序章
勢いで書いちゃった作品です。更新は気ままになります。誤字脱字も多いかもです。それでもよければどうぞ。
人間が知らず知らずのうちに自分自身にリミッターをかけて、百パーセントの力を出さないように、制御していることは誰しもが知っていることだろう。
だが、その普段押さえられている力は『火事場の馬鹿力』という言葉がある通り、危機に面したときに解除され、底知れない力を発揮することができる。
これは無意識の中の現象。
科学。
日々進歩を遂げるそれは、人間の持つリミッターを完全に制御することを可能にした。
リミッターが解除された人間は、身体能力の向上はもちろん、演算能力といった頭脳的なものも向上した。
それにより今まで見ることができなかったものが見えるようになった。今まで感じることができなかった世界を体感することが出来るようになった。今まで思い付かなかったことを考えられるようになった。
なにかに導かれるように、それを見つけ、体感し、考え、意識したとき。それは発動した。
それが、この研究で一番の成果が上がった時だった。
同時に人間事態が一つの兵器となった瞬間でもあった。
能力者
これがこの研究の最終的に生まれたものだった。
リミッターを外しているときだけ、火を使ったり、氷を出したりすることができる。
能力は一人一人の波長の違いにより、その人固有のものとなる。似たような能力は実在するが、力の大きさや、色など少しずつ変わっている。つまり、唯一無二の能力となるのだ。
ただし、リミッターを外し続ける時間は短い。
人間の限界を超えることを成しているのだから、当然のことである。
無理をして使いすぎれば、その人に待っているのは、地獄への道のりだ。
能力者は徹底されたまでの実力主義。
能力が高ければそれで食っていける。低ければ切り捨てられる。
それは周知の事実。
今日はそんな能力者たちを育て、成長させるために建てられた高校の一つの入学式。
結果がものを言う能力者の世界に、納得をしていない人がそこにもいた。