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あのカフェで会いましょう  作者: Yamada・L・Amanda
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彼は、毎日勉強に追われていました。

ですが、あまり楽しいと思うものではありません。

彼女は、夢がないのに勉強をするのは、時間の無駄だと、はっきりと言い捨てたことがあります。

その通りだと、彼もまた思っていました。

退屈な人生の暇潰しとでも思っているのです。

どうせ、好きなことができないのなら、諦めて、両親、家庭、世間体に身を任せようと考えていました。

彼は大学院で法律の勉強をしています。

理由は、父親が弁護士だから、それだけです。


法律を勉強していると、少しでも悪いことをするのが怖くなります。

逃げ道がないのです。

なんとか言い訳をしたとしても、一つの条文で、180°裏返ります。

彼は、「僕のような人間がもし悪さをして、言い訳をしてもすぐにばれて、世間からも親からも、見放されるんだろう」とも思っていました。

だから、悪さは極力、していないつもりでしたし、これからもしないと思います。

彼にはそれだけの、「捻くれた度胸」というのもを、持ち合わせていませんでした。

小さな頃から、物やお金に、困ったことのない、ストレスの少ない人生を送ってきました。

ただ人と違うのは、流されて生きることに、やれと言われたものを素直にやることに、疑問を持たない代わりに、自分でやろうと決心する物が、ことが、まるでなかったのです。



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