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我が属性はTERRA  作者: 鬼明或呑
冒険を始める前に
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作品の原案・及び主とした目的について

 ※この文は最終章前に、筆者が概要をまとめるための文です。小説ではないのですが悪しからず。

 

 こう趣味・主観も錯綜した幅の広さの中で、何でも書いていいよ、という枠の中で、共通の言語は持てるや否や? これをまず考えた。筆者はとうとう社会常識も持てず、それは筆者の問題なのだが、狭い視野、偏屈なこだわり、頑なな趣味嗜好で、とても不特定多数に見せるような内容は、構築できないのでは? と、考えていた。

 常識というものがある。こういうと黙れという向きもあるだろうが、この場合は内部規範。規則、規範を作り、公に持ち出し、銀行のパンフのアリとキリギリスの物語のように、さあ貯金を皆でしましょう、などと、他者を従わせるものではなく、それ以前の、各人の内部の規範である。

 これはいちいち持ち出すのもわずらわしいのだが、それは現に、言語以前の判断として、ある。

 関西では赤信号は進めだとか―東京ではエスカレーターは急ぐ人のため右を空けるだとか―地域により違うが、これらは、その地域内で実践されて、明文化せずとも皆の頭の中の既成の概念だし、他の地域でも、聞き伝えやその他、諸々の理由で、あの地域はこうだ、と、皆がそう認識する。そういう意味での常識、言いかえれば、言語以前で判断される、暗黙の了解。これを、利用しようとした。

 

 RPGは色々やったし、特にSRPGが筆者は好きなのだが(作中のサブキャラ名はグラフィック一律皆同じのサブキャラ、モブキャラから取った。実際に使っていたキャラクターから)RPGの知識、そして大体全般に通じる、いわゆるRPGの常識。これには暗黙の了解がある。

 例えば、最近では通じなくなってきているのだが―説明書に属性の法則が書いてない場合、水棲生物、或いはメカ系が出た場合。初見では、まず魔導士キャラには雷系魔法を試させるだろう(弱点を調べる魔法の方が先かもしれないが)。アンデッドは光、聖、或いは炎。火山の溶岩の魔物には氷、冷却系を撃つ。RPGをいくつかすれば、大体は同じところに判断が行きつく。

 この判断はどこから来たか?今までやったRPG、それらで大まかに作られた、言語以前で処理される知識、それに近いものからではないかと筆者は思う。

 こんなことは当たり前なのだが、こうした判断の素になる原型、RPGのお約束、規範に乗りかかる形をある程度とることで、あやふやな、依る瀬もない話を、厨二病と片付けられず、ああ、これはあのネタか、と、了承されたいと思って書きだした。

 

 そうしていけば、言葉は意味を、RPGの話としてだけは、少なからず持つかと思っていた。

 

 属性は、TERRA、筆者の愛する地属性を選んだ。

 勇者ストレイトスは勇者の名を背負うも、いくつもの偽名、いくつもの姿で、我々のプレイしたSRPGのキャラだったかもしれないし、彼の冒険に終わりはまだ見えないから、今後出くわすかもしれない。

 ウドゥンとは沖縄の方言で王家の墓、王族の宮殿を意味する。また指輪物語のある地名で、地獄を意味する。乱雑に扱われてきた地属性、TERRAを、画像としての魔法エフェクトでは勝てなくても、文章の形ならばどれだけ他と比べそん色がないか、地属性の集積、迫力を、彼の剣技に託して書いてみようとした。

 

 これは雑記であって、小説でもなければ、ただの筆者の覚書なのだが、黎明期からRPGをしたものとして、ロープレの話が、口下手、恥筆ながらもしたくてこの地属性の話を書いてきたのである。

 

 作中の魔法は、「ファイアボール」「アースクエイク」「メテオストライク」など使い古されたテキストから取ってある。


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