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第1話【健忘の肉体】
—周りから雑音のような高い音と
人々の高鳴った声たちが 聴 こえる。
いや、 聞 かされる
体の中を冷たい
真水が通り抜けていくような
静 かな感覚の後
体内の骨が割れもせずに歪むような
動 く感覚の後
耳を劈くような高い音の中で
目を覚ます
記憶 と"肉体"は結ばれなく
ただ 視覚 から神経を通り、伝達される
情報だけが"肉体"に染み込まれていく
"魂"の無い"肉体"に元の 記憶 が
読み込まれることは。
不可能を超えた困難にも値する
目の前には輪郭を大きく見せるような黒い
上着を見に纏った男が立っていた
『君は名前も姓も含めてアイだ』
聴覚 から情報が伝達され染み込む
「私はアイ。」
全て受け付けております。




