、同じペットショップ。【アニマルランド】で買ってきた猫だそうよ。」

同じペットショップ・・・。

「ありがとう。今日ペットショップに行く予定なの。なにかわかるかもしれない。」


ここがペットショップ、アニマルランド。コンビニぐらいの大きさで、というか、コンビニを建てかえた感じ。看板には色とりどりな色で、アニマルランド、と書いてあって、お客さんがいっぱい来そうな店。

『おなじペットショップで買った・・か。』

『つまり、お客様が買われた動物を一番よく知るのは、店員・・・ではないでしょうか?』

チャームもナイトも、同じ考えだよね?

『しかも・・・なんかにおう。』

そう?チャームは嗅覚がいいの?動物の糞とかのにおいじゃない?

『わたしにはなにも感じませんが・・。』

『気のせいか・・。』

あ、におうってそう言うことね?そんなことより、早く入るよ。

『そうですね。』

私はいかにもコンビニの自動ドアであろうドアの先に入った。中はクーラーがきいてて、涼しい!うわあ、動物がいっぱい。猫や犬が多いな~。レジの近くにきたけど・・・。わかんない。奥にも店員がいそうだし。店の中歩き回ってる店員もいるし、店員を見てるだけじゃわかんないんじゃないかな?

『あたしが怪しい人間がいないか見てくるぜ?』

あ、うん。そういえば、魂の姿になれば誰にも気付かれず店員をじっくり見れるってことだよね?よし、じゃあ頑張って、ナイト。私たちはレジの外を歩いてる店員を見るから。

『ああ。』


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